University of Tsukuba Library · Image terms · IIIF manifest
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- c-40dca7c6 · last saved 30 Apr 2026
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右丁
大舟を仕立て松前へ遣され蝦夷へ乗廻しけるに順風まれに
して日数懸り西蝦夷地マシケといふ所まて渡りけるに程
なく秋の末にも及ひ海上あらく成て乗かたき故ソウヤ
まても渡らすして帰りしとなり残念の事なり蝦夷
地理の図元より所持セり又津軽と松前にて人の秘蔵
セしを写取しも数通あり両年彼地にありて右の図と引合
蝦夷地の様子考見るに相違多しよつて両年見分セし山々の
方所を碁#1にし具に地理図新たに仕立て大図小図ともに
あり
元文四年戊 未#2初夏
左丁
一 蝦夷人は海辺に住て山に住は少く一体皆漁人なり
山に住蝦夷は稗粟等作り又獣を取て食し其皮を
着す夷の気質正直にして痴なりセわ〳〵敷事なく
心長くして悠然としたる風なり元来下国にて獣に
ひとしき形なれとも心のゆたかなるは衣食住の憂ひなく
金銀通行セされハおのつから利倍の欲なき故なるへし
家居はいつれへ移すとても心にまかせ家作は山より木
を取来り縄にて結ひむしろ能にし床なくして
みな土間なり或は木皮にておほひたるもあり衣はヲヒ
ヤウといふ木の皮を以て手織にし是をアツシといふ
Notes from the transcribers
- 基カ — c-40dca7c6
- 正しくは元文四年の干支は己未 — c-40dca7c6