Ryukoku University Library · 491.7-4-W-2 · Image terms · IIIF manifest
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右丁
喧しき事をいひかけ償い事に及ふなり依て死
したる者のあるときは何かしは居らんと答ふ則死
したるといふ挨拶なり其時此方にも感心の体にてし
らぬ事なりと挨拶するか蝦夷地の定例也といへと
も今爰に略す時を得て又詳に筆記せんと思ふ所也
ツクナイの事
一 松前家臣にて上乗といふ役目有猟虎皮鷹の羽
松前にて鷲の羽を鷹の羽といふあさらしの皮ゑふりこ#1熊皮熊胆等
を課に取るか至【主?】役也此役の有司松井茂兵衛承りて
アツケシに上乗して行ける時に同所の近郷にてヒバ
左丁
セイ村といふ処あり其村の乙名熊胆壱つ租税とす
鑑定役ありて目利をすれと正しく偽物に極む
依て有司の松井茂兵衛大に憤りてアツケシ総乙名
イコトイを呼出し吟味を容れ親【視?】れは贋者也と貢物
となす事惣て名の日比の取扱ひ行届かさる故なりと
大に呵り威されたり依てイコトイ彼熊胆の出所を委
しく糺しけるにビバセの乙名クナシリ島に渉海せし
時に交易して求めたる熊胆なる事慥に知れよつて
クナシリ島の土人の仕業にてヒハセイの乙名を掠め
たる者にて目利の至らさる誤とイコトイ委細に詑#2
Notes from the transcribers
- ゑふりこ(恵布里古) カラマツの老木の幹に寄生ずるツガサルノコシカケ科のキノコ。 健胃薬、制汗剤に用いる。 — c-40dca7c6
- 詑(わ)びる 「詑」は、本来「あざむく」という意だが、「わ-びる」の訓もある。 室町時代以降、「詫、詑」「侘、佗」が、 字形の類似により混用された。 『漢辞海』 — c-40dca7c6