Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

蝦夷草紙 第13コマ

龍谷大学図書館 · 491.7-4-W-2 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト

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  1. 三上正昭 427字
2026年5月10日保存
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右丁

  に終に煤煙火と成其灰の色黒きもあり又白きも有

  青色品にめて#1其村其場所の鯡猟の豊凶を占ふ也たゝ

  猟の一業に心力を尽す国風なれは理なり土地の風俗

  とて貧民にても鯡猟を企る故をいへは金主有て金子

  をかす人あり数多也又田畑新開五穀百菜の採実

  薬の類を発端しても金子になるへきそもなく庶

  民あまねく承引せす領主の合せしむる所なれは如斯

  の時勢は理也総して領内の百姓と唱ふ者も耕作

  の業なく皆猟師のみなれは也

     鯡猟を祈る事

左丁

一 余より帰路の草臥を助けん為にの所を

  島の奥といふ所の磯辺砂原に休み居けるに其

  村の者いひけるは此年以前迄も港の内に而も鯡

  猟ありけるゆへ安穏に渡世も栄みしか近年ては一向

  不猟になり甚以困窮に及ひ難渋すれは猟の事は

  本業なれは表金主より元来借金の有上又借

  金を重ね猟の諸品を仕込て待也近年になりては待

  とも暮せとも皆無猟にて損凶に損凶を重ね困窮

  に困窮をせしなり然る所去申

  といふ此地に来りて鯡大猟の祈祷を修するとて

固有名・語句 →

翻刻者のメモ

  • 「青色品にめて」 この部分 国立公文書館の写本や西尾市岩瀬文庫(原本)には 「其色品によつて」とありますが、京都大学などの写本では 「青色品にあて」とありました。 三上正昭
翻刻 CC BY-SA 4.0・画像は各所蔵機関 rec.aynu.org