間宮林蔵の往路 ― 蝦夷紀行 巻之上
龍谷大学本の翻刻2–16頁に記された文化五年七月から翌年七月までの旅程。宗谷を出発して大陸の仮府へ至る往路を扱う。帰路と他の巻はこの資料に含まれていない。本文の読みに疑問がある箇所は、そのまま表示する。
間宮林蔵・各地で雇用・同乗した同行者(本文参照)
日付は日本の太陰太陽暦です。年・月や「同」「其日」の指示対象は前後の文脈から補っています。西暦の月日には換算していません。
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地理上の参照地点
46件中12件の出来事に参照座標があります。下の旅程には全件を残しています。未比定地点を飛び越す線は引かず、地図には実際の航跡を示していません。
文化6年7月11日 · 46 テシン
満州の仮府がある「テシン」へ至り、官吏と面会する。前段の目的地表記「テレン」との対応は確認を要する。この巻の往路はここで終わる。 その後は同行者の仮屋で宿泊するが、滞在の終日はこの巻に記されていない。
この出来事の位置は未確定です。
根拠の翻刻・判断を読む → 記録された日付と出来事の順で再生します。日付は旧暦のままで、再生速度は実際の経過日数を表しません。位置が未確定の出来事にも進み、最後の地点を現在地として扱いません。
表示中:出来事46件・参照地点5件・模式線2区間
破線は隣接する出来事の参照地点を結びます。実際の航跡は未復元です。点線は端点の比定に不確実性がある区間です。線や下の項目から旅程の該当区間を開けます。
- 宗谷 — 『地名集日本』の「宗谷岬」の代表座標を地図上の目印に用いる。本文の集落・領域の広がりは用例により異なり、この点に限定しない。宗谷の交易拠点を宗谷岬の一点に同定したものではない。
- ノテト(トイク岬) — トイク岬(Mys Tyk)の代表点。近隣のTyk集落の座標とは区別し、船着場や滞在した家の位置は示さない。
- ラツカ(ラク付近) — 候補地域の目印としてラク岬(Mys Lakh)の代表点を使う。本文のラツカとこの岬の一致は未確定。
- ナニヲー(ルプロワ) — ルプロワ(Lupolovo)の代表点を用いる。19世紀初頭の家屋や上陸地点の位置・集落の範囲は未確定。
- キチー(マリーンスク) — マリーンスクに対応するMariinskoyeの代表点。キジ湖畔にある別の現代集落Kiziの座標とは区別し、歴史的船着場の位置は確定しない。
出来事の順序
46件の出来事
-
ソウヤから出帆する。
本文の日付: 七月十三日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ソウヤ (2:3)
2:2 文化五辰年の秋再ひ間宮林蔵をして北蝦夷の奥地に
2:3 至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
同日にシラヌシへ着く。従行者を雇えず、奥地へ向かう船を待つ。
本文の日付: 其日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: シラヌシ (2:4)
2:3 至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出
2:5 からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の
2:6 奥地に趣くものあるを待とかくして日数三日逗
-
シラヌシで夷船に乗り、奥地へ向けて出発する。
本文の日付: 同十七日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: シラヌシ (2:4)
2:5 からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の
2:6 奥地に趣くものあるを待とかくして日数三日逗
2:7 留し同十七日夷船に乗組此所を發し日数五日を経
2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
トンナイの番屋に至る。日付の翻刻には「廿五(三?)」という疑問が残る。
本文の日付: 同廿五(三?)日
読み未確定
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根拠の翻刻・判断を読む
翻刻の「廿五(三?)」を保持する。直前の「日数五日」とも整合を確認する必要があるため、日を確定しない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トンナイ (2:8)
2:7 留し同十七日夷船に乗組此所を發し日数五日を経
2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの
2:10 土着の従夷も亦多き所なれハ則番人をして船子
-
船子六人を雇い、トンナイから出船する。
本文の日付: 八月三日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トンナイ (2:8)
2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの
2:10 土着の従夷も亦多き所なれハ則番人をして船子
3:7 八月三日此所を発船し日数十三日を経て同十五日リ
3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
リヨナイに泊まる。
本文の日付: 同十五日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: リヨナイ (3:7)
3:7 八月三日此所を発船し日数十三日を経て同十五日リ
3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ
-
山丹の人々が六艘の船で来る。同行者との争いが起こり、米や酒を分け与える。
本文の日付: 翌十六日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: リヨナイ (3:7)
3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ
3:9 乗組此所に来り従夷を捕へて種々の謎言妄語をな
3:10 し奥地に至る事成かたしなと罵り且其齎し行
3:11 所の糧酒諸雑器も暴に奪ひ取んとしける故従夷は
3:12 大に恐怖のし言語ハ通せす実に施すへき策なく
3:13 よく〳〵従夷を諭して其暴意に逆せさらしめ其程
3:14 をはかりて米酒なと若干分与し其心を慰けれは
3:15 漸にして暴を止り船を出して南方に進み去りぬ
-
同行者を説得し、風波が収まったところで出発する。
本文の日付: 同月廿五日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: リヨナイ (3:7)
4:1 しと夫ゟ酒杯あたへ色〳〵の耳言恵教を以て其心を
4:2 慰めけれは漸に解心して従ひ行へしといふに至り大に
4:3 力を得て和洋を窺ふの間日数十一日にして漸風波も
4:4 穏なれハ同月廿五日此所を出て九月三日トツシヨカウに至り
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
寒さと食糧不足のため、ここから引き返すことになる。折り返しの日付は別に記されていない。
本文の日付: 九月三日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トツシヨカウ (4:4)
