アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

北海随筆 Page 21

University of Tsukuba Library · Image terms · IIIF manifest

Status
Transcribed
Transcribed by
c-40dca7c6 · last saved 25 Apr 2026
みんなで翻刻
Open this page on みんなで翻刻
TEI
hokkai-zuihitsu/tsukuba.xml · pb n="21"
右丁

  功能を心見て世に益あらハ国益と成へし

一 ハホロの並にイシカリ川といふ大河あり川口広さ壱里

  はかり急流なり壱里程乗入れハ段々流れゆるく

  川幅次第に広し四十町五十町に及ぶ所もあり常に

  水多くして増減の時なし此川源知る者なし先年

  イワナイといふ所の蝦夷人小舟に乗て泝り日数十

  二日のほりけるに其源知れさるといへり川端に蝦夷

  人住居して松前商人も行所なり又奥蝦夷ユウ

  ベツといふ川は此イシカリを倍セし大河なり河辺

  蝦夷村多く蝦夷地にて夷人の多きは此ユウヘツを

左丁

  第一とするよしなり此大河あるを以て国の大なる事

  知るにたれりベツとは大河の事ナイとハ小川の

  夷言なり

一 キイタツフは東海商船通路の限りなり猟虎も此

  所にて交易するなり此辺嶋多し所謂蝦夷の千嶋歟

  大洋へかけては何程嶋数あるといふ事を知らす

  松前へ知れたる嶋数三十七いつれも大嶋なりすくれて

  大なるは数十里に渡るとなり嶋々に蝦夷人居住して

  漁猟セり猟虎嶋も其一嶋なり猟虎は蝦夷産物の

  最なるものなり其嶋の蝦夷キイタツフ交易に来て

Transcriptions CC BY-SA 4.0 · Facsimiles by their holding institutions rec.aynu.org