アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

北海随筆 Page 20

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右丁

  是を以思ふに朝鮮の産物の内に鱈鯡鯨五葉松等

  あり則西蝦夷の産物に同し依て西蝦夷地と朝鮮とは遠

  からさらん事を知れり

一 西蝦夷地に人参有へき事を思ひて船乗のもの共へ彼是

  尋けれとも知る者なし蝦夷商人は海を知りて山を知さる

  故なり竪根人参もありといへとも見当らす其辺栃木

  多くして石崎へ連れり先年朝鮮人参の種津軽と

  松前とへ拝領ありて植付心見の儀被 仰付ける今

  津軽には外ヶ浜の内平館と三馬屋といふ所二ヶ所の

  山上北向なる所に植置たり土地にあわさるゆへか増長

左丁

  セすして今に植たる時のまゝにてあり松前はさはなく

  土地に合たると見へて元来二本植られたりけるに

  翌年は実のりて其実はへ五本出来て今ハ七本あり

  根も節根にてはあらす立根なり本草の図経と合

  セて見るに枝のわかれ少し異なる事あり唐と朝鮮と

  ちかひの故にや立根なれハ和の節根とは気味も格別

  なるへし津軽と松前とは七里の海を隔たる斗りにて

  かくのことき風土の差別あり予仙見ヶ嶽へ登りて此

  一草を心かけ幽谷へ至る毎に尋ねさかしけるにはた

  して見出して数十茎取得て持かへり今に所持セり

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