Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海随筆 第19コマ

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  1. 三上正昭 487字
2026年4月24日保存
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右丁

一 船乗のもの共いひけるは大洋へ漂流して方所を失ひ

  いつれへなりとも国ある方へ寄セんする時は雲を望んて

  是を知る根ありて立たる雲をわうりやうといふ是を

  見当に乗付ると必此下に山か嶋かあるといへり

  大洋へ漂流セし者のいひけるは西南北を望めハわうりやう

  なしまれに晴天の時申事に当りて幽かにわうりゃう

  見ゆる事ありいつれの国といふ事をしらさるよし也

  着はなとにても有へきやされハ商人の云けるは

  と対してあると古来よりいひ伝へたり其

  方所いつれといふ事さたかならされとも余り遠きやう

左丁

  にも覚へす其故は三十年以前 の御代

  官人李仙達といふもの此小舟にて漂着セり

  下官壱人商人壱人召連たりよりへ御注進

  有てへ被召御吟味有けるに漂着にまきれなき故

  へ渡され無恙帰国被 仰付たるとなりへ御注

  進の往返の間に有ける内好みに応して書たる

  墨跡今に所持の者あり能筆にては無りけるよし

  なり又十年以前へ交易の商船暴風にあひ

  へ漂着セしをへ送り帰しにて御吟味

  にあい別条なき故へ渡されける事もあり

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