リヨナイ
海が凍るのを待ち、リヨナイの家に寓宿する。文化5年9月14日から10月14日まで。
Gregorian calendar: –
龍谷大学本の翻刻2–16頁に記された文化五年七月から翌年七月までの旅程。宗谷を出発して大陸の仮府へ至る往路を扱う。帰路と他の巻はこの資料に含まれていない。本文の読みに疑問がある箇所は、そのまま表示する。
間宮林蔵・各地で雇用・同乗した同行者(本文参照)
Original dates use the Japanese lunisolar calendar. Gregorian equivalents use cited historical calendar tables. Conversion preserves the source interpretation and its uncertainty.
24 of 46 events have a mapped reference point. The itinerary below retains all events. Unlocated stops remain gaps; the map does not trace the historical travel path.
Gregorian calendar:
文化6年7月11日 · 46 テレン
満州の仮府があるテレンへ至り、官吏と面会する。原文はテシン〔ママ〕。前コマの目的地テレンとの対応を原画像で確認し、閲読本文を校訂した。デレンの候補地としてノボイリーノフカ村対岸付近を参照するが、仮府の正確な位置は未確定。この巻の往路はここで終わる。その後は同行者の仮屋で宿泊するが、滞在の終日はこの巻に記されていない。
Tentative candidate
Read evidence and editorial notes →Playback follows recorded dates and event order. Dates retain the Japanese lunisolar calendar; playback speed does not represent elapsed days. Unlocated events remain in the sequence, with no current-position marker.
Showing 46 events, 11 reference places and 6 schematic segments.
Dashed lines connect reference points for consecutive events. The historical travel path remains unknown. Dotted lines have an uncertain endpoint identification. Select a line or an item below to open its itinerary segment.
海が凍るのを待ち、リヨナイの家に寓宿する。文化5年9月14日から10月14日まで。
Gregorian calendar: –
トンナイの家で越冬し、食糧を整える。文化5年11月26日から文化6年正月28日まで。
Gregorian calendar: –
海が凍って舟を進められず、ノテトに滞在する。文化6年4月9日から5月7日まで。
Gregorian calendar: –
46 events
文化5年7月13日
ソウヤから出帆する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 七月十三日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ソウヤ (2:3)
2:2 文化五辰年の秋再ひ間宮林蔵をして北蝦夷の奥地に2:3 至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出2:4 帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多By boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
Schematic connection · Supported identification
文化5年7月13日
同日にシラヌシへ着く。従行者を雇えず、奥地へ向かう船を待つ。
Gregorian calendar:
Date in the text: 其日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: シラヌシ (2:4)
2:3 至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出2:4 帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多2:5 からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の2:6 奥地に趣くものあるを待とかくして日数三日逗文化5年7月17日
シラヌシで夷船に乗り、奥地へ向けて出発する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十七日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: シラヌシ (2:4)
2:4 帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多2:5 からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の2:6 奥地に趣くものあるを待とかくして日数三日逗2:7 留し同十七日夷船に乗組此所を發し日数五日を経2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシのBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
Schematic connection · Tentative candidate
文化5年7月(日未確定)
トンナイの番屋に至る。日付の翻刻には「廿五(三?)」という疑問が残る。
Gregorian calendar: – · day unresolved; possible date range
Date in the text: 同廿五(三?)日
Reading uncertain
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
翻刻の「廿五(三?)」を保持する。直前の「日数五日」とも整合を確認する必要があるため、日を確定しない。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トンナイ (2:8)
2:7 留し同十七日夷船に乗組此所を發し日数五日を経2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの2:9 如く番屋ありて番人是に居し地夷を指揮す2:10 土着の従夷も亦多き所なれハ則番人をして船子文化5年8月3日
船子六人を雇い、トンナイから出船する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 八月三日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トンナイ (2:8)
2:8 て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの2:9 如く番屋ありて番人是に居し地夷を指揮す2:10 土着の従夷も亦多き所なれハ則番人をして船子3:5 壱人もなく彼是して日数八日の間此所に遅3:6 滞し種〳〵の謀をなして漸く船子六人を雇ひ3:7 八月三日此所を発船し日数十三日を経て同十五日リ3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化5年8月15日
リヨナイに泊まる。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十五日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: リヨナイ (3:7)
