筑波大学附属図書館 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
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- 三上正昭 465字
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右丁
初けるにや此文句を翻訳セは大略知るへきなれとも
夷語に能通セし通詞なし又文字なしといへとももの毎
覚置にハ縄を結ひ置或は木にきさを付置心覚とす何年
過ても此心覚わするゝ事なし商船へ至て勘定の
入事あれハ彼結ひたる縄ときさある木なと出して去年
の事をも審りに弁するとなり往古結繩の意も此の
ことき歟物覚よきのみならす物を見るにもとき事あり
一村の者なれハ足跡を見て是を知る更に見違ひなし
又忍ふ事上手にて禽獣を射るに草莽の中を
くゝり腹はいになりて仕寄るに禽獣更に知る事なし
左丁
となり医薬なきはなけかわしき事也夫故疱瘡麻疹時
疫等にて死亡の者多しよつて病を怖れ死を嫌ふ事
常人よりも甚し病者あれハ父子兄弟といへとも打捨て
山へ逃込見殺しにするとなり死者の取置は新しき
を着セ新しきむしろに包み山中へ埋む秘蔵
セしものとも残らす菰に包み同所に置り家は焚て
仕廻家内の者共は又別に家居セり壮年なれとも死の
用意は予め心懸置となり死者の婦はかふりものを
して面をあらわさゝる事凡三年又再ひ嫁セすといへり
惣して女の心貞実にして嫉妬の気なく夫に随ふ