Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

間宮林蔵の往路 ― 蝦夷紀行 巻之上

龍谷大学本の翻刻2–16頁に記された文化五年七月から翌年七月までの旅程。宗谷を出発して大陸の仮府へ至る往路を扱う。帰路と他の巻はこの資料に含まれていない。本文の読みに疑問がある箇所は、そのまま表示する。

間宮林蔵・各地で雇用・同乗した同行者(本文参照)

日付は日本の太陰太陽暦です。年・月や「同」「其日」の指示対象は前後の文脈から補っています。西暦の月日には換算していません。

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地理上の参照地点

46件中12件の出来事に参照座標があります。下の旅程には全件を残しています。未比定地点を飛び越す線は引かず、地図には実際の航跡を示していません。

期間
再生位置

文化6年7月11日 · 46 テシン

満州の仮府がある「テシン」へ至り、官吏と面会する。前段の目的地表記「テレン」との対応は確認を要する。この巻の往路はここで終わる。 その後は同行者の仮屋で宿泊するが、滞在の終日はこの巻に記されていない。

この出来事の位置は未確定です。

根拠の翻刻・判断を読む →

記録された日付と出来事の順で再生します。日付は旧暦のままで、再生速度は実際の経過日数を表しません。位置が未確定の出来事にも進み、最後の地点を現在地として扱いません。

表示中:出来事46件・参照地点5件・模式線2区間

破線は隣接する出来事の参照地点を結びます。実際の航跡は未復元です。点線は端点の比定に不確実性がある区間です。線や下の項目から旅程の該当区間を開けます。

  • 宗谷『地名集日本』の「宗谷岬」の代表座標を地図上の目印に用いる。本文の集落・領域の広がりは用例により異なり、この点に限定しない。宗谷の交易拠点を宗谷岬の一点に同定したものではない。
  • ノテト(トイク岬)トイク岬(Mys Tyk)の代表点。近隣のTyk集落の座標とは区別し、船着場や滞在した家の位置は示さない。
  • ラツカ(ラク付近)候補地域の目印としてラク岬(Mys Lakh)の代表点を使う。本文のラツカとこの岬の一致は未確定。
  • ナニヲー(ルプロワ)ルプロワ(Lupolovo)の代表点を用いる。19世紀初頭の家屋や上陸地点の位置・集落の範囲は未確定。
  • キチー(マリーンスク)マリーンスクに対応するMariinskoyeの代表点。キジ湖畔にある別の現代集落Kiziの座標とは区別し、歴史的船着場の位置は確定しない。

出来事の順序

46件の出来事

  1. 文化5年 7月13日

    ソウヤ 出発

    ソウヤから出帆する。

    本文の日付: 七月十三日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ソウヤ (2:3)

    2:2 文化五辰年の秋再ひ間宮林蔵をして北蝦夷の奥地に
    2:3 至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出
    2:4 帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多
  2. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化5年 7月13日

    シラヌシ 到着

    同日にシラヌシへ着く。従行者を雇えず、奥地へ向かう船を待つ。

    本文の日付: 其日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: シラヌシ (2:4)

    2:3 至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出
    2:4 帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多
    2:5 からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の
    2:6 奥地に趣くものあるを待とかくして日数三日逗
  3. 文化5年 7月17日

    シラヌシ 出発

    シラヌシで夷船に乗り、奥地へ向けて出発する。

    本文の日付: 同十七日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: シラヌシ (2:4)

    2:4 帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多
    2:5 からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の
    2:6 奥地に趣くものあるを待とかくして日数三日逗
    2:7 留し同十七日夷船に乗組此所を發し日数五日を経
    2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの
  4. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化5年 7月(日未確定)

    トンナイ 到着

    トンナイの番屋に至る。日付の翻刻には「廿五(三?)」という疑問が残る。

    本文の日付: 同廿五(三?)日読み未確定

    根拠の翻刻・判断を読む

    翻刻の「廿五(三?)」を保持する。直前の「日数五日」とも整合を確認する必要があるため、日を確定しない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トンナイ (2:8)

    2:7 留し同十七日夷船に乗組此所を發し日数五日を経
    2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの
    2:9 如く番屋ありて番人是に居し地夷を指揮す
    2:10 土着の従夷も亦多き所なれハ則番人をして船子
  5. 文化5年 8月3日

