Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海随筆 Page 10

University of Tsukuba Library
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University of Tsukuba Library · Image terms · IIIF manifest

右丁

せす寄数の子とて袋をほどき子を寄て四角なる形に

干あけてへ献上なり此魚年来敢て不猟といふ

事なし其取時分にはおのつから寄来て時節をたかへす

毎年春分十日過てより寄来る凡二十日程の内に三度も

寄来りて猟を得れは翌年まての渡世ゆたかに事済なり

鯡の寄来るをくきるといふ猟時分は武家を始め中の

老幼男女上下一同此業にかゝる事誠に田作の秋と異る

事なし春分より始り凡二十日程に取仕廻てにしん

数の子夫〳〵に干上ヶ俵物として船に積て江差へ

廻す此時へは船入込鯡数の子相場を立て

左丁

買取其国々へ積廻す近辺の鯡はへ

積とて城下にて売払也此仕あけまてに四月中

かゝり五月よりは又昆布にかゝり其場所〳〵へ船出せり

昆布は西海路にはなく東海路の外海より

へかけて四五十里の間昆布の場所あり

にの昆布とあるもの外海にて取則

其所の名なり都て是を取事いと心安き業にて

海底より刈取浜辺へ敷ならへて干上る迄の事也

此業六月中まてにしまひて七月よりは一同に休み

盆中は上下打混しておとりありおとりも古風

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Notes from the transcribers

  1. 江差 — 三上正昭