Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

蝦夷方言藻汐草 第29コマ

比較する伝本
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Wereldmuseum Leiden

第29コマ この見開きの右頁 未着手

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国立国語研究所 乾巻

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馳ハスる ハイタ▲ヲヤツケタヲマン

嫁トツぐ アシリヒケ▲コシマツネ

鎔 ルヲ▲ルヲケレ

届トドケる ウシテ▲イウシテ

焼く シユネ▲シユネカル

炙アブる マー▲イマ

通ふる マウクシ

弾ハヂく アンヒメカル▲イピタ

担なふ シケカル

掃ふ イツ゚イヽヽ

掻く 身を キヾ

叩タヽく キツキク

鼓タヽく シタイキ

諂ヘツラふ ヤイノラムシユイ

過スグる イマカレ▲イアツカリ

このコマの語彙項目 (15)

国立国語研究所 乾巻 54の翻刻による

見出し語形現代語形典拠
馳(ハス)るハイタ ▲ヲヤツケタヲマン 推定ハイタ平山裕人 2013 ハイタ¹「① 馳せる;②」 and ハイタ²「① 不足;② 不足である(ハイタ)」; 田村すず子 1996 hayta「(言われたこと)に背(そむ)く、 (言われたこと)のとおりにしない。… / ①足りない。…」; 萱野茂 1996 hayta「②馬鹿な,気狂い:足りない. / ①不足である.…」; Batchelor 1938 Haita「v.i. To come short of. To decrease. To be insufficient. As:—Kura naa shinep haita, "there is one saddle short." / v.i. To miss (as a mark).」
嫁(トツ)ぐアシリヒケ ▲コシマツネ 推定アシㇼ ヒケ平山裕人 2013 アシリヒケ「① 嫁ぐ;②」; 田村すず子 1996 asir「新しい。…」, hike「(hi ヒ 2 に所属形語尾のついた形だが、 hi ヒ とは意味・用法が異なる。… / ☞hike(he) ヒケ(ヘ)」 and hike(he)「もの、 ほう(二つ/二人以上のうちの一つ/一人)。…」, component comparisons
鎔ルヲ ▲ルヲケレ 低ル田村すず子 1996 ru — melting entry; 萱野茂 1996 ru「流域:川の流れにそっている地域.… / 溶ける.… / さっと,少し.… / 足跡. / 便所. / 道,道路.」; Batchelor 1938 Ru — melting entry; 平山裕人 2013 ルオ「① 鎔(※とかす);② 溶ける(ル)」
届(トドケ)るウシテ ▲イウシテ 低ウㇱテ太田満 2022, でんしょう and つたえる — Ishikari uste and iuste; 平山裕人 2013 ウシテ「① 届ける;② 〈方〉の「届ける」にない」 and ウーシテ「① 告る;② 〈方〉伝える(iuste)〔旭〕」; 中川裕 1995 uste「〜に〜を生えさせる。…」; Batchelor 1938 Ushte「v.t. To put into. To put on.」
焼くシユネ ▲シユネカル 中スネ田村すず子 1996 sune「(カンビ(樺)の皮を燃やす)明り。…」; 萱野茂 1996 sune「たいまつ,あかり,灯火.…」; 中川裕 1995 sune「ともし火;チノイェタㇳ cinoyetat に火をともした明り。」; 平山裕人 2013 シユ𛄧「① 焼く;② たいまつ、あかり、灯火 (スネ)」
炙(アブ)るマー ▲イマ 中マ田村すず子 1996 ma — cooking entry; 萱野茂 1996 ma「焼く.… / 〜して,〜て.… / 泳ぐ,水泳ぎ.…」; Batchelor 1938 Ma — cooking entry
通ふるマウクシ 推定マウクㇱBatchelor 1938 Maukush「v.i. To pass through (as the wind).」
弾(ハヂ)くアンヒメカル ▲イピタ 推定アンピメカㇻ平山裕人 2013 アンヒメカル「① 弾(はじ)く;②」; 太田満 2022, はじく — hampetopkar, hampitakkar, hampita and ampita; 千葉伸恵 2002 Mukawa vocabulary, 吉村冬子, アイヌ語鵡川方言日本語‐アイヌ語辞典「吉村冬子氏の言葉」(鵡川), ampitakar
担なふシケカル 中シケカㇻ富田隆 2021 sikekar — Shizunai; 田村すず子 1996 sike「①[概] 荷物、 背負い荷。… / ①荷物を背負う、 (トラックなどが)荷物を積んでいる。…」 and sitapkaani「…を肩にかつぐ。…」; 萱野茂 1996 sitapkaani「かつぐ:肩に乗せたり肩から背中に掛けてかつぐ.」, comparison only; 平山裕人 2013 シケカル「① になう(※肩に持つ、引き受ける);② かつぐ (シタプカアニ)」
掃ふイツ゚イヽヽ 中イト゚イト゚イェBatchelor 1938 Ituituye「v.t. To winnow.」; 萱野茂 1996 and 富田隆 2021 ituytuye「箕で糠をとばすこと」; 田村すず子 1996 tuytuye「箕(み)で(米やヒエ、 アワなど)のごみをとばす。…」
掻く 身をキヾ 高キキ田村すず子 1996 kiki — scratching entry; 中川裕 1995 and 萱野茂 1996 kiki「掻(か)く.…」; Batchelor 1938 Kiki — scratching entry
叩(タヽ)くキツキク 高キッキㇰ田村すず子 1996 kikkik「…を何度も打つ、 …をドンドン叩く、 …をボカボカなぐる。…」; 萱野茂 1996 kikkik「叩く,殴る.…」; Batchelor 1938 Kikkik — striking entry
鼓(タヽ)くシタイキ 中シタイキ田村すず子 1996 sitayki「…をたたく。… / (布)を織る。…」, kik「…をたたく、 打つ。… / (所は kiki キキ)防御(?)。…」 and kikkik「…を何度も打つ、 …をドンドン叩く、 …をボカボカなぐる。…」; 萱野茂 1996 sitayki「①叩く,殴る. / ②織る.…」; 中川裕 1995 sitayki「〜を叩く。」; 平山裕人 2013 シタイキ「① 鼓く;② 叩く、殴る (シタイキ)」
諂(ヘツラ)ふヤイノラムシユイ 推定ヤイノラㇺスイ平山裕人 2013 ヤイノラムシュイ「① 諂う(※へつらう);②」; Batchelor 1938 Noram「adj. Gentle.」, comparison only
過(スグ)るイマカレ ▲イアツカリ 推定イマカレ平山裕人 2013 イマカレ「① 過ぐる;②」 and イマカチ「① 過て(※すぎて);② 遂グル、棄テル(emaka)」; 金澤庄三郎, トピック別アイヌ語会話辞典「形・大きさ」(沙流, 1898); 田村すず子 1996 emaka「…をきらって取らない。…」; Batchelor 1938 Emaka「v.t. To discharge. To abjure. To cast away. (sing.) Syn: Osura. / v.i. To go. To withdraw. As:—Chisei otta ahun emaka, “they withdrew into the house.” Finished. Done with.」, comparisons only