アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

蝦夷草紙 Page 11

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右丁

  昼頃天俄に曇り闇のことくになりたり依て蝦夷

  人とも大に騒きヘラタケとて時の声をあけて号ふ

  事頻なりといか成天災によりてかくありたるといふ

  其詞の内より略暦を壱枚与へたりしかは読て元

  旦に日蝕有事を知り大に悦ひたり何て近村の疑惑

  を鮮たり夫より奥蝦夷地へ趣く路次にて彼暦

  を与へけれは元旦の日蝕なる事を知りて蝦夷の土人

  に示して疑惑をはらしけり愚思ふに此等は開国

  最第一の闕たる所なり早く補ひたきものは此等

  の事なり

左丁

    越年役の事

一 蝦夷地と松前とは日本国よりいへはたとへは奥と表

  との如し表口松前にて奥は蝦夷地なり先松前と

  箱館と江指合て三ヶ所は松前地に於て三箇の港

  也諸国商船輻湊して艫を並へ銭をおろして宿

  る所也此三ヶ所ともに沖の口番所とて番所あり其

  番所にて諸国の出入の廻船を改る若渡海の人その

  廻舟に乗来れは沖の口番所の有司来りて是を

  糺し先禁すへきは武士虚無僧回国の六十六部

  えた道心者体の者は決して上陸を許さす直

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