    トンナイ 出発

    船子六人を雇い、トンナイから出船する。

    本文の日付: 八月三日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トンナイ (2:8)

    2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの
    2:9 如く番屋ありて番人是に居し地夷を指揮す
    2:10 土着の従夷も亦多き所なれハ則番人をして船子
    3:5 壱人もなく彼是して日数八日の間此所に遅
    3:6 滞し種〳〵の謀をなして漸く船子六人を雇ひ
    3:7 八月三日此所を発船し日数十三日を経て同十五日リ
    3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ
  6. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化5年 8月15日

    リヨナイ 到着

    リヨナイに泊まる。

    本文の日付: 同十五日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: リヨナイ (3:7)

    3:7 八月三日此所を発船し日数十三日を経て同十五日リ
    3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ
  7. 文化5年 8月16日

    リヨナイ 滞在

    山丹の人々が六艘の船で来る。同行者との争いが起こり、米や酒を分け与える。

    本文の日付: 翌十六日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: リヨナイ (3:7)

    3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ
    3:9 乗組此所に来り従夷を捕へて種々の謎言妄語をな
    3:10 し奥地に至る事成かたしなと罵り且其齎し行
    3:11 所の糧酒諸雑器も暴に奪ひ取んとしける故従夷は
    3:12 大に恐怖のし言語ハ通せす実に施すへき策なく
    3:13 よく〳〵従夷を諭して其暴意に逆せさらしめ其程
    3:14 をはかりて米酒なと若干分与し其心を慰けれは
    3:15 漸にして暴を止り船を出して南方に進み去りぬ
  8. 文化5年 8月25日

    リヨナイ 出発

    同行者を説得し、風波が収まったところで出発する。

    本文の日付: 同月廿五日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: リヨナイ (3:7)

    4:1 しと夫ゟ酒杯あたへ色〳〵の耳言恵教を以て其心を
    4:2 慰めけれは漸に解心して従ひ行へしといふに至り大に
    4:3 力を得て和洋を窺ふの間日数十一日にして漸風波も
    4:4 穏なれハ同月廿五日此所を出て九月三日トツシヨカウに至り
  9. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化5年 9月3日

    トツシヨカウ 到着

    寒さと食糧不足のため、ここから引き返すことになる。折り返しの日付は別に記されていない。

    本文の日付: 九月三日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トツシヨカウ (4:4)

    4:4 穏なれハ同月廿五日此所を出て九月三日トツシヨカウに至り
    4:5 付ぬるに是より奥地ハ異俗の夷域に入事既に深く
    4:6 且日を追て寒威増劇に趣き貯糧も又多からされ
    4:7 は従夷しきりに帰りさらんと云て強ゆへからさる勢
    4:8 なれは已事を得すして終に船を返し九月十四日リ
  10. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化5年 9月14日

    リヨナイ 帰着

    リヨナイへ帰着し、海の結氷を待つ。

    本文の日付: 九月十四日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: リヨナイ (4:8)

    4:8 なれは已事を得すして終に船を返し九月十四日リ
    4:9 ヨナイに帰り着ぬ去にても此志を空して徒に帰り
    4:10 さらん事の口惜けれハ如何にもして帰上の凍合する
    4:11 を待水上を経歴して奥地に至るへしと思ひ十月十四日
    4:12 まて夷家に寓宿しけるに日を追て積雪山をなすと
  11. 文化5年 10月14日

    リヨナイ 滞在

    本文は十月十四日までの寓宿を記す。その後、船と荷物を預けて陸路で帰るが、出発日は記されていない。

    本文の日付: 十月十四日まて

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: リヨナイ (4:8)

    4:10 さらん事の口惜けれハ如何にもして帰上の凍合する
    4:11 を待水上を経歴して奥地に至るへしと思ひ十月十四日
    4:12 まて夷家に寓宿しけるに日を追て積雪山をなすと
    4:13 いへとも海上更に凍合セされハ如何に思ふ共奥地
    4:14 に至るへき術なく旦日々食糧も残少々なり終に
    4:15 雑具を約して船と共に夷家に託し置六夷を牽
    4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰
  12. 陸行 本文は積雪をおかした陸行を明記する。出発日は未記載。

    文化5年 11月26日

    トンナイ 帰着

    六人を伴って積雪の中を歩き、トンナイへ帰着して越冬する。

    本文の日付: 十一月廿六日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トンナイ (4:16)

