Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海道土人通語 第7コマ

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義經の木像を祠りありし所なり等と其趣を異こと にせり、世間傳ふる所多くは沙流郡の通語にして、未だ此の諸國の語(之を總稱して十勝とかち 語といふ)に通ずる者多からず、予や甞かつ て偶たまた ま十勝國に遊び土人と交ること久ひさ し、故に今一寸覺へて置かされば不都合ふつがふ じやと思ふ者のみを撰えらん で、心を北海道に寄よ する人々の手引草てびきくさ の一助に供すと云爾しかいふ

因云 土人あいの とは徃昔むかし 所謂の 蝦夷人をいふ、今尙土人と唱とな へて、移住民ほかのひと と區別くべつ するものは、人情、風俗、及ひ言語ことば の異こと なるあるを以てなり、今其近况あらまし を槪言まふせ ば、逐年ねん〳〵 開進に趣くの狀さま ありと雖ども、性質頑愚うまれつきばか 、常に野獸けもの を捕へ魚介さかな を漁するを好この み、粗衣惡食是れ足れりとし、口邊くちべり に文いれずみ し、耳端みゝばし に環わ し、蓬髮みだれがみ 、徒跣はだし の風俗は今尙存して改めずといふ

天地

リッダ(天てん 又ハ高たかい ) ラム(地ち 又ハ低ひくい ) シクシカモイ(日ひ )カモイとは神の義にして尊敬せるものには多く之を附用す ツップカモイ(月つき ) ノチウ(星ほし ) ケモロス(山やま ) べツ(川かわ ) アドヒ(海うみ ) ノプカ(原野げんや ) ノプリ(峯みね ) ショマ(石いし ) コユップケ(荒浪あらなみ ) ルウ(道みち ) パエー(登のぼる )  サン(降くだる ) シンブイ(穴あな ) シリボッケ(暖氣あたゝか ) メアン(寒氣さむい ) ルヤンベ(雨あめ ) レラ(風かぜ ) ユプケ(吹ふく )

このコマの語彙項目 (21)

見出し語形現代語形典拠
天又ハ高リッダ 未解釈
地又ハ低ラム 未解釈
日カモイとは神の義にして尊敬せるものには多く之を附用すシクシカモイ 未解釈
月ツップカモイ 未解釈
星ノチウ 中機械読解・辞書照合済ノチウ田村すず子 1996 nociw「星。…」
山ケモロス 未解釈
川べツ 未解釈
海アドヒ 未解釈
原野ノプカ 未解釈
峯ノプリ 未解釈
石ショマ 未解釈
荒浪コユップケ 未解釈
道ルウ 未解釈
登パエー 未解釈
降サン 未解釈
穴シンブイ 中機械読解・辞書照合済シンプイ田村すず子 1996 sinpuy「井戸、 湧き水の出る穴。…」
暖氣シリボッケ 低機械読解・辞書照合済シㇼポッケ萱野茂 1996 sirpokke「アイナメ〔魚〕.」
寒氣メアン 中機械読解・辞書照合済メアン田村すず子 1996 méan「寒い。…」
雨ルヤンベ 中機械読解・辞書照合済ルヤンペ田村すず子 1996 ruyanpe「①嵐。…」
風レラ 中機械読解・辞書照合済レラ田村すず子 1996 réra「①風。… / …を交易で手に入れる。…」
吹ユプケ 中機械読解・辞書照合済ユㇷ゚ケ田村すず子 1996 yupke「きつい、 強い、 激しい、 きつくしまる。…」; 太田満 2022 yupke「石狩:[自]激しく吹く / 石狩:[自]激しくなる、激しい / 石狩:(表現)激しくなる、激しい sonno ( síno ) / 石狩:[副] / 石狩:(気性に関して)[自]激しくなる、激しい / 新:(眼鏡の)[名]度 / 石狩:(ある状態、動作、感情などに関して)[自]強くなる、強い / 石狩:(価格に関して)[自]高くなる、高い / 新:(表現)触覚が鋭い ikerehum(-i ) / 石狩:[自]荒々しくなる、荒々しい / 天塩:[自] / 新:(表現)嗅覚が鋭い húranuhum(-i ) / 石狩:[自]厳しくなる、厳しい / 石狩:[自]きつくなる、きつい / 石狩:[自]」