蝦夷方言藻汐草 巻末
ユーガラ 浄瑠璃の事
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Original Japanese glosses appear above the kana; reconstructed Ainu and modern Japanese follow below.
About this edition
原文の句点ごとに翻刻・ラテン文字による推定形・現代日本語訳を並べる。原記録の括弧内の和解はルビで示す。[…] は語形を確定できない箇所、[word?] は候補形、訳の〔 〕は補足または未確定の解釈。語末子音・語境界・人称には不明点が多く、復元形は試読である。an=やa=などの人称形、ci-を伴う中相構文の区別も暫定的に示す。発言中の「私」はその発言者を指す。引用の境界や日本語の主語には文脈から補った箇所がある。
Interpretation: ERDAL automated reading (provisional) · 2026-09-09
カナ本文の比較では和解・注記・空白・斜線・句点を除き、子/ネ・井/ヰを対応させた。句点の有無による一対多の対応を許す。原文の異同は本文を変更せず、校合欄に示す。
01Solitude and the offshore rock
イラムシカレ。
知らずにいた。
シヨイタ。
外へ、
アシヌワ。
出て行って、
ス〔ママ〕カル。
眺めた。
ヲロタアナキ子。
すると、そこには、
チヨリカイコタン。
私の村の、
Tentative · Collation
cokayは他の記録では複数にも用いられるが、Batchelor 1905 Chokaiには単数の用法もある。ここでは独りで暮らす語り手として「私の」と仮訳する。
/チヨリ(吾)/カイコタン(邑)。
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ウシレプケタ。
〔その〕沖に、
Tentative · Collation
repkeを沖に関わる形として読む。原記録にも「沖」の和解がある。初頭ウシの分析は未確定。
/ウシ(江)レ/プケ(洋)タ。
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ワタラシ子フ。
岩がひとつ、
ロシケワヲカイ。
そびえ立っていた。
ワタラキタイケ。
その岩の頂には、
ノシツフミアン。
〔前半未詳〕その音がしていた。
ヲロハアラキ。
そこからやって来て、
カモイグリアナツ。
カムイの影が〔語尾未詳〕、
チヨーカイチヤシ。
私のチャシ、
Note · Collation
cokayは他の記録では複数にも用いられるが、Batchelor 1905 Chokaiには単数の用法もある。ここでは独りで暮らす語り手として「私の」と仮訳する。
/チヨーカイ(我)/チヤシ(城)。
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チヤシカンバラ。
チャシのまわりを、
コウヱカラバ。
めぐっていた。
Tentative · Collation
コウヱカラバを一語として読む案。
/コウヱ(捲)カラバ。
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タンベバテキ。
ただ、そのことだけを、
子ウシヤラシリニ。
〔物語を楽しむような〕様子で、
Tentative · Collation
newsar「物語を楽しむ」に関わる形とみる案。田村1996 newsar、富田2021 newsar。句全体の構文は未確定。
/ネウシヤラ(悦)/シリニ(跡)。
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アンギガン子。
そうしていて、
02The sound of an arrival
ヘン子子プカ。
何か特別なことも、
アヌンチヤシ。
私のチャシの、
チヤーシカンハラ。
チャシの棟が、
ケウコシヤヌ。
どっと揺れた。
タプツラノ。
それとともに、
リコフイチヤタ。
家の中の上座の方で、
カモイタム子。
神々しい刀が、
アベニケプ子。
火の光のように、
マツコシヤム。
ぱっと光った。
ヱヤリシヨ子。
客の座の方へ、
シロシマフンガ。
落ちる音が、
フミアシグニプ。
その音を立てた者の方を、
Tentative · Collation
アシグニプを as kur ne p と読む案。
/フミ(鳴)アシ/グニプ(物)。
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アノヤ子ヽ。
私は見定めようと、
インカラアニケ。
目を向けると、
03The first visitor’s clothing
イ子コタンタ。
〔ある〕村に、
アシユルゲセ。
噂が及んでいるのか、
チアラゲシデツカ。
[ci-ara…?] […]
〔何かをすること〕も、
Tentative · Collation
チアラゲシデツカ。前半をci-に始まる形とみるが、後半を含む構文・動詞は未確定。
/チアラゲシデツカ(女神)。
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カ子コソンツ゚。
金の小袖を、
ツーペレペ。
二枚、三枚と、
アヌボケチユ。
[anupokeciw?]