3:7 八月三日此所を発船し日数十三日を経て同十五日リ3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ文化5年8月16日
山丹の人々が六艘の船で来る。同行者との争いが起こり、米や酒を分け与える。
Gregorian calendar:
Date in the text: 翌十六日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: リヨナイ (3:7)
3:8 ヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ3:9 乗組此所に来り従夷を捕へて種々の謎言妄語をな3:10 し奥地に至る事成かたしなと罵り且其齎し行3:11 所の糧酒諸雑器も暴に奪ひ取んとしける故従夷は3:12 大に恐怖のし言語ハ通せす実に施すへき策なく3:13 よく〳〵従夷を諭して其暴意に逆せさらしめ其程3:14 をはかりて米酒なと若干分与し其心を慰けれは3:15 漸にして暴を止り船を出して南方に進み去りぬ文化5年8月25日
同行者を説得し、風波が収まったところで出発する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同月廿五日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: リヨナイ (3:7)
4:1 しと夫ゟ酒杯あたへ色〳〵の耳言恵教を以て其心を4:2 慰めけれは漸に解心して従ひ行へしといふに至り大に4:3 力を得て和洋を窺ふの間日数十一日にして漸風波も4:4 穏なれハ同月廿五日此所を出て九月三日トツシヨカウに至りBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化5年9月3日
寒さと食糧不足のため、ここから引き返すことになる。折り返しの日付は別に記されていない。
Gregorian calendar:
Date in the text: 九月三日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トツシヨカウ (4:4)
4:4 穏なれハ同月廿五日此所を出て九月三日トツシヨカウに至り4:5 付ぬるに是より奥地ハ異俗の夷域に入事既に深く4:6 且日を追て寒威増劇に趣き貯糧も又多からされ4:7 は従夷しきりに帰りさらんと云て強ゆへからさる勢4:8 なれは已事を得すして終に船を返し九月十四日リBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化5年9月14日
リヨナイへ帰着し、海の結氷を待つ。
Gregorian calendar:
Date in the text: 九月十四日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: リヨナイ (4:8)
4:8 なれは已事を得すして終に船を返し九月十四日リ4:9 ヨナイに帰り着ぬ去にても此志を空して徒に帰り4:10 さらん事の口惜けれハ如何にもして帰上の凍合する4:11 を待水上を経歴して奥地に至るへしと思ひ十月十四日4:12 まて夷家に寓宿しけるに日を追て積雪山をなすと文化5年10月14日
本文は十月十四日までの寓宿を記す。その後、船と荷物を預けて陸路で帰るが、出発日は記されていない。
Gregorian calendar:
Date in the text: 十月十四日まて
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: リヨナイ (4:8)
4:10 さらん事の口惜けれハ如何にもして帰上の凍合する4:11 を待水上を経歴して奥地に至るへしと思ひ十月十四日4:12 まて夷家に寓宿しけるに日を追て積雪山をなすと4:13 いへとも海上更に凍合セされハ如何に思ふ共奥地4:14 に至るへき術なく旦日々食糧も残少々なり終に4:15 雑具を約して船と共に夷家に託し置六夷を牽4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰On foot 本文は積雪をおかした陸行を明記する。出発日は未記載。
文化5年11月26日
六人を伴って積雪の中を歩き、トンナイへ帰着して越冬する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 十一月廿六日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トンナイ (4:16)
4:15 雑具を約して船と共に夷家に託し置六夷を牽4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九文化6年1月28日
年を越し、正月二十八日まで滞在して食糧を整える。
Gregorian calendar:
Date in the text: 巳年正月廿八日まて
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トンナイ (4:16)
4:16 ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ文化6年1月29日
トンナイを出て再び奥地へ向かう。
Gregorian calendar:
Date in the text: 廿九日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トンナイ (4:16)
4:17 り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿4:18 八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟTravel mode unspecified この区間の移動手段は本文に明記されていない。
Schematic connection · Tentative candidate
文化6年2月2日
ウシヨロに至る。元の同行者一人を残し、当地で五人を雇う。
Gregorian calendar:
Date in the text: 二月二日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ウシヨロ (4:19)
4:19 日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ4:20 奥地ハ悉〳〵満州附属の夷域なれハ初島の夷恐怖5:4 去年山丹夷の狼藉を思ひ出し従夷等悉く恐怖し5:5 更に従ひ行へしといふ者なし故に六夷の内悍骨な5:6 る者一人を残し余は悉く帰り去しめ漸にして5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎にBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
Schematic connection · Tentative candidate
文化6年4月9日
ノテトの崎へ着く。海が凍っており、舟を進められない。
Gregorian calendar:
Date in the text: 四月九日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ノテト (5:7)
5:6 る者一人を残し余は悉く帰り去しめ漸にして5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に5:8 至りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月5:9 七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是より文化6年5月7日
五月七日まで滞在する。同行者が先へ進むことをためらい、案内人を雇う。
Gregorian calendar:
Date in the text: 五月七日迄
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ノテト (5:7)
5:7 地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に5:8 至りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月5:9 七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是より5:10 奥地に入事を憚りける故此所にして舟た一夷を傭5:11 先駈の者となしけれは後は皆漸に心を安ふし船を出す文化6年5月8日
