アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

蝦夷草紙 Page 22

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右丁

  扇子の半開に似てアイノの国とシヤモの国とを弁すへし

  扨口蝦夷と奥ゑぞとを弁するには瓢覃の中かくれたる

  形の所をシコツ越といふて山越の通路あり此山越し

  道より松前の方を蝦夷地と言又遠方を奥蝦夷と

  いふなり又アイノの地とシヤモの地とを弁するは半開の扇

  子の形にも似たり要の所は松前にて骨の顕れたるところ

  はシヤモの地也紙の通はアイノの地なり右の角はメナシ

  左の角はソウヤにあたる二形共に図を見て察すべし

  西の方を西ゑそといひ又上蝦夷ともいふ東の方を東

  蝦夷といひ又下蝦夷ともいふ也国中みな西を上といひ東を

左丁

  下といふなり

    諸島の形の事

一 松前所在島は周廻に蝦夷土人住居して人の通路もあれ

  とも地中に至りては未開の地なれは高山曠野江河の形

  象末た委敷しりたる者なし大国なれは私に探索す

  人なしと思はる西北の海辺にソウヤといふ所有て此所ゟ

  海上凡十里計り沖にカラフト島あり其土人は蝦夷土人

  なり此島の広大なる事松前所在よりは又大なり

  その島の形は鳶の羽を開きたることしとそ予いた

  らさる島なれは姑く其土人の説に随ふ也此島の西に

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