重ね着して、
Tentative · Collation
アヌボケチユ。装いの動作として読む案。語頭を一人称のa=とする根拠は不足するため、人称境界を示さない。
/アヌボケチユ(着)。
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キムイカシタ。
頭の頂に、
Tentative · Collation
キムイカシタ。Batchelor 1905 Kimui「頭の頂」と対応する候補。kimuy以降の分節は仮。
キムイカシタ。
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カ子ホンカサ。
金属の小さな笠を、
イヤケイムイカ。
[iyaykimuyka?]
自分の頭にかぶり、
Tentative · Collation
イヤケイムイカ。kimuy「頭の頂」に関わる装いの語として仮読。接頭部と動詞の構造は未確定。
イヤケイムイカ。
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ツマムカシタ。
胴の上には、
カムイコロベ。
神々しい装具〔種類未詳〕を、
Tentative · Collation
korpeは持ち物・所有物を指す(富田2021 korpe、Batchelor 1905 Korobe)。衣服と特定しない。
カムイコロベ。
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クツポケチユ。
〔刀などを〕腰に差して、
ツ゚カイシケ。
〔ツ゚カイシケの解釈は未詳〕、
イタコマレ。
言葉を添えた。
04A message of conflict for Ruwesani
タンルウヱシヤニ。
「このルウェサニよ、
ツイマガン子。
遠くから、
クルイセモシリ。
〔クルイセという〕国の、
イワニレワ。
岩〔のような木か。後半未詳〕、
イウランコバシテ。
[…]
〔イウランコバシテ。前句に続く動作は未詳。〕
イコヲタン。
宝の村、
イワタフカシ。
岩の上、
カムイツ゚ミイコホフニ。
カムイの戦いが〔起こることについて〕、
Tentative · Collation
イコホフニはhopuni「起き上がる」に関わる可能性があるが、接頭部は未確定。
カムイツ゚ミイコホフニ。
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ンベヽケレ。
話が、
ウライケアシユル。
争いの評判を、
チコアシユルクル。
〔その評判に関わる者として〕、
ア子イガラカフ。
私はそうした。
05The name Urar Mosir
▲アノヤ子子フ。
[…]
〔アノヤ子子フ。別の読みとしてカキヨフカヨが添えられる。〕
Unresolved · Collation
▲は本文に付された異読の印として保つ。本文と異読のどちらも復元を保留。
▲アノヤネネフ|▲カキヨフカヨ。
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ヤイモシリシナ。
自分の国〔について〕、
アンコロモシリ。
私の国の、
ウラヽモシリ。
ウララモシリ。
イユラチノ。
[…]
〔イユラチノ。次の移動表現との関係は未詳。〕
アラバシヤクベ。
行かなかった者〔なのか〕、
ア子イクシユ。
〔ア子イに続く〕理由として、
Tentative · Collation
ア子イクシユ。ne「である」+kusu「ので」と読む候補。 ア子をa=ne「私は…だ」と分ける根拠は不足するため、語境界を保留する。
アネイクシユ。
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ウライアニ。
争いによって、
ア子カラカリ。
私はそうした。
06Shanputunkur and his sister
タンルウヱシヤニ。
このルウェサニよ、
Note · Collation
呼びかけと解する。地名・人物名の用法の区別には不明点がある。
タンルウヱシヤニ。
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チコシレバ。
〔お前のもとへ〕たどり着くことを、
イチヱガラカラ。
[i-ekarkar?]