山旦船を借りてノテトを出発する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同八日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ノテト (5:7)
5:12 へきも及ひ山旦船一艘を借て(山旦船の図前偏に出す5:13 コルデツケの送る所なり是ゟ奥地ハ湖頗多くして5:14 初島歌弱の船を以て進退する事あたはす5:15 故に地夷の用る所上且船を借るといふ)同八日此所を発し同5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依てBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年5月10日
イクタマーに至り、新たな案内人一人を雇う。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: イクタマー (5:16)
5:15 故に地夷の用る所上且船を借るといふ)同八日此所を発し同5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て5:17 止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ文化6年5月12日
イクタマーを出発する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十二日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: イクタマー (5:16)
5:16 十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て5:17 止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年5月12日
ナニヲーに着く。本文の「北島極北」は地理認識の記述として保持し、現代の樺太最北端とは同一視しない。
Gregorian calendar:
Date in the text: 其日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ナニヲー (5:18)
5:18 同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ5:19 北島極北の地にして夷家わつかに五六屋ある処5:20 なりノテトより此所に至ルの間嶋と素韃地の5:21 相対せる廻海にして潮水悉く南に流れ其間瀬5:22 路ありといへとも波涛激沸の愁も少し小軟の夷船文化6年5月17日
東岸へ進む計画に同行者が同意せず、舟を返す。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十七日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ナニヲー (5:18)
6:1 なれとも進退さまて難からす此所よりして北地は6:2 北海漸々にひらけ潮水悉く北に潅き怒情大に徴す6:3 れハ船をやる事かなはすさらハ山を越て東岸に出ん6:4 といへは従夷従ひ行事をかえんせす已事を得す6:5 して同十七日船を返し同十九日終にノテトに帰り6:6 至りぬ貯糧既ニ尽なんとすれハ心を用ひて米飯をくらBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
Schematic connection · Supported identification
文化6年5月19日
ノテトへ戻る。元からの同行者一人を残して他の人々をウシヨロへ帰す。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十九日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ノテト (6:5)
6:5 して同十七日船を返し同十九日終にノテトに帰り6:6 至りぬ貯糧既ニ尽なんとすれハ心を用ひて米飯をくら6:11 しと云者なけれハ如何ともすへき術なく此上ハ我一人6:12 山を越へ谷を渡りて東岸に至るへしと覚悟し泣6:13 夷ハ悉くウシヨロに帰し初より従ふ所の初島夷一人6:14 を残し置て此所に滞留し奥地の事とも地夷にたよ文化6年6月26日
ノテトとウヤクトウ出身の人々とともに、計八人で大陸へ向かう。
Gregorian calendar:
Date in the text: 六月廿六日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ノテト (8:13)
8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ8:12 クトウの夷三人男一人女一人|児夷壱人林蔵を会して八人山旦8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発8:14 して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又8:15 つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしくBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
Schematic connection · Tentative candidate
文化6年6月26日
風と潮に阻まれ、ラツカの崎へ舟を返す。その後五日間滞泊する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 其日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ラツカ (8:16)
8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発8:14 して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又8:15 つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく8:17 日数五日の間此所に繋泊す時三伏の候といへとも風文化6年7月2日
風波が収まり、濃霧の中を出船する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 七月二日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ラツカ (8:16)
8:16 船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく8:17 日数五日の間此所に繋泊す時三伏の候といへとも風9:1 心気亦難得といふ漸七月二日に至て風波穏なる9:2 事を得て船を出すといへ共烟霧は猶濃〱とし9:3 て東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余り9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見文化6年7月2日
海上からモトマルの崎を見かける。上陸や岬への到達は記されていない。
Gregorian calendar:
Date in the text: 七月二日(文脈)
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: モトマル (9:4)
9:1 心気亦難得といふ漸七月二日に至て風波穏なる9:2 事を得て船を出すといへ共烟霧は猶濃〱とし9:3 て東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余り9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見9:5 かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せるBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月2日
海岸に沿って南へ進み、カムカタの崎の激しい波を越える。
Gregorian calendar:
