Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海随筆 Page 31

University of Tsukuba Library
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University of Tsukuba Library · Image terms · IIIF manifest

右丁

  大舟を仕立てへ遣されへ乗廻しけるに順風まれに

  して日数懸りといふ所まて渡りけるに程

  なく秋の末にも及ひ海上あらく成て乗かたき故

  まても渡らすして帰りしとなり残念の事なり

  理の図元より所持セり又とにて人の秘蔵

  セしを写取しも数通あり両年彼地にありて右の図と引合

  の様子考見るに相違多しよつて両年見分セし山々の

  方所を碁基カにし具に地理図新たに仕立て大図小図ともに

  あり

    戊 未正しくは元文四年の干支は己未初夏

左丁

一 は海辺に住て山に住は少く一体皆漁人なり

  山に住は稗粟等作り又獣を取て食し其皮を

  着す夷の気質正直にして痴なりセわ〳〵敷事なく

  心長くして悠然としたる風なり元来下国にて獣に

  ひとしき形なれとも心のゆたかなるは衣食住の憂ひなく

  金銀通行セされハおのつから利倍の欲なき故なるへし

  家居はいつれへ移すとても心にまかせ家作は山より木

  を取来り縄にて結ひむしろ能にし床なくして

  みな土間なり或は木皮にておほひたるもあり衣は

  といふ木の皮を以て手織にし是をといふ

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Notes from the transcribers

  1. 基カ — 三上正昭
  2. 正しくは元文四年の干支は己未 — 三上正昭