Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海随筆 第42コマ

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  1. 三上正昭 486字
2026年5月2日保存
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右丁

  大熊にて荒れたる時は人に向其強力敵すへからす

  にて度々里へ出て馬を取故鉄砲にて打留共打所

  あしき時は三玉四玉にても留らすとまらぬ時はうち

  たるものかならす得らるゝなり是によつて鉄砲打者も

  なき故いよ〳〵横行する事なり然るに一箭にて留る

  毒薬は奇妙の事なり又といふもの有獣の

  通ふ道へ縄をはり柱を立てはしきにして毒箭を

  仕かけ縄へ少もさわるとはしきにて箭を発する仕懸

  なりあたらすといふ事なく中りて死せさるものなし

  獣を夜る取仕掛なり熊に羆熊の二ッ有よし本邦の

左丁

  熊は小熊にての熊は大熊也馬を取事は猫の鼠を

  とるよりも易く平首を推折て肩に引かけ山へ入と也

  といふ所にて馬を見入れ夜々其家に来るを里人とも

  其馬の左右に四人各竹鑓を持厩の上には八寸角をならへ

  其上に二人又竹鑓を持て居馬を喰ふ時左右より脇腹へ

  四本竹鑓を突込上より二本肩へさし入けるに其熊事とも

  せすして両の手にて左右四本の鑓をかなくり捨立かゝり

  厩の上の八寸角を両手にて投捨ける故六人の者とも逃去

  けり翌朝其跡を見れは血の引たる跡山中まて有けるといへり

  熊の皮を見るに長さ九尺あり立たる所は一丈四五尺も有へし

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