アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

蝦夷紀行 Page 16

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 かゝる事有けるは可怪事なるへし

一地夷の内満州夷の如く剃髪のものあるを見

 かけたれ共其住夷なるや否を問はさりしまゝ

 何者たる事を知らす

同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン

に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシ

を伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊

宿して在ける廬船に伴ひ来るへしと令しける故

船夷舟をすヽめて廬船の側に至りしまヽ直に

廬船に乗移り官吏の側に至りしに官夷衣

冠を調へ応接す其事終りて後厨房の処に蹲

居せしに衆夷等又大に怪み群来て林蔵を弄す

る事またキチーに陪せりといふ其後満州夷

其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは

船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中に雑居す

集居の夷日々仮屋に来りて林蔵を揶揄笑弄

して其喧嘩なるに堪さりしに満州夷時ヽ来

て是を制し夜中また此仮屋のみを廻見せし

といふ

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