アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

北海随筆 Page 15

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右丁

  佐州とても西三河といふ所より揚る砂金わつか斗の事也

  松前蝦夷地の事ハ山川はいふに及ハす原野とても砂金あり

  敢て金山より流出すにあらす土地一面に生する所の砂金也

  然れとも土地一様に生る其河源の金気あるへき事ゆへ

  是を吟味せし所にクンスイ砂金場の河原に金山あり

  其証拠相糺し既に見極たり此地砂金を元事を知て

  金気のつるを追て所中へ入事を知らす是によつて

  以前より山を堀といふ事はなし今まれに見る所堀たる

  路なきにもあらされとも砂金を見へて堀たるにて

  金石を目当に堀たるにてハなし夫故銀山銅山等ハ

左丁

  猶更見知たるものとてもなく只打すたりて有はかりなり

  此地銀遣ひなし金つかひも小判の通用は近き頃より

  仕舞たると見へて今に砂金遣ひの名目なり

   慶長

    小判壱両に   金七匁イ三分弐分

    金壱匁に    銭六百文

   右金壱匁といふ事則砂金遣ひの遺意也

一 石山にあらさる山々は材あり上の国山とて十里に及ふ

  大山捨山なり二十年以前此上存すれにて火を出し

  七日七夜焚ける故山半分は焚尽したり其後ハ留山

  に相成今は伐出さす桧は惣して諸材の内にも少き

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