Date in the text: 七月二日(文脈)
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: カムカタ (9:5)
9:4 にして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見9:5 かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる9:6 崎に至りけるに此所湖瀬ありて怒涛の激沸する9:7 事実に急何の如くなれハ夷船既にたえさらんと9:8 する事数度なりしを漸凌行て路の程凡十丁半9:9 南の方口ヽカマチーと称する所に至り入湾の内にBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月2日
湾内に船をつなぎ、潮が収まるまで待つ。魚を釣って食べる。
Gregorian calendar:
Date in the text: 七月二日(文脈)
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: 口ヽカマチー (9:9)
9:9 南の方口ヽカマチーと称する所に至り入湾の内に9:10 船をつなきて和潮を待の間炎等驚魚を釣て水9:11 煮し是を喰しむ草根不満の腹中僅に偏る事を9:12 得て痛気も亦返く事を覚ふ其日も雨に傾きぬるに9:13 漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出9:14 て一里半斗行其夜はアルコヱと称する所に泊しぬBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月2日
アルコヱに泊まる。本文は道中の海浜・河岸での仮屋による宿泊を説明する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 其夜
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: アルコヱ (9:14)
9:12 得て痛気も亦返く事を覚ふ其日も雨に傾きぬるに9:13 漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出9:14 て一里半斗行其夜はアルコヱと称する所に泊しぬ9:15 一往道中の泊所何れの所といへ共夷船に寓するに9:16 有されは悉く海濱河岸に仮屋を造り是9:17 に泊す下是に倣ふBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月3日
トウシボー泊湾を通過する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同三日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トウシボー (10:8)
10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊すBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月3日
トヱカクラカローを通過する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同三日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: トヱカクラカロー (10:8)
10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊すBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月3日
ムシホーへ至って泊まる。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同三日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ムシホー (10:9)
10:8 同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカロー10:9 なと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す文化6年7月4日
舟から荷を出し、陸へ引き上げる準備をして一日を過ごす。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同四日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ムシホー (10:9)
10:10 同四日此所にして船中の雑具残して取置して空船10:11 となし地上に挽揚るとする事のありて其日は10:12 此所にて暮しつPortage 山路を越えて空舟と荷物を運ぶ。
文化6年7月5日
空舟を山路の向こうのタバマチー川へ引き越し、荷物を往復して運ぶ。その夜は川の側に泊まる。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同五日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: タバマチー (11:13)
11:12 同五日にハ昨日明置たる空船を盪挽し其程11:13 二拾余ても有ける山路を越タバマチーと称せる小川11:14 に亘り船をは川中に浮め置帰り来て荷物何11:15 くさと負担し夷共に其所に運送り其日一日11:16 中往返のみして夕陽の頃漸く船に積終りけれハ11:17 其夜は此所にとまりぬ文化6年7月6日
タバマチーから川を下る。浅瀬では舟を下りて引く。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同六日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: 夕バマチー (12:12)
12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月6日
ウルホーを過ぎる。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同六日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ウルホー (12:18)
12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月6日
キチー湖へ入る。湖畔の集落キチーへの到着は翌日の別の出来事として記す。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同六日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: キチー湖 (12:18)
12:12 同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川12:13 にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有け12:14 れハ船を下りて夷と共に是を挽に其流水殊に清12:15 冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホー12:16 の如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の12:17 源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなく12:18 ウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月6日
湖中のスツクチンカターに泊まる。
Gregorian calendar:
Date in the text: 其夜
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: スツクチンカター (13:6)
13:6 其夜ハ潮の中史スツクチンカターと称する処にて13:7 泊しぬるに殊に冷風にして手足の凍寒する事13:8 本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里13:9 半許にしてキチー(本邦の人傳称するキンチミなるものこれなり)と称するBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月7日