    4:15 雑具を約して船と共に夷家に託し置六夷を牽
    4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰
    4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿
    4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九
  13. 文化6年 1月28日

    トンナイ 滞在

    年を越し、正月二十八日まで滞在して食糧を整える。

    本文の日付: 巳年正月廿八日まて

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トンナイ (4:16)

    4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰
    4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿
    4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九
    4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ
  14. 文化6年 1月29日

    トンナイ 出発

    トンナイを出て再び奥地へ向かう。

    本文の日付: 廿九日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トンナイ (4:16)

    4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿
    4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九
    4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ
  15. 移動手段未記載 この区間の移動手段は本文に明記されていない。

    文化6年 2月2日

    ウシヨロ 到着

    ウシヨロに至る。元の同行者一人を残し、当地で五人を雇う。

    本文の日付: 二月二日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ウシヨロ (4:19)

    4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ
    4:20 奥地ハ悉〳〵満州附属の夷域なれハ初島の夷恐怖
    5:4 去年山丹夷の狼藉を思ひ出し従夷等悉く恐怖し
    5:5 更に従ひ行へしといふ者なし故に六夷の内悍骨な
    5:6 る者一人を残し余は悉く帰り去しめ漸にして
    5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に
  16. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 4月9日

    ノテト 到着

    ノテトの崎へ着く。海が凍っており、舟を進められない。

    本文の日付: 四月九日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ノテト (5:7)

    5:6 る者一人を残し余は悉く帰り去しめ漸にして
    5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に
    5:8 至りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月
    5:9 七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是より
  17. 文化6年 5月7日

    ノテト 滞在

    五月七日まで滞在する。同行者が先へ進むことをためらい、案内人を雇う。

    本文の日付: 五月七日迄

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ノテト (5:7)

    5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に
    5:8 至りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月
    5:9 七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是より
    5:10 奥地に入事を憚りける故此所にして舟た一夷を傭
    5:11 先駈の者となしけれは後は皆漸に心を安ふし船を出す
  18. 文化6年 5月8日

    ノテト 出発

    山旦船を借りてノテトを出発する。

    本文の日付: 同八日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ノテト (5:7)

    5:12 へきも及ひ山旦船一艘を借て(山旦船の図前偏に出す
    5:13 コルデツケの送る所なり是ゟ奥地ハ湖頗多くして
    5:14 初島歌弱の船を以て進退する事あたはす
    5:15 故に地夷の用る所上且船を借るといふ)同八日此所を発し同
    5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て
  19. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 5月10日

    イクタマー 到着

    イクタマーに至り、新たな案内人一人を雇う。

    本文の日付: 同十日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: イクタマー (5:16)

    5:15 故に地夷の用る所上且船を借るといふ)同八日此所を発し同
    5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て
    5:17 止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし
    5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ
  20. 文化6年 5月12日

    イクタマー 出発

    イクタマーを出発する。

    本文の日付: 同十二日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: イクタマー (5:16)

    5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て
    5:17 止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし
    5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ
  21. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 5月12日

    ナニヲー 到着

    ナニヲーに着く。本文の「北島極北」は地理認識の記述として保持し、現代の樺太最北端とは同一視しない。

    本文の日付: 其日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ナニヲー (5:18)

    5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ
    5:19 北島極北の地にして夷家わつかに五六屋ある処
    5:20 なりノテトより此所に至ルの間嶋と素韃地の
    5:21 相対せる廻海にして潮水悉く南に流れ其間瀬
    5:22 路ありといへとも波涛激沸の愁も少し小軟の夷船
  22. 文化6年 5月17日

    ナニヲー 出発

    東岸へ進む計画に同行者が同意せず、舟を返す。

    本文の日付: 同十七日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ナニヲー (5:18)

    6:1 なれとも進退さまて難からす此所よりして北地は
    6:2 北海漸々にひらけ潮水悉く北に潅き怒情大に徴す
    6:3 れハ船をやる事かなはすさらハ山を越て東岸に出ん
    6:4 といへは従夷従ひ行事をかえんせす已事を得す
    6:5 して同十七日船を返し同十九日終にノテトに帰り
    6:6 至りぬ貯糧既ニ尽なんとすれハ心を用ひて米飯をくら
  23. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    地点間の模式線 · 根拠のある比定

