アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

蝦夷草紙 Page 10

Ryukoku University Library · 491.7-4-W-2 · Image terms · IIIF manifest

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右丁

  に着船有たるを知て此白上崎に而も相図のかゝり

  を焚て此篝火を見て松前城内にて又篝をたく

  也宇鉄白上城内と三箇所の火を通して後宇鉄

  の火の消を見て白上と城内共に皆火を消なり

  此狼煙は松前と津軽と隣国の好みに仍て歟津

  軽の領主に而も兼て用意有事也松前領主より

  は猟師清八へ青さし#1弐貫文褒美としてたま

  わるなり

     私大といふ事

一 松前に私大といふ事あり津軽外ヶ浜と松前の瀬戸

左丁

  は冬中は風はけしく渡海中絶する事度々也荒

  海を隔て島国殊に東都よりは遥の遠国なれは新

  春になりても新暦の渡らさる事度々あり何事

  松前の民間に容易には新暦を得かたきより起り

  たるゆへなるべしと思はるゝ越年の十二月小の年には

  他国は翌年の元旦にも松前は旧年の大晦日也

  是を彼地に名付て私大といふ然に天明六丙午正

  月予松前を発足して蝦夷地に趣きしに三石

  といふ所に至れは松前の町人大豪の者に阿部屋

  伝吉といふもの居たりしか問て曰当年元旦の

Notes from the transcribers

  • 青さし 紺色に染めた麻縄で銭を連ねた「銭差」の事 c-40dca7c6
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