Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

蝦夷草紙 第34コマ

龍谷大学図書館 · 491.7-4-W-2 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト

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  1. 三上正昭 432字
2026年5月31日保存
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右丁

  捨て悉く料理荷物に作りてに負せ扨又彼

  跡に予赤熊三疋居たるを生捕て主従大勢深山

  より浜辺に降りける時に其体は彼親熊の肉と

  皮とを分けて背負ひ生捕の子熊三疋を率つれ

  蝦夷の例にて野宿小屋の遥に向より声を張り

  とて哺々と〻といひなから呼ひ悦ひ勇んて帰り

  来るなりの声高く聞へしかは蝦夷女にも迎

  に出携物の熊を見て野宿の仮小屋に傍に窓をひ

  らき其赤熊の首皮を尊信して此窓より入て上

  座に安置して後に我耳環をはづして彼赤熊の

左丁

  耳にかけ太刀を首皮の真向に飾りていかにも恭敬

  尊敬して崇ふる蝦夷土地の定例なり其故は熊は

  霊獣なれば魂魄化して蝦夷土人となる故也といへり

  鹿肉魚肉等の供物をして高貴の人に対するか如

  くにて恭敷再拝して其後其熊の肉を又供物に

  する也其ゆへを尋るに魂魄は残る物皮肉は仮の物

  なれは心と骸とは別なる物なりといへり此定例済て

  眷属の蝦夷人とも打集り肉を煮たり焼たり生

  にても喰ふ熊の肉を食するには礼式あり鹿肉狐

  肉等を喰ふとは大に別也といへり此振舞終りて

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