    22 ナニヲー23 ノテト

    文化6年 5月19日

    ノテト 帰着

    ノテトへ戻る。元からの同行者一人を残して他の人々をウシヨロへ帰す。

    本文の日付: 同十九日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ノテト (6:5)

    6:5 して同十七日船を返し同十九日終にノテトに帰り
    6:6 至りぬ貯糧既ニ尽なんとすれハ心を用ひて米飯をくら
    6:11 しと云者なけれハ如何ともすへき術なく此上ハ我一人
    6:12 山を越へ谷を渡りて東岸に至るへしと覚悟し泣
    6:13 夷ハ悉くウシヨロに帰し初より従ふ所の初島夷一人
    6:14 を残し置て此所に滞留し奥地の事とも地夷にたよ
  24. 文化6年 6月26日

    ノテト 出発

    ノテトとウヤクトウ出身の人々とともに、計八人で大陸へ向かう。

    本文の日付: 六月廿六日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ノテト (8:13)

    8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ
    8:12 クトウの夷三人男一人女一人|児夷壱人林蔵を会して八人山旦
    8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発
    8:14 して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又
    8:15 つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に
    8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく
  25. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    地点間の模式線 · 候補比定

    24 ノテト25 ラツカ

    文化6年 6月26日

    ラツカ 帰着

    風と潮に阻まれ、ラツカの崎へ舟を返す。その後五日間滞泊する。

    本文の日付: 其日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ラツカ (8:16)

    8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発
    8:14 して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又
    8:15 つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に
    8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく
    8:17 日数五日の間此所に繋泊す時三伏の候といへとも風
  26. 文化6年 7月2日

    ラツカ 出発

    風波が収まり、濃霧の中を出船する。

    本文の日付: 七月二日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ラツカ (8:16)

    8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく
    8:17 日数五日の間此所に繋泊す時三伏の候といへとも風
    9:1 心気亦難得といふ漸七月二日に至て風波穏なる
    9:2 事を得て船を出すといへ共烟霧は猶濃〱とし
    9:3 て東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余り
    9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見
  27. 文化6年 7月2日

    モトマル 遠望

    海上からモトマルの崎を見かける。上陸や岬への到達は記されていない。

    本文の日付: 七月二日(文脈)

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: モトマル (9:4)

    9:1 心気亦難得といふ漸七月二日に至て風波穏なる
    9:2 事を得て船を出すといへ共烟霧は猶濃〱とし
    9:3 て東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余り
    9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見
    9:5 かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる
  28. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月2日

    カムカタ 通過

    海岸に沿って南へ進み、カムカタの崎の激しい波を越える。

    本文の日付: 七月二日(文脈)

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: カムカタ (9:5)

    9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見
    9:5 かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる
    9:6 崎に至りけるに此所湖瀬ありて怒涛の激沸する
    9:7 事実に急何の如くなれハ夷船既にたえさらんと
    9:8 する事数度なりしを漸凌行て路の程凡十丁半
    9:9 南の方口ヽカマチーと称する所に至り入湾の内に
  29. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月2日

    口ヽカマチー 滞在

    湾内に船をつなぎ、潮が収まるまで待つ。魚を釣って食べる。

    本文の日付: 七月二日(文脈)

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: 口ヽカマチー (9:9)

    9:9 南の方口ヽカマチーと称する所に至り入湾の内に
    9:10 船をつなきて和潮を待の間炎等驚魚を釣て水
    9:11 煮し是を喰しむ草根不満の腹中僅に偏る事を
    9:12 得て痛気も亦返く事を覚ふ其日も雨に傾きぬるに
    9:13 漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出
    9:14 て一里半斗行其夜はアルコヱと称する所に泊しぬ
  30. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月2日

    アルコヱ 滞在

    アルコヱに泊まる。本文は道中の海浜・河岸での仮屋による宿泊を説明する。

    本文の日付: 其夜

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: アルコヱ (9:14)

    9:12 得て痛気も亦返く事を覚ふ其日も雨に傾きぬるに
    9:13 漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出
    9:14 て一里半斗行其夜はアルコヱと称する所に泊しぬ
    9:15 一往道中の泊所何れの所といへ共夷船に寓するに
    9:16  有されは悉く海濱河岸に仮屋を造り是
    9:17  に泊す下是に倣ふ
  31. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月3日

