龍谷大学図書館 · 491.7-4-W-2 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
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- 三上正昭 427字
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右丁
に終に煤煙火と成其灰の色黒きもあり又白きも有
青色品にめて#1其村其場所の鯡猟の豊凶を占ふ也たゝ
猟の一業に心力を尽す国風なれは理なり土地の風俗
とて貧民にても鯡猟を企る故をいへは金主有て金子
をかす人あり数多也又田畑新開五穀百菜の採実
薬の類を発端しても金子になるへきそもなく庶
民あまねく承引せす領主の合せしむる所なれは如斯
の時勢は理也総して領内の百姓と唱ふ者も耕作
の業なく皆猟師のみなれは也
鯡猟を祈る事
左丁
一 余より帰路の草臥を助けん為にの所を
島の奥といふ所の磯辺砂原に休み居けるに其
村の者いひけるは此年以前迄も港の内に而も鯡
猟ありけるゆへ安穏に渡世も栄みしか近年ては一向
不猟になり甚以困窮に及ひ難渋すれは猟の事は
本業なれは表金主より元来借金の有上又借
金を重ね猟の諸品を仕込て待也近年になりては待
とも暮せとも皆無猟にて損凶に損凶を重ね困窮
に困窮をせしなり然る所去申の
といふ此地に来りて鯡大猟の祈祷を修するとて
翻刻者のメモ
- 「青色品にめて」 この部分 国立公文書館の写本や西尾市岩瀬文庫(原本)には 「其色品によつて」とありますが、京都大学などの写本では 「青色品にあて」とありました。 — 三上正昭