龍谷大学図書館 · 491.7-26-W-3 · 画像の利用条件 · IIIFマニフェスト
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- 川普京 409字
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心気亦難得といふ漸七月二日に至て風波穏なる
事を得て船を出すといへ共烟霧は猶濃〱とし
て東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余り
にして初ての地方と名付たる崎を見
かけ夫より地方に添ふて南流しと称せる
崎に至りけるに此所湖瀬ありて怒涛の激沸する
事実に急何の如くなれハ夷船既にたえさらんと
する事数度なりしを漸凌行て路の程凡十丁半
南の方と称する所に至り入湾の内に
船をつなきて和潮を待の間炎等驚魚を釣て水
煮し是を喰しむ草根不満の腹中僅に偏る事を
得て痛気も亦返く事を覚ふ其日も雨に傾きぬるに
漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出
て一里半斗行其夜はと称する所に泊しぬ
一往道中の泊所何れの所といへ共夷船に寓するに
有されは悉く海濱河岸に仮屋を造り是
に泊す下是に倣ふ
一仮屋の製前篇中の部に載する如き椛木皮
を以屋を覆ふ其状図の如し其同ねハ大抵柳
枝の直なりを切来りて地上に立是を造る其中