4:4 穏なれハ同月廿五日此所を出て九月三日トツシヨカウに至り
4:5 付ぬるに是より奥地ハ異俗の夷域に入事既に深く
4:6 且日を追て寒威増劇に趣き貯糧も又多からされ
4:7 は従夷しきりに帰りさらんと云て強ゆへからさる勢
4:8 なれは已事を得すして終に船を返し九月十四日リ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
リヨナイへ帰着し、海の結氷を待つ。
本文の日付: 九月十四日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: リヨナイ (4:8)
4:8 なれは已事を得すして終に船を返し九月十四日リ
4:9 ヨナイに帰り着ぬ去にても此志を空して徒に帰り
4:10 さらん事の口惜けれハ如何にもして帰上の凍合する
4:11 を待水上を経歴して奥地に至るへしと思ひ十月十四日
4:12 まて夷家に寓宿しけるに日を追て積雪山をなすと
-
本文は十月十四日までの寓宿を記す。その後、船と荷物を預けて陸路で帰るが、出発日は記されていない。
本文の日付: 十月十四日まて
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: リヨナイ (4:8)
4:10 さらん事の口惜けれハ如何にもして帰上の凍合する
4:11 を待水上を経歴して奥地に至るへしと思ひ十月十四日
4:12 まて夷家に寓宿しけるに日を追て積雪山をなすと
4:13 いへとも海上更に凍合セされハ如何に思ふ共奥地
4:14 に至るへき術なく旦日々食糧も残少々なり終に
4:15 雑具を約して船と共に夷家に託し置六夷を牽
4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰
↓ 陸行 本文は積雪をおかした陸行を明記する。出発日は未記載。
六人を伴って積雪の中を歩き、トンナイへ帰着して越冬する。
本文の日付: 十一月廿六日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トンナイ (4:16)
4:15 雑具を約して船と共に夷家に託し置六夷を牽
4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰
4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿
4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九
-
年を越し、正月二十八日まで滞在して食糧を整える。
本文の日付: 巳年正月廿八日まて
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トンナイ (4:16)
4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰
4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿
4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九
4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ
-
トンナイを出て再び奥地へ向かう。
本文の日付: 廿九日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トンナイ (4:16)
4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿
4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九
4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ
↓ 移動手段未記載 この区間の移動手段は本文に明記されていない。
ウシヨロに至る。元の同行者一人を残し、当地で五人を雇う。
本文の日付: 二月二日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ウシヨロ (4:19)
4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ
4:20 奥地ハ悉〳〵満州附属の夷域なれハ初島の夷恐怖
5:4 去年山丹夷の狼藉を思ひ出し従夷等悉く恐怖し
5:5 更に従ひ行へしといふ者なし故に六夷の内悍骨な
5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
ノテトの崎へ着く。海が凍っており、舟を進められない。
本文の日付: 四月九日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ノテト (5:7)
5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に
5:8 至りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月
5:9 七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是より
-
五月七日まで滞在する。同行者が先へ進むことをためらい、案内人を雇う。
本文の日付: 五月七日迄
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ノテト (5:7)
5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に
5:8 至りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月
5:9 七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是より
5:10 奥地に入事を憚りける故此所にして舟た一夷を傭
5:11 先駈の者となしけれは後は皆漸に心を安ふし船を出す
-
山旦船を借りてノテトを出発する。
本文の日付: 同八日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ノテト (5:7)
5:12 へきも及ひ山旦船一艘を借て(山旦船の図前偏に出す
5:13 コルデツケの送る所なり是ゟ奥地ハ湖頗多くして
5:15 故に地夷の用る所上且船を借るといふ)同八日此所を発し同
5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
イクタマーに至り、新たな案内人一人を雇う。
本文の日付: 同十日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: イクタマー (5:16)
5:15 故に地夷の用る所上且船を借るといふ)同八日此所を発し同
5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て
5:17 止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし
5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ
-
イクタマーを出発する。
本文の日付: 同十二日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: イクタマー (5:16)