    トウシボー 通過

    トウシボー泊湾を通過する。

    本文の日付: 同三日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トウシボー (10:8)

    10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー
    10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す
  32. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月3日

    トヱカクラカロー 通過

    トヱカクラカローを通過する。

    本文の日付: 同三日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: トヱカクラカロー (10:8)

    10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー
    10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す
  33. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月3日

    ムシホー 滞在

    ムシホーへ至って泊まる。

    本文の日付: 同三日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ムシホー (10:9)

    10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー
    10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す
  34. 文化6年 7月4日

    ムシホー 滞在

    舟から荷を出し、陸へ引き上げる準備をして一日を過ごす。

    本文の日付: 同四日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ムシホー (10:9)

    10:10 同四日此所にして船中の雑具残して取置して空船
    10:11 となし地上に挽揚るとする事のありて其日は
    10:12 此所にて暮しつ
  35. 陸上運搬 山路を越えて空舟と荷物を運ぶ。

    文化6年 7月5日

    タバマチー 陸上運搬

    空舟を山路の向こうのタバマチー川へ引き越し、荷物を往復して運ぶ。その夜は川の側に泊まる。

    本文の日付: 同五日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: タバマチー (11:13)

    11:12 同五日にハ昨日明置たる空船を盪挽し其程
    11:13 二拾余ても有ける山路を越タバマチーと称せる小川
    11:14 に亘り船をは川中に浮め置帰り来て荷物何
    11:15 くさと負担し夷共に其所に運送り其日一日
    11:16 中往返のみして夕陽の頃漸く船に積終りけれハ
    11:17 其夜は此所にとまりぬ
  36. 文化6年 7月6日

    夕バマチー 出発

    タバマチーから川を下る。浅瀬では舟を下りて引く。

    本文の日付: 同六日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: 夕バマチー (12:12)

    12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川
    12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け
    12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清
    12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー
    12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の
    12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく
    12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ
  37. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月6日

    ウルホー 通過

    ウルホーを過ぎる。

    本文の日付: 同六日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ウルホー (12:18)

    12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川
    12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け
    12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清
    12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー
    12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の
    12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく
    12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ
  38. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月6日

    キチー湖 到着

    キチー湖へ入る。湖畔の集落キチーへの到着は翌日の別の出来事として記す。

    本文の日付: 同六日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: キチー湖 (12:18)

    12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川
    12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け
    12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清
    12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー
    12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の
    12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく
    12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ
  39. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月6日

    スツクチンカター 滞在

    湖中のスツクチンカターに泊まる。

    本文の日付: 其夜

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: スツクチンカター (13:6)

    13:6 其夜ハ潮の中史スツクチンカターと称する処にて
    13:7 泊しぬるに殊に冷風にして手足の凍寒する事
    13:8 本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里
    13:9 半許にしてキチー(本邦の人傳称するキンチミなるものこれなり)と称する
  40. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月7日

    キチー 到着

    キチーへ至り、住民の家に泊まる。本文はキンチミを同所の伝称として注記する。

    本文の日付: 同七日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: キチー (13:9)

    13:8 本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里
    13:9 半許にしてキチー(本邦の人傳称するキンチミなるものこれなり)と称する
    13:10 処に至りしに住夷等大に怪みて数十人群集して
    13:11 林蔵を囲み懐を探り衣をひき手足を尋し髪
    13:12 を握り暫時の間は櫛振笑畢してやまさりしと
    13:13 いふ韃地に入てより此処に至りて初て土着の夷家
    13:14 有を見ぬ其夜は夷家に寓居す
  41. 文化6年 7月8日

    キチー 出発

    キチーを出発し、マンゴー河を上る。

    本文の日付: 同八日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: キチー (14:11)

    14:10 一此所既にマンゴー河の河岸なり
    14:11 同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風
    14:12 にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱ
    14:13 と称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造の
  42. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月8日

    カウタヱ 滞在

    烈風に阻まれ、カウタヱに泊まる。夜は大雨となる。

    本文の日付: 同八日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: カウタヱ (14:12)

    14:11 同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風
    14:12 にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱ
    14:13 と称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造の
    14:14 仮屋なれハ雨漏りて一身全く湿ひ終夜寝る事
    14:15 あたはす此処また山旦夷五六戸の部落なり
  43. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月9日

