アムール川下流の清朝の仮府・交易地デレンに対応する名称の候補。『蝦夷紀行』では官府として言及され、林蔵の目的地となる。現地調査はノボイリーノフカ村対岸のデレン島を候補とするが、仮府の正確な位置は不明。
デレンとの対応を前提とする語源候補。相原秀起の取材では、ナナイのワレリー・ラドが、名称がデレンならウリチ語で「机」の意味だと説明する。本文のテレンという形の語源を確定する証拠ではない。
参考文献
用例(4件)
- 龍谷大学図書館 · 第1冊 · 7コマ・16行 · テレン
…ともなく其部落をわかてる諏なれ共何国の属夷なる事も分明ならす所謂テレンの官府と称する者何者の置し所にて言語ふ通の夷活なれは詳にする事あたわす命なくして異域に入も亦た国…
- 龍谷大学図書館 · 第1冊 · 11コマ・3行 · テレン
…抵遠浅にして磯船たにも進退する事かたし一此辺よりヤンコト何を経てテレンに至るの間其地は悉く塵土にして樹木の繁茂する事からふと島の地味に異なる事なし故に書下地勢樹木の事…
- 龍谷大学図書館 · 第1冊 · 11コマ・19行 · テレン
…東鞋の属夷ハ論なく其地東南の海岸四百余里の間に住める諸韃種の夷人テレンに至て交易する者ハ悉く此所に陸上挽船する事皆如斯する事なれハ此前の山路は大なる街道の如く旦夏月中…
- 龍谷大学図書館 · 第1冊 · 15コマ・15行 · テレン
…至りて齎し行処の獣皮を以船一艘を易へ得是より諸雑器を二艘に分積しテレンに趣くといふ一此辺よりして奥地は気候少しく実して温暖なる事と覚ゆ故に草木の形状またカラフト奥地山…