アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

蝦夷紀行 Page 14

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 弐人満州通沢をつかさられる夷壱人ありて

 衆夷のよく知れる所なり

一此地は旧満州夷仮府を置し処なれ共交易

 の事によりて庶夷と闘争わし事ありし

 (年歴不詳)ゆへ今廃すといふ

一林蔵此地に至りし時ハ満州夷来居して交易

 をなして是に依てか所々酒宴等の事ありて

 鼓音なと響き大にからふと島中の寂寥と

 して人なき如きの類にあらす

一此所既にマンゴー河の河岸なり

同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風

にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱ

と称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造の

仮屋なれハ雨漏りて一身全く湿ひ終夜寝る事

あたはす此処また山旦夷五六戸の部落なり

一マンコー河ハ聞しにも勝りたる大河にして其

 名義も錯報すれは林蔵経る所又は諸夷の

 傳説する所水道の屈曲河中の産物を合

 記して巻末に附す

同九日此所を出て凡五里許も上流しけるに又烈風

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