〔相手に〕そうして、
Tentative · Collation
イチヱガラカラ。ekarkarの人称形とみるが、イチの分節は未確定。 語頭iの人称・態の分析は未確定。
イチヱガラカラ。
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シヤンブツ゚ンク。
シャンプトゥンの者が、
ヲガイコロカ。
暮らしているけれど、
カムイツ゚シ。
カムイの巫術を、
Tentative · Collation
カムイツ゚シ。tumi「戦い」とは表記が異なる。tus「巫術・憑神」を候補として保留する。
カムイツ゚シ。
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ア子アフチカラ。
私が〔何かを〕行って、
キアクシユ。
そうしたので、
シヤンブツング。
シャンプトゥンの者の、
シ子ツレシ子。
たったひとりの妹である、
クラツレシ。
その人の妹に、
トモチヌカル。
じかに会うことを、
ラムレテンノ。
気を静めて、
イコアツカ。
私に仕掛けることを、
カシシヨイキ。
助けることを、
ア子イカラカ。
私はするだろう。
07Conditions involving a woman
ツイマモシクワ。
遠い国から、
コハキシヤマ。
[…]
〔コハキシヤマ。カムイたちの反応らしいが未詳。〕
アイヤヨヤレ。
私自身を〔どうにかする〕、
セイヱムコタウキ。
〔刃物を叩き合わせることか〕、
カムイジンキ。
カムイの疲れ〔あるいは力の衰え〕を、
アンルゲセ。
ある道の末で、
イヤイヌケシテ。
〔私を〕目覚めさせることを、
08Relations between humans and kamuy
イタキ子クシユ。
そういう話なので、
シヤンツ゚ンマ。
シャンプトゥンの女に、
キワ子ヤキ子。
そうするなら、
イコアナツカ。
私に仕掛ける〔こと〕、
チシキゲチユ。
[…]
〔チシキゲチユ。チャシに続く部分は未詳。〕
セムコラチ。
そのように、
モシリゲセシユ。
国の端〔に関して〕、
アイノシンケウ。
人間の暮らしを、
ヲタン子ヤキ子。
〔そう〕であるなら、
イツレンカムイ。
人に憑く〔守護する〕カムイが、
Tentative · Collation
富田2021 turen「人に憑く」、ituren「憑き物が憑く」。初頭iを一人称と確定しない。
イツレンカムイ。
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アイヌガリナウ。
人間が作るイナウを、
ゴワシワ子ヤツ。
〔何かを〕するなら、
イシカシ マヤツ。
〔守る働きについてか〕、
Unresolved · Collation
イシカシ マヤツ。分かち書きは原文のまま。現代語形を確定できない。
イシカシマヤツ。
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コラメチユ。
[…]
〔コラメチユ。動作の内容は未詳。〕
09The visitor finishes speaking
アリアンヘ。
そう言った者は、
アベツ゚イシヤム。
炉のそばに、
イホラリ。
〔私に〕留まって、
ツイカシケ。
その上で、
イセラムゲシタ。
〔何かの〕端で、
ツ゚ニハシイタフ。
〔争いに関わる〕言葉を、
イヤコツイマ。
自分から離れたことを、
コシラムシユイ。
考え巡らすと、
イ子モシリノ。
〔どのような〕国を、
Tentative · Collation
イ子モシリノ。eneとmosirは読めるが構文は未確定。
イネモシリノ。
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キークシリシユ。
そうしたため〔なのか〕、
10Drawing a sword
イモイレヤツカ。
ゆっくりでも、
ア子カラカワ。
私はそうして、
アランマツクシユ。
私が〔そうする〕ために、
アムデムシ。
私が身に帯びた刀を、
Tentative · Collation
太田2022「かたな」のan=mut emusと対応する候補。アムデムシの語境界・語末子音を補う。
アムデムシ。
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シヤンニツカシ。
〔刀を帯びた側の木・柄に関する部分か〕、
シヤヤシヤラカタ。
鞘の〔あるところで〕、
ヘツケムカ。
〔柄・頭の部分か〕、
コセベツケ。
[…]
〔コセベツケ。刀を扱う動作らしいが未詳。〕
シアツシヨイ子。
〔外へ向かってか〕、
タンレツペカ。
この炉の中央の方へ〔読みの案〕、
Tentative · Collation
田村1996 repには炉の中央の意味もある。室内の刀の場面に合う候補として示すが、方向の解釈は未確定。
タンレツペカ。
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アコタムシユイ。
[an=kotamsuye?]
