Ryukoku University Library · 491.7-26-W-3 · Image terms · IIIF manifest
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かゝる事有けるは可怪事なるへし
一地夷の内満州夷の如く剃髪のものあるを見
かけたれ共其住夷なるや否を問はさりしまゝ
何者たる事を知らす
同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン
に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシ
を伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊
宿して在ける廬船に伴ひ来るへしと令しける故
船夷舟をすヽめて廬船の側に至りしまヽ直に
廬船に乗移り官吏の側に至りしに官夷衣
冠を調へ応接す其事終りて後厨房の処に蹲
居せしに衆夷等又大に怪み群来て林蔵を弄す
る事またキチーに陪せりといふ其後満州夷
其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは
船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中に雑居す
集居の夷日々仮屋に来りて林蔵を揶揄笑弄
して其喧嘩なるに堪さりしに満州夷時ヽ来
て是を制し夜中また此仮屋のみを廻見せし
といふ