5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て
5:17 止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし
5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
ナニヲーに着く。本文の「北島極北」は地理認識の記述として保持し、現代の樺太最北端とは同一視しない。
本文の日付: 其日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ナニヲー (5:18)
5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ
5:19 北島極北の地にして夷家わつかに五六屋ある処
5:20 なりノテトより此所に至ルの間嶋と素韃地の
5:21 相対せる廻海にして潮水悉く南に流れ其間瀬
5:22 路ありといへとも波涛激沸の愁も少し小軟の夷船
-
東岸へ進む計画に同行者が同意せず、舟を返す。
本文の日付: 同十七日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ナニヲー (5:18)
6:1 なれとも進退さまて難からす此所よりして北地は
6:2 北海漸々にひらけ潮水悉く北に潅き怒情大に徴す
6:3 れハ船をやる事かなはすさらハ山を越て東岸に出ん
6:4 といへは従夷従ひ行事をかえんせす已事を得す
6:5 して同十七日船を返し同十九日終にノテトに帰り
6:6 至りぬ貯糧既ニ尽なんとすれハ心を用ひて米飯をくら
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
地点間の模式線 · 根拠のある比定
22 ナニヲー → 23 ノテト
ノテトへ戻る。元からの同行者一人を残して他の人々をウシヨロへ帰す。
本文の日付: 同十九日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ノテト (6:5)
6:5 して同十七日船を返し同十九日終にノテトに帰り
6:6 至りぬ貯糧既ニ尽なんとすれハ心を用ひて米飯をくら
6:11 しと云者なけれハ如何ともすへき術なく此上ハ我一人
6:12 山を越へ谷を渡りて東岸に至るへしと覚悟し泣
6:13 夷ハ悉くウシヨロに帰し初より従ふ所の初島夷一人
6:14 を残し置て此所に滞留し奥地の事とも地夷にたよ
-
ノテトとウヤクトウ出身の人々とともに、計八人で大陸へ向かう。
本文の日付: 六月廿六日
根拠の本文・画像 ↗ · 地名の詳細・地図 ↗
根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ノテト (8:13)
8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ
8:12 クトウの夷三人男一人女一人|児夷壱人林蔵を会して八人山旦
8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発
8:14 して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又
8:15 つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に
8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
地点間の模式線 · 候補比定
24 ノテト → 25 ラツカ
風と潮に阻まれ、ラツカの崎へ舟を返す。その後五日間滞泊する。
本文の日付: 其日
根拠の本文・画像 ↗ · 地名の詳細・地図 ↗
根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ラツカ (8:16)
8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発
8:14 して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又
8:15 つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に
8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく
8:17 日数五日の間此所に繋泊す時三伏の候といへとも風
-
風波が収まり、濃霧の中を出船する。
本文の日付: 七月二日
根拠の本文・画像 ↗ · 地名の詳細・地図 ↗
根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ラツカ (8:16)
8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく
8:17 日数五日の間此所に繋泊す時三伏の候といへとも風
9:1 心気亦難得といふ漸七月二日に至て風波穏なる
9:3 て東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余り
9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見
-
海上からモトマルの崎を見かける。上陸や岬への到達は記されていない。
本文の日付: 七月二日(文脈)
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: モトマル (9:4)
9:1 心気亦難得といふ漸七月二日に至て風波穏なる
9:3 て東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余り
9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見
9:5 かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
海岸に沿って南へ進み、カムカタの崎の激しい波を越える。
本文の日付: 七月二日(文脈)
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: カムカタ (9:5)
9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見
9:5 かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる
9:6 崎に至りけるに此所湖瀬ありて怒涛の激沸する
9:7 事実に急何の如くなれハ夷船既にたえさらんと
9:9 南の方口ヽカマチーと称する所に至り入湾の内に
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
湾内に船をつなぎ、潮が収まるまで待つ。魚を釣って食べる。
本文の日付: 七月二日(文脈)
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: 口ヽカマチー (9:9)
9:9 南の方口ヽカマチーと称する所に至り入湾の内に
9:10 船をつなきて和潮を待の間炎等驚魚を釣て水
9:11 煮し是を喰しむ草根不満の腹中僅に偏る事を
9:12 得て痛気も亦返く事を覚ふ其日も雨に傾きぬるに
9:13 漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出