私が刀を振るい、
Tentative · Collation
富田2021 kotamsuye「刀を振るう」と対応する候補。原文の音形と末尾の違いは保留する。
アコタムシユイ。
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ア子タメムコ。
私の〔刃先に関わる部分〕、
セプコシヤム。
〔セプコシヤム。動作・音の描写か、未詳。〕
Unresolved · Collation
sepを「刃」とする根拠はない。kosanuを伴う瞬間的な動作・擬音表現の候補を示すが、語全体は未確定。
セプコシヤム。
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ベンレグチ。
〔上の方の〕喉から、
シロシマモイレ。
落ちるようにゆっくりと、
ユプケレチ。
強い声が、
リコプイチヤ。
上座の方へ、
コヤヽアチム。
身を打ち付けるように、
アヤウヱンヌカル。
〔私は苦しい思いをした、という読みか。〕
Tentative · Collation
富田2021 yaywennukar「苦労する・辛い思いをする」を候補とする。語境界と文脈上の働きは未確定。wen+nukarを直訳して「恐ろしい姿を見る」とはしない。
アヤウヱンヌカル。
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11Sword light and a fallen opponent
ヲカダムゴテ。
[…]
〔ヲカダムゴテ。刀を構える描写か。〕
セフコシヤム。
〔セプコシヤム。動作・音の描写か、未詳。〕
Unresolved · Collation
sepを「刃」とする根拠はない。kosanuを伴う瞬間的な動作・擬音表現の候補を示すが、語全体は未確定。
セフコシヤムタシヤタメキレ。
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タシヤタメキレ。
[…tamkiru?]
〔刀を〕構え、
Tentative · Collation
太田2022「かたな」にあるtamkiru「刀を構える」の候補。原文タメキレ/タメキリとの母音の違いを保留。
セフコシヤムタシヤタメキレ。
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イヤラカムカ。
〔刃先がきらめくようにか〕、
アヤイウヱンヌガル。
〔私は苦しい思いをした、という読みか。〕
Tentative · Collation
富田2021 yaywennukar「苦労する・辛い思いをする」を候補とする。語境界と文脈上の働きは未確定。wen+nukarを直訳して「恐ろしい姿を見る」とはしない。
アヤイウヱンヌガル。
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ヲマイシヨカタ。
〔客の座の〕上に、
チヤノウラヽマウ子。
霧の風のように、
アンツ゚イコシヤヌ。
私が〔瞬時に何かをすると〕、
チカフレウセレ。
鳥の羽音〔のようなものが〕、
アンコシキル。
私は身を巡らせて、
アニンガラクシユ。
私が〔そうした〕ので、
センラムゴラ。
〔素早くか〕、
ツマムヌシテ。
胴をうつむかせて、
モコルベホツケ。
眠る者のように横たわり、
12Throwing the opponent outside
子チウガン子。
その〔姿の〕まま、
ケウベンラム。
身体の上の方〔か〕を、
Tentative · Collation
ケウベンラム。kew「身体」、pen「上方」の候補。連語としては未確定。
ケウベンラム。
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アムコアンバ。
私はつかみ上げ、
シヨイゴバケ。
外の入り口の方へ、
アイシラヱ。
私はそこへ出た。
キロヽブデ子。
力を〔込めてか〕、
アシヲトヽ。
[…]
〔アシヲトヽ。外へ出た後の動作は未詳。〕
ヲロワカイキ。
そこからも、
アウコハケ。
私の戸口〔の方〕へ、
アノシライハ。
私はそこへ移した〔のか〕。
Tentative · Collation
アノシライハ。osiraypaはosirayeの複数形の候補。「移した」という他動的な訳は未確定。
アノシライハ。
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子イレカン子。
その〔状態の〕まま、
ヤイノワシ。
自分で〔何かをし〕、
アラバシヤキ子。
行かず〔にいるなら〕、
アンキマノクシユ。
私が〔そうする〕ために、
ア子ガラカ。
私はそうした。
13Waiting for further news
イ子イ子カ。
あれこれと、
子フチシヤシユルカ。
何かの〔知らせ・〕評判も、
チアラキンテツカ。
〔何かを伝えること〕も、
ヘン子子ータ。
何か特別なこと〔があるかというと〕、
ツカイグルー。
〔使いの〕者が、
ヘン子シロマノ。
何事もなくそのまま、
ヲカイケツシナシヤンタ。
暮らしていた〔その時には〕、
アヤイコレワ。
私は自分に与えて、
Tentative · Collation