キチーへ至り、住民の家に泊まる。本文はキンチミを同所の伝称として注記する。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同七日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: キチー (13:9)
13:8 本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里13:9 半許にしてキチー(本邦の人傳称するキンチミなるものこれなり)と称する13:10 処に至りしに住夷等大に怪みて数十人群集して13:11 林蔵を囲み懐を探り衣をひき手足を尋し髪13:12 を握り暫時の間は櫛振笑畢してやまさりしと13:13 いふ韃地に入てより此処に至りて初て土着の夷家13:14 有を見ぬ其夜は夷家に寓居す文化6年7月8日
キチーを出発し、マンゴー河を上る。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同八日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: キチー (14:11)
14:10 一此所既にマンゴー河の河岸なり14:11 同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風14:12 にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱ14:13 と称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造のBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月8日
烈風に阻まれ、カウタヱに泊まる。夜は大雨となる。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同八日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: カウタヱ (14:12)
14:11 同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風14:12 にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱ14:13 と称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造の14:14 仮屋なれハ雨漏りて一身全く湿ひ終夜寝る事14:15 あたはす此処また山旦夷五六戸の部落なりBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月9日
強風の中を遡り、日暮れ後にコルヘしへ船をつなぐ。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同九日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: コルヘし (15:2)
14:20 同九日此所を出て凡五里許も上流しけるに又烈風15:1 船を距み漸く日暮て後岩崖に船を繋き仮15:2 屋をいとなみ泊しける其地名を問にコルヘしと名15:3 付たる山旦夷五六戸の部落なりと答ふBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月10日
ウルケーで船を一艘買い、荷物を二艘に分ける。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ウルケー (15:4)
15:4 同十日又船を出して二里半許に流しウルケーと15:5 いふ処に至りしに此所コルデツケと名付たる異族15:6 夷の部落船夷等船を買の事ありて其日は此15:7 処に滞泊す15:11 一此夷種総て海松の大材を以船を造る事を15:12 業とす南方諸夷の用る処皆此地の造り出す15:13 所なり故に船夷も此処に至りて齎し行処の15:14 獣皮を以船一艘を易へ得是より諸雑器を15:15 二艘に分積しテレンに趣くといふ文化6年7月11日
本文が「ウルゲー」と記す地を出て上流へ進む。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十一日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: ウルゲー (16:5)
16:5 同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン16:6 に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシBy boat 本文の出来事の順序を結ぶ。同じ場所に続けて滞在した場合もイベントを保持する。地点間の実際の航跡は未復元。
文化6年7月11日
満州の仮府があるテレンへ至り、官吏と面会する。原文はテシン〔ママ〕。前コマの目的地テレンとの対応を原画像で確認し、閲読本文を校訂した。デレンの候補地としてノボイリーノフカ村対岸付近を参照するが、仮府の正確な位置は未確定。この巻の往路はここで終わる。その後は同行者の仮屋で宿泊するが、滞在の終日はこの巻に記されていない。
Gregorian calendar:
Date in the text: 同十一日
Manuscript evidence ↗· Place record / map ↗
年・月および「同」「其日」の指示対象は本文の前後から補う。原表記の日付は日本の太陰太陽暦による。
地名の用例を参照先とする。「此所」等で示される出来事の場所は前後の旅程から読む。現代の地点との対応は地名データベースの比定に従う。
Place-name occurrence: テシン (16:5)
16:5 同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシン16:6 に至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシ16:7 を伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊16:8 宿して在ける廬船に伴ひ来るへしと令しける故16:9 船夷舟をすヽめて廬船の側に至りしまヽ直に16:10 廬船に乗移り官吏の側に至りしに官夷衣16:14 其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは16:15 船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中に雑居す16:16 集居の夷日々仮屋に来りて林蔵を揶揄笑弄16:17 して其喧嘩なるに堪さりしに満州夷時ヽ来16:18 て是を制し夜中また此仮屋のみを廻見せし16:19 といふ6:15 りて質問せしにロシヤの経界も此島を去る事をから6:16 す時〳〵其属夷等船に乗して燧巧の火器を持しヲニ6:17 ヲーの海上に遊猟する事少からすと聞けれハ猶更ニ6:18 其経界の詳を極さらんも云かいなき事と思ひ幾年8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ8:12 クトウの夷三人男一人女一人|児夷壱人林蔵を会して八人山旦8:13 船長凡五尋余|巾凡四尺計一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発8:6 書を作りて従夷に渡し其外是迄訊置し此後の8:7 事ともつゝりたる書物は悉く是に託し我万一彼8:8 地にして死亡の事もはかりかたく旦は異域に入8:9 事なれは如何なる事ありて帰り来たる事を得さ8:10 らむもはかりかたし其時ハ汝是を持帰りシラヌシの8:11 府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人男夷|のみウヤ12:3 なく林蔵此処に至りし時もケヤツカル(朝鮮界の地名)キ12:4 ムンアイノ抔称せる異類の夷其外にも種々12:5 の船八九艘も泊り在しといふ12:6 一満州夷カラツト島に到る時ハ大抵マンコー河を12:7 乗下りて島に達すといへ共或は此処に至て前の12:8 如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云