筑波大学附属図書館 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
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- 三上正昭 452字
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右丁
一 西海にて四十里の砂浜也海より砂金あかる事
是も余国に比類なき事也此浜西南に海を請たる
地故春夏東南の風には波あれなくして秋冬
西風のあれには大洋より波濤を押あくる故此時
海底の砂金を岡へ打揚る也春夏とても大荒あり
たる翌日は砂金上り一帯黄色なりといへり此地真向に
西を請て外にさへきるものなき故沖にて破船の道
具等此浜へ寄る其道具の内見知さる品々あり又
大木なとも寄る事有て是又不見知木も有なれハ
異国より来る物共と見ゆるとなりより是迄
左丁
海上百六十里也此辺より迄の間は山少く平原
多し或者云けるは惣して国は東南を前とし西北を
後ろとしたるもの多し此国はさにはあらす西北平坦の
地多く居住によろし東南はこと〳〵く山々にてしかも
崎斐絶壁すさましき景色なれハ今のは国の
うしろなりといひける然共此極寒の地にて中々
住居成へき地にあらす草木魚鼈まて少き故
たるも住セす前々砂金取に冬こもりセし者もあり
けれとも多くハ寒気にたへす死亡セり死セさるものも
へ帰りては病者に成て廃人になりしとなり