アヤイコレワ。yay「自分」とkore「与える」。前句とのつながりから気持ちを定める表現か。
アヤイコレワ。
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14The chasi shakes again
タンシ子アニ。
ある一度の〔とき〕、
アヌンチヤシ。
私のチャシの、
ケウコシヤン。
〔チャシが〕一気に揺れたように。
Tentative · Collation
ケウコシヤン。直前のチャシを受ける動作・擬音表現とみる。kewとkosanuへの分節は候補にとどめる。
ケウコシヤン。
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カンカムイ。
カンナカムイ〔雷のカムイ〕の、
Tentative · CollationVariant
Wikisourceはカンカムイ(十)、みんなで翻刻はカンナカムイ。後者を候補とするが本文は改めない。括弧の十も保持する。
カンナカムイ。
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ツ゚ニウヱンフミ。
〔激しい〕悪い音が、
イヲシリボソ。
〔私の方へ〕響き渡り、
リコフイチヤタ。
上座の方へ、
イコツ゚イマ。
私から遠く〔にいた者が〕、
ウカイリ。
〔互いに〕巡り、
アヤウヱンヌカラ。
〔私は苦しい思いをした、という読みか。〕
Tentative · Collation
富田2021 yaywennukar「苦労する・辛い思いをする」を候補とする。語境界と文脈上の働きは未確定。wen+nukarを直訳して「恐ろしい姿を見る」とはしない。
アヤウヱンヌカラ。
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タン子シヨシヤ。
暗い外の方へ、
Tentative · CollationVariant
Wikisourceはタン子シヨシヤ、みんなで翻刻はクンネシヨシヤ。後者をkunne「暗い」と読む候補を示す。
クンネシヨシヤ。
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アンコヤヽチム。
私は身を打ち付けるように、
イヨカイ子。
〔私が〕いるように、
カムイタメキレ。
〔カムイのように〕刀を構え、
Tentative · Collation
太田2022「かたな」にあるtamkiru「刀を構える」の候補。原文タメキレ/タメキリとの母音の違いを保留。
カムイタメキレ。
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アンコトマセ。
私はそれを恐れ、
イワンルグン子。
六つの〔何かを〕、
アヌコツイ。
[an=ukotuye?]
私は〔何かを〕断ち、
Tentative · Collation
アヌコツイ。tuye「切る」に関わる候補。接頭部の分析は未確定。 田村1996のtuy「切れる」とtuye「切る」の区別に従い、他動詞の候補に語末eを補う。
アヌコツイ。
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インガラアンコ。
見てみると、
15The second visitor’s appearance
アシポガイキ。
〔何かの〕部分も、
イヲシリガシユ。
〔私に対して〕姿を現し、
ツ゚ヘゲツチユツキ。
二つの〔光る部分か〕、
チユツキツ゚ム。
光の中に、
イウヱ/ガン子。
〔その姿の〕まま、
カ子コソテ。
金属の飾りのある小袖を、
ヤラギボキタ。
脇の下に〔読みの案〕、
Tentative · Collation
知里「わき;わきのした」のyaraki-poh(k-i)と対応する候補。方言・表記に隔たりがある。「左」と限定する根拠はない。
ヤラギボキタ。
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クン子シヤヤ。
黒い鞘の、
Note · Collation
クン子シヤヤ。sayaは鞘に関わる借用語として読む。
クンネシヤヤ。
· みんなで翻刻 ↗ · View line ↗ · みんなで翻刻 ↗ · View line ↗
イウ子イムシ。
大きな刀を、
イムシニ子ツガシ。
刀の柄〔の上〕に、
子プカムイノカ。
何かのカムイの姿が、
チアライデツカ。
〔彫られているのか〕、
キムイガシケタ。
頭の頂に、
レタラバイガシヤ。
白い鉢巻きを、
ヤイケムイガ。
頭に着けて、
ラレカン子。
垂らしたまま、
ヲシマガワ。
そこへ入って、
ロシケアンベ。
立っている者を、
アンコシツキライ。
私はじっと見た〔のか〕。
アコンラム。
私の心は、
16A further challenge
ライゴシヤン。
たちまち静まった。
モシケアフンベ。
〔客が〕中へ入って、
ポンルウヱシナ。
若いルウェサニよ、
カムイケシヨラ。
カムイの〔行動・居場所に関わる語句〕、
シユツ゚イシヤムノ。
〔近くでか〕、
Unresolved · Collation
シユツ゚イシヤムノ。sam「そば」に関わる可能性があるが全体は未詳。
シユツ゚イシヤムノ。