9:14 て一里半斗行其夜はアルコヱと称する所に泊しぬ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
アルコヱに泊まる。本文は道中の海浜・河岸での仮屋による宿泊を説明する。
本文の日付: 其夜
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: アルコヱ (9:14)
9:12 得て痛気も亦返く事を覚ふ其日も雨に傾きぬるに
9:13 漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出
9:14 て一里半斗行其夜はアルコヱと称する所に泊しぬ
9:15 一往道中の泊所何れの所といへ共夷船に寓するに
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
トウシボー泊湾を通過する。
本文の日付: 同三日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トウシボー (10:8)
10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー
10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
トヱカクラカローを通過する。
本文の日付: 同三日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: トヱカクラカロー (10:8)
10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー
10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
ムシホーへ至って泊まる。
本文の日付: 同三日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ムシホー (10:9)
10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー
10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す
-
舟から荷を出し、陸へ引き上げる準備をして一日を過ごす。
本文の日付: 同四日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ムシホー (10:9)
10:10 同四日此所にして船中の雑具残して取置して空船
10:11 となし地上に挽揚るとする事のありて其日は
-
空舟を山路の向こうのタバマチー川へ引き越し、荷物を往復して運ぶ。その夜は川の側に泊まる。
本文の日付: 同五日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: タバマチー (11:13)
11:12 同五日にハ昨日明置たる空船を盪挽し其程
11:13 二拾余ても有ける山路を越タバマチーと称せる小川
11:14 に亘り船をは川中に浮め置帰り来て荷物何
11:15 くさと負担し夷共に其所に運送り其日一日
11:16 中往返のみして夕陽の頃漸く船に積終りけれハ
-
タバマチーから川を下る。浅瀬では舟を下りて引く。
本文の日付: 同六日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: 夕バマチー (12:12)
12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川
12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け
12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清
12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー
12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の
12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく
12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
ウルホーを過ぎる。
本文の日付: 同六日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ウルホー (12:18)
12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川
12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け
12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清
12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー
12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の
12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく
12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
キチー湖へ入る。湖畔の集落キチーへの到着は翌日の別の出来事として記す。
本文の日付: 同六日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: キチー湖 (12:18)
12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川
12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け
12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清
12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー
12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の
12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく
12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
湖中のスツクチンカターに泊まる。
本文の日付: 其夜
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: スツクチンカター (13:6)
13:6 其夜ハ潮の中史スツクチンカターと称する処にて
13:7 泊しぬるに殊に冷風にして手足の凍寒する事
13:8 本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里
13:9 半許にしてキチー(本邦の人傳称するキンチミなるものこれなり)と称する
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
キチーへ至り、住民の家に泊まる。本文はキンチミを同所の伝称として注記する。
