龍谷大学図書館 · 491.7-4-W-2 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
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- 三上正昭 434字
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右丁
又といふ大山あり其山の下にといふ小
河あり水色清く冷にして味ひ甚た酸し渋し此
山上に硫黄明礬多し仍て其岸此河に流れ落る
故なるへし或人の説に石膏蘆眼石も有といへり然
といへとも予未見すといふ村あり此村の山奥に
温泉あり其かたはらに毒水湧出て流る鳥獣等しら
ずして此水を呑て即死すといえり
一 ウルツノ島の北方にといふ嶋あり此島の岩
の間ゟ湧出る泉有味ひ酒のことく甘き梨子のこと
し此嶋に行たる蝦夷土人此水の濃味なる事を
左丁
甘むし其所を去かねて数日滞留し是を飲み満
腹して飽すといへりひたと飲とも無毒にして又
酔事もなし土人是を名付てといふ神水
といふ事なり又赤人も賞翫して甚尊むといへり
普く天下万郡にもかゝる妙泉も又と類ひあるまし
といえり則赤人是を尊信してと名付
くの養老水といふの義かともしれす余此地に
らされは委敷しらす其水の味ひと匂ひとを尋るに
に樺といふ木あり此樹を生木のまゝ皮へ
横に切疵を附れは即漆のことく脳水出るを取て