龍谷大学図書館 · 491.7-26-W-3 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
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地洀漁も又なきもあらすといへ共大抵遠浅に
して磯船たにも進退する事かたし
一此辺よりヤンコト何を経てに至るの間其
地は悉く塵土にして樹木の繁茂する事
の地味に異なる事なし故に書
下地勢樹木の事異状あるにあらされは論
し出す事なし
一此所朝蚊の多きこと殊に糠粃を散するか如し
人の面目手足に集附しく肉色を見さるに
至る然れ共昼の中のみにして夜陰其前
在をしらす
同五日にハ昨日明置たる空船を盪挽し其程
二拾余ても有ける山路を越と称せる小川
に亘り船をは川中に浮め置帰り来て荷物何
くさと負担し夷共に其所に運送り其日一日
中往返のみして夕陽の頃漸く船に積終りけれハ
其夜は此所にとまりぬ
一東鞋の属夷ハ論なく其地東南の海岸四百
余里の間に住める諸韃種の夷人に至て
交易する者ハ悉く此所に陸上挽船する事皆