· みんなで翻刻 ↗ · View line ↗ · みんなで翻刻 ↗ · View line ↗
カムイツ゚ミ。
カムイの戦いを、
イコヤングニ。
〔私に〕そうするために、
キフセヌイゲシ。
[…]
〔キフセヌイゲシ。国で起きた出来事の部分は未詳。〕
イ井ガラカラリシユ。
[i-ekarkar?] […]
〔相手に〕そうした〔ことを〕、
Tentative · Collation
イ井ガラカラリシユ。ekarkarの候補。末尾リシユは未詳。 語頭iの人称・態の分析は未確定。
イヰガラカラリシユ。
· みんなで翻刻 ↗ · View line ↗
バナツイセウラ。
[…]
〔バナツイセウラ。場所か者の名かも未確定。〕
ノシブルカムイ。
〔ノシブルという〕カムイが、
タヤウンモシリ。
〔タヤに属する〕国の、
モシンラボキ。
国の中に、
ア子ホアシ。
私は〔望んでいるのか〕、
Tentative · Collation
ア子ホアシ。poasの語義とa=neという分節は未確定。 ア子をa=ne「私は…だ」と分ける根拠は不足するため、語境界を保留する。
アネホアシ。
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ツ゚ニアツパケ。
〔戦いの〕始まりを、
Tentative · Collation
atpake「最初」(田村1996)の候補。tuniをtumi「戦い」に対応させるかは未確定。
ツ゚ニアツパケ。
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ア子コユブ。
私は〔力を示すのか〕。
17From a land across the sea
セコアツ゚イコル。
〔海に関わることを〕、
ア子イガラカ。
私はそうした。
バイウシヤアツ゚イ。
〔パイウシと呼ぶ〕海の、
ヤイヌブンデ。
自ら〔勢いを示して〕、
ルウヱシヤニウングル。
ルウェサニの者が、
ツ゚ムグルカムイ。
〔戦う者である〕カムイが、
アツタムシユイ。
私が〔刀を振るうこと〕、
アスワクシユ。
聞こえてきたので、
タ子ボアシ。
今は〔望んでいるのか〕、
ツ゚ミアリ。
戦いを〔めぐって〕、
チアイコトムカ。
〔ふさわしくすることを〕、
ア子カラカラクシユ。
私がそうするために、
ツアツイカ。
海の上を、
チヱコヲマナン。
〔お前のもとへ〕行くことを、
ア子カラガ。
私はした。
18Answering the challenge
イツガツシヤム。
〔手助けの側でか〕、
Tentative · Collation
イツガツシヤム。ikkasuy「助ける」に近い形だが、刀の場面での意味は未詳。
イツガツシヤム。
· みんなで翻刻 ↗ · View line ↗ · みんなで翻刻 ↗ · View line ↗
ヲシマヤツキ子。
そこへ入ると、
ア子コタンコラ。
私は村を治める〔者だが〕、
Tentative · Collation
ア子コタンコラ。kotan kor「村を持つ」の候補。a=neの分節は未確定。 ア子をa=ne「私は…だ」と分ける根拠は不足するため、語境界を保留する。
アネコタンコラ。
· みんなで翻刻 ↗ · View line ↗
アニヱカラガラ。
私は行う、
キーナシコンナ。
そうするだろうよ。
イタカンテツ。
そう言って〔から〕、
ムテムシ。
身に帯びた刀の、
シヤンニツチカン。
〔刀の〕柄のそばに、
シアリキボ。
自分で〔動き出し〕、
カムイタメキリ。
〔カムイのように〕刀を構え、
Tentative · Collation
太田2022「かたな」にあるtamkiru「刀を構える」の候補。原文タメキレ/タメキリとの母音の違いを保留。
カムイタメキリ。
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イヤラカムカ。
〔構えに続く動作。意味は未詳。〕
ホシケルイノ。
先に、強く、
イツイグニ。
私を斬ろうとして、
Tentative · Collation
イツイグニ。tuye「切る」、kuni「ために」の候補。 田村1996のtuy「切れる」とtuye「切る」の区別に従い、他動詞の候補に語末eを補う。
イツイグニ。
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19Blades and a shield
アムデムシ。
私が身に帯びた刀を、
Tentative · Collation
太田2022「かたな」のan=mut emusと対応する候補。アムデムシの語境界・語末子音を補う。
アムデムシ。
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シヤンニツチカン。
〔刀の〕柄のそばに、
アノデツライ。
an= […]
私は〔刀に手を掛け〕、
Unresolved · Collation
アノデツライ。198・388句と近い動作に見えるが語形は未確定。
アノデツライ。
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センラムコラ。
そのように、
カムイコロベ。
カムイの持ち物〔装具〕の、
タシベシヤムカ。
〔側面の〕上で、
マツナダラ。
[maknatara?]
