龍谷大学図書館 · 491.7-26-W-3 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
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船を距み漸く日暮て後岩崖に船を繋き仮
屋をいとなみ泊しける其地名を問にと名
付たる五六戸の部落なりと答ふ
同十日又船を出して二里半許に流しと
いふ処に至りしに此所と名付たる異族
夷の部落船夷等船を買の事ありて其日は此
処に滞泊す
一地夷の容貌理髪其他衣類に至るまて
に異る事なし其言語は小異ありといへ共
一日の滞泊中其詳なる事を知らす
一此夷種総て海松の大材を以船を造る事を
業とす南方諸夷の用る処皆此地の造り出す
所なり故に船夷も此処に至りて齎し行処の
獣皮を以船一艘を易へ得是より諸雑器を
二艘に分積しに趣くといふ
一此辺よりして奥地は気候少しく実して
温暖なる事と覚ゆ故に草木の形状また
奥地地の多きにあらす青々蒼々
として繁茂する故に南方諸夷地に見さる
大材を産す天度にさまて隔絶なくして