University of Tsukuba Library
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University of Tsukuba Library · Image terms · IIIF manifest
右丁
セす商等もセすして隠便なり目見の時は鹿皮
等は着セす本邦の女衣裳の古きを着し帯をもする
なり又を着するもあり目見済て領主より酒を
たまひ又米を賜ハる木屋へ帰りて祝義ありたまものゝ
酒を中座に居一同に円座して女は夫の後に座セり
とも相対して手を摺て祝言あり女酒くみを
とりて酒をもる亭主先呑て客へさし互ひに礼
客あり髭揚とて竹へらのことくなるものを酒をもり
たる椀の上に置てうけとり渡し有互に手を摺て
慎しめる体なり偖左の手にて碗をとり右手に
左丁
髭揚をもち酒をもりたる碗を捻廻し髭揚に酒を
付て左右うしろへ酒をふりかけ口を曳て唱へ事をし
祀り終りて髭揚にて鼻下の髭を揚酒を呑茶わん
一はいの酒なれと二口三口に呑本邦の濃茶を呑体想にて
急度慎しみ呑ふり甚以てよし碗をすゝりてしつく
まて呑ほし又一はいうけて髭揚を乗セて亭主へ
返す幾度も此礼義くすれす酒たけなわにおよひて歌を
うたひ又上瑠理を語る声音は仏家の称名を唱ふる
声のことし其後女に命して躍あり此おとり更に
風流なし胸を手にて打又手を打てくる〳〵廻る