Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

恵渡路部漂流記 Page 19

Hokkaido University Library

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Hokkaido University Library · 旧記212 · Image terms · IIIF manifest

右丁

者には何方に行候へ、能時分に候と通し合候て、漸命をつな

き申候、当分はゑひすとも、魚のせんし汁あらいしるをも鬚

にも身にも付候得とも、洗候事もなく、にほひ悪、息〳〵胸をそ

こなひ申様、に有之候、次第に馴候ては、後は苦にも成申さす

候、尤得候て給候魚の煮申候は、殊の外風味能覚へ申候、居馴

なり申候、これしるし〳〵とたつね申候故、名の事にて可有之

と存、我等は何右衛門、これは何兵衛と申聞せ候得は、其後は銘々その

左丁

の名をよひ申候、

一松前へ送 ̄リ帰しくれ候へと頼 ̄ミ候義を、聞請申候ゆへ、いつ頃

送 ̄リ申事に候やと言葉しかたにて尋候へは、月の形を丸くと

半月とに書、何月何日頃としらせ、さていろりの灰に、嶋の

形を書、手のはらを口にてふうと吹候て、風にて参り候様子

を知らせ申候、

一六月の末にても候や、ゑとろふの船にて、ゑひす共松前へ送 ̄リ申

とて、拾四人の者を乗せ候て、ふな尻と申所へ渡り候、此間拾里の

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