Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海随筆 第18コマ

筑波大学附属図書館 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト

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  1. 三上正昭 452字
2026年4月24日保存
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右丁

一 西海にて四十里の砂浜也海より砂金あかる事

  是も余国に比類なき事也此浜西南に海を請たる

  地故春夏東南の風には波あれなくして秋冬

  西風のあれには大洋より波濤を押あくる故此時

  海底の砂金を岡へ打揚る也春夏とても大荒あり

  たる翌日は砂金上り一帯黄色なりといへり此地真向に

  西を請て外にさへきるものなき故沖にて破船の道

  具等此浜へ寄る其道具の内見知さる品々あり又

  大木なとも寄る事有て是又不見知木も有なれハ

  異国より来る物共と見ゆるとなりより是迄

左丁

  海上百六十里也此辺より迄の間は山少く平原

  多し或者云けるは惣して国は東南を前とし西北を

  後ろとしたるもの多し此国はさにはあらす西北平坦の

  地多く居住によろし東南はこと〳〵く山々にてしかも

  崎斐絶壁すさましき景色なれハ今のは国の

  うしろなりといひける然共此極寒の地にて中々

  住居成へき地にあらす草木魚鼈まて少き故

  たるも住セす前々砂金取に冬こもりセし者もあり

  けれとも多くハ寒気にたへす死亡セり死セさるものも

  へ帰りては病者に成て廃人になりしとなり

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