University of Tsukuba Library · Image terms · IIIF manifest
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右丁
佐州とても西三河といふ所より揚る砂金わつか斗の事也
松前蝦夷地の事ハ山川はいふに及ハす原野とても砂金あり
敢て金山より流出すにあらす土地一面に生する所の砂金也
然れとも土地一様に生る其河源の金気あるへき事ゆへ
是を吟味せし所にクンスイ砂金場の河原に金山あり
其証拠相糺し既に見極たり此地砂金を元事を知て
金気のつるを追て所中へ入事を知らす是によつて
以前より山を堀といふ事はなし今まれに見る所堀たる
路なきにもあらされとも砂金を見へて堀たるにて
金石を目当に堀たるにてハなし夫故銀山銅山等ハ
左丁
猶更見知たるものとてもなく只打すたりて有はかりなり
此地銀遣ひなし金つかひも小判の通用は近き頃より
仕舞たると見へて今に砂金遣ひの名目なり
慶長
小判壱両に 金七匁イ三分
金壱匁に 銭六百文
右金壱匁といふ事則砂金遣ひの遺意也
一 石山にあらさる山々は材あり上の国山とて十里に及ふ
大山捨山なり二十年以前此上存すれにて火を出し
七日七夜焚ける故山半分は焚尽したり其後ハ留山
に相成今は伐出さす桧は惣して諸材の内にも少き