明るく輝いて、
Tentative · Collation
田村1996 maknatara「明るく輝く」の候補。マツナタラ/マツナダラのツを語末kとみる読みを補った。
マツナダラ。
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タンチヤラボキ。
その〔何かの〕中を、
アンタムツ゚ラン。
私の刀が〔何かをする〕、
チヤヌラヽマウ子。
霧の風のように、
イラツコシヤヌ。
〔打ち当たる〕音がして、
ホントモタ。
真ん中に〔対象未確定〕、
セフコシヤム。
〔セプコシヤム。動作・音の描写か、未詳。〕
Unresolved · Collation
sepを「刃」とする根拠はない。kosanuを伴う瞬間的な動作・擬音表現の候補を示すが、語全体は未確定。
セフコシヤム。
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20Words after the fight
イヤツシヨイ子。
〔外へ向かってか〕、
トベンラムカ。
〔心の中でもか〕、
イワシヤモヲシマ。
〔人間の世界へ〕入った、
Tentative · Collation
イワシヤモヲシマ。iwasamを人間側の世界に関わる表現と仮にみるが、語形は確定しない。
イワシヤモヲシマ。
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マクアアシヤツ。
私はどうして〔出て来たのか〕、
キイタカゼ。
そういう話を〔して〕、
ヲヤイレシケ。
自ら育った〔のか〕、
ポナイノシヤニ。
若い人間の血筋として、
キヽアノクシユ。
そうしていたために、
アビリガイケ。
私が〔よい状態であった〕のに、
イコヲケレ。
私が終わらされる〔のか〕、
タ子アナキ子。
今となっては、
21Removing the fallen visitor
ツ゚コブイシヤ。
上座の方へ、
コヤヽチユ。
身を打ち付けるように、
アヤイウヱンヌカル。
〔私は苦しい思いをした、という読みか。〕
Tentative · Collation
富田2021 yaywennukar「苦労する・辛い思いをする」を候補とする。語境界と文脈上の働きは未確定。wen+nukarを直訳して「恐ろしい姿を見る」とはしない。
アヤイウヱンヌカル。
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イガツロツペ。
〔私に何かをする〕者が、
チヤツシヤヲツカレ。
[…]
〔チヤツシヤヲツカレ。相手の身体の動作か。〕
セテツカヨ子。
〔手に関わる動作をして〕、
アニヨグニ。
私が〔そうする〕ために、
アヤイノイケシテ。
私は自分に気付かせて〔か〕、
リコシマクリ。
上から落ちる者を、
Tentative · Collation
リコシマクリ。rik「高い方」、osma「入る」に結び付ける候補。落下とするのは文脈による。
リコシマクリ。
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ア子タメムコ。
私の〔刃先に関わる部分〕、
セプコシヤヌ。
〔セプコシヤヌ。動作・音の描写か、未詳。〕
イヤツシコヘ子。
〔何かの〕者として、
チト゚イゲヌカ。
[ci-tuye…?]
