筑波大学附属図書館 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
- 状態
- 翻刻済
- 翻刻
- 2026年5月1日保存
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右丁
おこりといふ事あり巳の刻よりおこりて未の刻計りに
止む其おこりやうは海底より潮湧出て四方より
大浪もみ合する故遠く是をのそめは白糸をちらしたる
ことくにて水面一二段も高く見ゆるなり此時に乗掛り
たる船は順風といへとも動く事なく甚以難義に
及ふされとも潮おこりにて破舟する事はなしこの
渡を過て船着の所は則なり此湊片浜にて
潮あらく海岸岩石多き故乗なれさる船は爰にて
破船する事あり案内知りたる船頭にても雲霧
深き時は難義に及ふなり予帰路の時
左丁
晴て順風故乗船せし所にの麓にわつか計り
白くたなひきて練#1を引渡したるよふなるものあり
けるにやかて沖へ出波雲霧の内へ乗入とひとしく
空の光も見へわかすくらくなりたる故方所を失ひ
かなたこなたとたゝよひけるまゝにやかて日も暮
山はくもりて猶更行方をわかたさる内亥の刻
はかりに西風吹払て月の光見へけるをたよりにして
丑刻計りにのといふ所へ着たる事あり此
は#2の辺にて山の形海の様も覚へたる所
なから雨風にて山は高くなり岩は大に成たる故