Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

蝦夷草紙 第1冊 第52コマ

龍谷大学図書館 第1冊

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右丁

  看病介抱もすれとも其他は皆見放し見殺しにして

  逃なりとそ是皆医業も無故也余りに堪かたき事

  とも也斯浅間しき国政にあふ人間もあるものかと

  吾身に引別して顧れは我 御代の難有はと

  猶ありかたきをわすれかたき事ともなり

     言語の事

一 にノミの二字は祈祷と訓したり蝦夷

  言葉もやはり祈祷をノミといふ也又蝦夷人柳にて

  削りかけを拵ひ幣のことくに作りたるものを神前に

  捧けて是を名付てタサといふ是又神代の遺語なる

左丁

  へしある神道の書を見るに木匠の庶人家宅の造立

  の時棟揚の祝義とて棟木の上に建たるものにかん

  な屑を垂れたるは青幣白麻を垂れたるは白幣

  なるゆへに麻の字をヌサと読なりと云々又蝦夷人は

  神をカムトいふ神居の転語なるへし神居宮居鳥居

  皆居の字助語にて神居といふもやはり神の事也

  三味線を片鄙にしやむせんといふかことしカシイをカム

  イといふも同し又麻をヌシヤといふサとシヤト転し

  たる也譬は物を捨つる事を打立る事ウツチヤルと

  いふかことし皆連声に仍は転したるへし其外停泊

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