Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海随筆 Page 49

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右丁

  不熟して売米出さる時中一同の飢饉

  にて平生糧を知らさる民ゆへ余国の饑饉よりは猶更

  痛深く死亡の者も多かりけるに責て麦作をたに業と

  せはかゝる時の憂は免るへし然れとも土器のものは

  漁猟を以専らとし田作に心あらす其上魚猟の時と

  田作の時同時なる故数百年仕馴たる業を改むへきに

  あらす土器の者は魚猟を以業とし田作の百姓は隣国の

  窮民を以て田作にあて百姓の業をニにする時は怠らす

  して成就すへし五穀生する時に至りては国は次第に

  弘まりもおのつから習覚へて穀食となるときは

左丁

  則本邦の人と化すへしといへり仍て思ふ往古の

  と聞ゆるは辺は残らすにて有けるを

  に出来て次第に風俗を変し五穀生

  して今の国となれりされははには

  あらす古のの遺種なりのと

  のは別種なる事を正しては血脈を引家系を

  乱さゝるもの故百代の後といへとも違ふ事なしに

  といふ所あり是古の関所有ける所なるへし

  に蝦夷国界を去事百二十里と有は六町一里

  の里数を以相考ふれは此は古の蝦夷国界

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