本文の日付: 同七日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: キチー (13:9)
13:8 本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里
13:9 半許にしてキチー(本邦の人傳称するキンチミなるものこれなり)と称する
13:10 処に至りしに住夷等大に怪みて数十人群集して
13:11 林蔵を囲み懐を探り衣をひき手足を尋し髪
13:12 を握り暫時の間は櫛振笑畢してやまさりしと
13:13 いふ韃地に入てより此処に至りて初て土着の夷家
-
キチーを出発し、マンゴー河を上る。
本文の日付: 同八日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: キチー (14:11)
14:11 同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風
14:12 にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱ
14:13 と称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造の
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
烈風に阻まれ、カウタヱに泊まる。夜は大雨となる。
本文の日付: 同八日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: カウタヱ (14:12)
14:11 同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風
14:12 にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱ
14:13 と称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造の
14:14 仮屋なれハ雨漏りて一身全く湿ひ終夜寝る事
14:15 あたはす此処また山旦夷五六戸の部落なり
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
強風の中を遡り、日暮れ後にコルヘしへ船をつなぐ。
本文の日付: 同九日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: コルヘし (15:2)
14:20 同九日此所を出て凡五里許も上流しけるに又烈風
15:2 屋をいとなみ泊しける其地名を問にコルヘしと名
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
ウルケーで船を一艘買い、荷物を二艘に分ける。
本文の日付: 同十日
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年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ウルケー (15:4)
15:4 同十日又船を出して二里半許に流しウルケーと
15:5 いふ処に至りしに此所コルデツケと名付たる異族
15:11 一此夷種総て海松の大材を以船を造る事を
15:12 業とす南方諸夷の用る処皆此地の造り出す
15:13 所なり故に船夷も此処に至りて齎し行処の
-
本文が「ウルゲー」と記す地を出て上流へ進む。
本文の日付: 同十一日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: ウルゲー (16:5)
16:5 同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン
16:6 に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシ
↓ 船行 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
満州の仮府がある「テシン」へ至り、官吏と面会する。前段の目的地表記「テレン」との対応は確認を要する。この巻の往路はここで終わる。 その後は同行者の仮屋で宿泊するが、滞在の終日はこの巻に記されていない。
本文の日付: 同十一日
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根拠の翻刻・判断を読む
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。日付は日本の太陰太陽暦で、西暦の月日への換算は行っていない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
地名の用例: テシン (16:5)
16:5 同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン
16:6 に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシ
16:7 を伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊
16:8 宿して在ける廬船に伴ひ来るへしと令しける故
16:9 船夷舟をすヽめて廬船の側に至りしまヽ直に
16:14 其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは
16:15 船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中に雑居す
16:16 集居の夷日々仮屋に来りて林蔵を揶揄笑弄
16:17 して其喧嘩なるに堪さりしに満州夷時ヽ来
16:18 て是を制し夜中また此仮屋のみを廻見せし
旅程に数えない用例
ヲニヲーはロシヤ属夷の遊猟地として聞いた場所。林蔵自身の訪問記録には数えない。
6:15 りて質問せしにロシヤの経界も此島を去る事をから
6:16 す時〳〵其属夷等船に乗して燧巧の火器を持しヲニ
6:17 ヲーの海上に遊猟する事少からすと聞けれハ猶更ニ
6:18 其経界の詳を極さらんも云かいなき事と思ひ幾年
ウヤクトウは同乗者の出身地として記される。出帆地はノテト。
8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ
8:12 クトウの夷三人男一人女一人|児夷壱人林蔵を会して八人山旦
8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発
シラヌシへの書状送付は死亡した場合の指示。林蔵の帰着を示さない。
8:7 事ともつゝりたる書物は悉く是に託し我万一彼
8:8 地にして死亡の事もはかりかたく旦は異域に入
8:9 事なれは如何なる事ありて帰り来たる事を得さ
8:10 らむもはかりかたし其時ハ汝是を持帰りシラヌシの
8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ
ケヤツカルは同所にいた人々の出身地として注記される。マンコー河からカムカタ・ラツカへ至る記述は一般の交通説明。
12:3 なく林蔵此処に至りし時もケヤツカル(朝鮮界の地名)キ
12:6 一満州夷カラツト島に到る時ハ大抵マンコー河を
12:7 乗下りて島に達すといへ共或は此処に至て前の
12:8 如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云
出典