    コルヘし 滞在

    強風の中を遡り、日暮れ後にコルヘしへ船をつなぐ。

    本文の日付: 同九日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: コルヘし (15:2)

    14:20 同九日此所を出て凡五里許も上流しけるに又烈風
    15:1 船を距み漸く日暮て後岩崖に船を繋き仮
    15:2 屋をいとなみ泊しける其地名を問にコルヘしと名
    15:3 付たる山旦夷五六戸の部落なりと答ふ
  44. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月10日

    ウルケー 滞在

    ウルケーで船を一艘買い、荷物を二艘に分ける。

    本文の日付: 同十日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ウルケー (15:4)

    15:4 同十日又船を出して二里半許に流しウルケーと
    15:5 いふ処に至りしに此所コルデツケと名付たる異族
    15:6 夷の部落船夷等船を買の事ありて其日は此
    15:7 処に滞泊す
    15:11 一此夷種総て海松の大材を以船を造る事を
    15:12 業とす南方諸夷の用る処皆此地の造り出す
    15:13 所なり故に船夷も此処に至りて齎し行処の
    15:14 獣皮を以船一艘を易へ得是より諸雑器を
    15:15 二艘に分積しテレンに趣くといふ
  45. 文化6年 7月11日

    ウルゲー 出発

    本文が「ウルゲー」と記す地を出て上流へ進む。

    本文の日付: 同十一日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: ウルゲー (16:5)

    16:5 同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン
    16:6 に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシ
  46. 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。

    文化6年 7月11日

    テシン 到着

    満州の仮府がある「テシン」へ至り、官吏と面会する。前段の目的地表記「テレン」との対応は確認を要する。この巻の往路はここで終わる。 その後は同行者の仮屋で宿泊するが、滞在の終日はこの巻に記されていない。

    本文の日付: 同十一日

    根拠の翻刻・判断を読む

    年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。

    地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。

    地名の用例: テシン (16:5)

    16:5 同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン
    16:6 に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシ
    16:7 を伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊
    16:8 宿して在ける廬船に伴ひ来るへしと令しける故
    16:9 船夷舟をすヽめて廬船の側に至りしまヽ直に
    16:10 廬船に乗移り官吏の側に至りしに官夷衣
    16:14 其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは
    16:15 船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中に雑居す
    16:16 集居の夷日々仮屋に来りて林蔵を揶揄笑弄
    16:17 して其喧嘩なるに堪さりしに満州夷時ヽ来
    16:18 て是を制し夜中また此仮屋のみを廻見せし
    16:19 といふ

旅程に数えない用例

ヲニヲーはロシヤ属夷の遊猟地として聞いた場所。林蔵自身の訪問記録には数えない。
6:15 りて質問せしにロシヤの経界も此島を去る事をから
6:16 す時〳〵其属夷等船に乗して燧巧の火器を持しヲニ
6:17 ヲーの海上に遊猟する事少からすと聞けれハ猶更ニ
6:18 其経界の詳を極さらんも云かいなき事と思ひ幾年
ウヤクトウは同乗者の出身地として記される。出帆地はノテト。
8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ
8:12 クトウの夷三人男一人女一人|児夷壱人林蔵を会して八人山旦
8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発
シラヌシへの書状送付は死亡した場合の指示。林蔵の帰着を示さない。
8:6 書を作りて従夷に渡し其外是迄訊置し此後の
8:7 事ともつゝりたる書物は悉く是に託し我万一彼
8:8 地にして死亡の事もはかりかたく旦は異域に入
8:9 事なれは如何なる事ありて帰り来たる事を得さ
8:10 らむもはかりかたし其時ハ汝是を持帰りシラヌシの
8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ
ケヤツカルは同所にいた人々の出身地として注記される。マンコー河からカムカタ・ラツカへ至る記述は一般の交通説明。
12:3  なく林蔵此処に至りし時もケヤツカル(朝鮮界の地名)キ
12:4  ムンアイノ抔称せる異類の夷其外にも種々
12:5 の船八九艘も泊り在しといふ
12:6 一満州夷カラツト島に到る時ハ大抵マンコー河を
12:7  乗下りて島に達すといへ共或は此処に至て前の
12:8  如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云

出典

翻刻 CC BY-SA 4.0・画像は各所蔵機関 rec.aynu.org