切ること〔にも関わって〕、
Tentative · Collation
チト゚イゲヌカ。tuye「切る」の候補。後半は未詳。 田村1996のtuy「切れる」とtuye「切る」の区別に従い、他動詞の候補に語末eを補う。
チト゚イゲヌカ。
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イウシヤモヲシマ。
〔人間の世界へ〕入った者を、
チツ゚イバケウヱ。
切れた先の〔部分を〕、
アヌコアンバ。
私はつかみ上げ、
ソイコバケ。
外の入り口の方へ、
アノシライ。
私はそこへ出た。
22Days without another visitor
アンコシユヱ。
私は〔そこへ何かを置き〕、
アヌンチヤシ。
私のチャシの、
アウゴバケ。
私の戸口〔の方〕へ、
タヽランバ。
[…]
〔タヽランバ。次の時間の経過との関係は未詳。〕
アカイアンコロカ。
暮らしていたけれど、
子バシコルゲセ。
何かの評判の末〔にか〕、
Tentative · Collation
子バシコルゲセ。nep・asur・keseと分けるには音の補いを要するため、候補にとどめる。
ネバシコルゲセ。
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チアラギシデツカ。
〔何かを伝えること〕も、
ヲカイアナイ子。
暮らしているうちに、
23A woman arrives
チヱシヤムガリ。
〔誰かが〕近付いてきた。
カムイ子ワ。
カムイであって、
カーニポーレフン。
金属の大きな音〔か〕、
シツラレ。
自ら連れ立って、
アバコバケ。
戸口の方で、
ヤイツ゚イバレ。
自分で〔何かをし〕、
ヲシライ。
そこへ入ってきた。
アニヱカンホ。
私が〔何かをすると〕、
シツチウバレ。
〔シツチウバレ。見る前の動作は未詳。〕
インガラアングシユ。
私が見ると、
メノコ子ヤ。
女性であった。
ナンニゲプカ。
顔の光〔のようなもの〕も、
Tentative · Collation
ナンニゲプカ。nan「顔」とnikep「光」に関わる候補。
ナンニゲプカ。
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リコンチプタヘ子。
高く〔輝くかのように〕、
マツナタラ。
[maknatara?]
明るく輝いて、
Tentative · Collation
田村1996 maknatara「明るく輝く」の候補。マツナタラ/マツナダラのツを語末kとみる読みを補った。
マツナタラ。
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ラツチユタラ。
穏やかな様子で、
アヘツ゚イシヤム。
炉のそばへ、
ヲシライバ。
そこへ進み、
ウルガイガン子。
〔その姿の〕まま、
24Preparing a meal
ホブンバイケ。
立ち上がると、
アノイベシユ。
私の〔食べ物に関わる〕ものを、
ツ゚ヘイチクベ。
二つの〔何か〕を、
ヒリカシユケ。
よく料理をし、
コシモイワ。
〔料理を〕整えて、
シユヤプテイケ。
〔それを〕出すと、
ヒリカイメツ。
よい食事を、
イコボンバ。
私に差し出した。
イタコマレ。
言葉を添えた。
シヤシブツ゚ンタ。
シャンプトゥンで、
ユイレカウヱ。
[…]
〔ユイレカウヱ。女性の語り始めの部分は未詳。〕
25An introduction and an offer of union
タ子アナキ子。
今は、
アツ゚イバイ子。
海の〔パイと呼ぶところか〕、
アツイゲセ子。
海の端に、
アンコヤイトバレ。
私は自分を〔そこに置き〕、
アンラムクシユ。
私が思うので、
ルヱシヤヌング。
ルウェサニの者よ、
アンツ゚レシ。
私の妹〔または女性の同胞〕を、
アノライナ。
[…]
〔アノライナ。動作の内容は未詳。〕
タプ子アナツ。
このようである〔ことを〕、
シモシリバ。
大きな国の〔表・頭〕へ、
Tentative · Collation
シモシリバ。si-「大きい・真の」、mosir「国」、pa「頭」の候補。場所の同定はしない。
シモシリバ。
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イチンケウシヤンケ。
〔私を〕出して、
ケハ子キ子。
〔そう〕であるなら、
ピリカグシタバン。
よい〔ことなので、ここに〕、
イメツ゚クイカ。
食事の上に、
ヲマレカン子。
置き添えて、
イコイブニ。
[ikoypuni?]
私に食べ物〔または飲み物〕を捧げ、
Tentative · Collation
魚井1996『旭川アイヌ語 動詞篇II』ikoipuni/ikoypuniに、話者へ食べ物・飲み物を捧げる意味がある。語頭iは単独の人称接辞と断定せず、語全体を候補とする。
イコイブニ。
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26A quiet ending
セベライメツ。
〔セベラと形容される〕食事を、
シヤンブツンマ。
シャンプトゥンの女を、
シヲゲシヨロ。
自分のそばに〔置き〕、
アンカリレ。
私は〔そうした〕。
子フトリヲロシベカ。
何か〔取り立てるような〕ことも、
イシヤムノボ。
何もなく、