アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language Aynuitak Huskokampi

北海随筆 Page 24

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右丁

  破船ある事にて数十艘無難の事ハなき事也東海は秋乗に

  よろし西風にて雲霧を吹払東南の風なき故大波来らす

  といへり又天地の水は東流する事常なり西海はしからす

  東方則国なる故陸に向て東流し東海はさわりなきゆへ

  直に大洋へ東流すおのつから廻船陸をはなれ安くして

  乗かたきなり

一 アツケシの手前クスリカ嶽の麓に金山有てこかね山と

  いひならハセり朝日輝く時遠く是をのそめハ金色有て

  旭に応するよし商船是を目当とするといへり此辺トカ

  チといふ所は砂金ありてわ前も取たる事あるなれハ

左丁

  金山有へき事也しかれともこかねやま遠望すれハ金色に

  光るといふ事は所用ひかたし金山は金色に光る物にては

  なし夜金銀の気を機といふ事は光り物のことくにみゆる

  事なり是は佐州金山に度々ある事なり仙見ヶ嶽に

  ても見し事なり金色に光るといへるは金銀山にはあらす

  銅山なるへき歟

一 砂金は東蝦夷地に多し七十年以前はクンヌイ松前より

  砂金取数万人入込取たるとなり金堀屋敷とて今に

  クンヌイの谷間にありシヤクシヤヰンか一乱より相止み

  蝦夷地へ入込事制禁なる故其後再興する者もなしいま

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