Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

蝦夷草紙 第44コマ

龍谷大学図書館 · 491.7-4-W-2 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト

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  1. 三上正昭 453字
2026年6月11日保存
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右丁

  習比予に向て此イロハといふものは何と申言葉にていか

  なれは一切の事にも通するそと問予答て曰

  往古といふひしりの御製作にて上天子より

  下庶民に授けて此文字を以て一切の事に通し上下

  の情を通る事誠に奇妙なる事なり神の言葉なれ

  は予もいまた其存をしらす神の言葉の此四十七文

  字を学ふ時は一切の事をかき綴るに其言葉の尽

  されすといふ事なし奇妙なるものならんと講釈を

  いひけれは彼うたかわしき事なりといふて

  其後は不精になりたり依てこらしめの為に呵ていはく

左丁

  吾を師とたのめは汝は我子も同前に思ふなり暗愚

  の子ともを持は親の恥にて其方か不精にして学ひ

  得す唯今迄になき事なれは重宝なる事

  と世上に羨まれて何にの益もなき時は余子まて恥

  を与ふるに似たりといひけれは大に感心し其後は出精

  せし也其砌彼いひけるは我はの好

  風俗を好めとも元より性土人の胤なれは

  かく愚鈍なり何卒ゆるし給へと詫けり予も退きて

  能考ふれは身自ら我夷狄たる事を卑下して落魄

  れたる志しこそ不便にて胸中に堪かね感涙を催せし

固有名・語句 →

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