Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

蝦夷草紙 第33コマ

龍谷大学図書館 · 491.7-4-W-2 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト

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  1. 三上正昭 421字
2026年5月31日保存
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右丁

  と凝り塊まりたる片意地を頗解させしたる社#1思ひやられ

  たり都て蝦夷の器物には酒宴にのみ用ひ外には用

  ゆへきに其品なく未た人主の開けされは器財を入

  る事なし

     氷海の事

  天明六丙午三月中旬に島の内といふ

  所に吾着船して小屋を懸け野宿せしか其夜丑寅

  の風烈敷吹けれは水主の蝦夷人とも言けるは海上真

  白に見へて気悪しと言けれ共何の故かもしらす其

  日は暮て翌朝に海上を見れは遠沖より一面に

左丁

  氷の山となりたり其氷の厚さ五六間乃至十余間或は

  ニ三十間計りも有て海上の水面より五六尺余も高く

  浮上り水下には何ほと厚く氷りたるか誠に堅氷山

  となりたり此氷皆北海より吹寄て大海更に波浪

  なし仍て通船する事能はされは無拠滞留せり土

  地の蝦夷とも氷より氷に飛勝りて遥に沖にて海鼠

  あさらし等を活捕事夥し堅氷追而漸々解散に

  赴く頃海猟を止て山猟に深山へ行て赤熊の栖を

  見付けれは主人家来の事に下知して

  赤熊を射留たり皮を剥き肉を取り胆をとり骨は

固有名・語句 →

翻刻者のメモ

  • 社(こそ) 神社に祈願する事から 願望の意の助詞「こそ」に 社の字を当てるようになった。 三上正昭
翻刻 CC BY-SA 4.0・画像は各所蔵機関 rec.aynu.org