Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

北海随筆

ほっかい ずいひつ · Hokkai zuihitsu · 板倉源次郎 · 1739 · Prose · Place names · Characters · Catalogue record

Names & terms

Names and expressions in this work, with attestations in each witness.

All entries

469 entries · 936 attestations

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八面大王

Person / deity

Attested forms 八面大王 · 大王

義経の渡来を語る伝承中の人物。史実としての同定はしていない。

References
Occurrences (3)
  1. University of Tsukuba Library · Page 36, line 12 · 八面大王

    …も見へす上瑠理の内に義経の事あり義経幼年の時小船に乗て蝦夷へ来り八面大王の娘と通し大王ある時狩に出るひまをうかゝひ秘蔵セし虎の巻物を盗みとり又小船に乗て本国へ逃かへれり…

  2. University of Tsukuba Library · Page 36, line 13 · 大王

    …に義経の事あり義経幼年の時小船に乗て蝦夷へ来り八面大王の娘と通し大王ある時狩に出るひまをうかゝひ秘蔵セし虎の巻物を盗みとり又小船に乗て本国へ逃かへれり大王狩より帰り…

  3. University of Tsukuba Library · Page 36, line 14 · 大王

    …をうかゝひ秘蔵セし虎の巻物を盗みとり又小船に乗て本国へ逃かへれり大王狩より帰りて追欠しかとも津軽地にて暴風に合吹返されたりといふ事を作りたりといへり又或筆記に東蝦夷…

ヲニヒシ

Person / deity

シヤクシヤヰンとサルの村に関する記事に現れる人物。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 36, line 18 · ヲニヒシ

    …所の蝦夷はいふに不及余村の蝦夷も崇敬するシヤクシヤヰンの時出たるヲニヒシも則クルの蝦夷なりといへり此事尋けるに松前中にあへて知ものなしヲニヒシか村はサルといふ所なり山中…

  2. University of Tsukuba Library · Page 36, line 20 · ヲニヒシ

    …シも則クルの蝦夷なりといへり此事尋けるに松前中にあへて知ものなしヲニヒシか村はサルといふ所なり山中に岩屈ありていにしへ仙人住けるあとゝ云伝ける事ハあれとも義経の社とては…

ウキクルミ

Person / deity

本文が義経の夷言とする伝承上の名。義経と同一人物という歴史的判断はしていない。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 37, line 19 · ウキクルミ

    …のにもあらすまれに所持セる夷は秘して深くかくセり義経の事を夷言にウキクルミといへり是は上瑠理にありけるものと聞ゆ此浄るりの根元いかゝして作り初けるにや此文句を翻訳セは大略…

慶広

Person / deity

松前慶広(まつまえよしひろ)。蠣崎氏から松前氏を称し、秀吉・家康のもとで蝦夷地支配を認められた松前藩初代藩主。 本文が松前家元祖として語る人物。系譜や来歴の記事は本文の伝承として扱う。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 46, line 12 · 慶広

    …城す東海路には下の国氏箱館に居り両雄相続て戦争止時なし松前家元祖慶広は甲斐源氏にて若狭国より北国の乱をさけて松前へ来り上の国山に客と成て在けるか元来英雄たるにより蠣…

秀吉

Person / deity

Attested forms 大閤秀吉公 · 秀吉公

豊臣秀吉。織田信長に仕え、その死後に全国統一を進めた武将。松前側の支配権承認の相手として本文に登場する。 松前の由来と朱印の記事に現れる人物。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 46, line 18 · 大閤秀吉公

    …て東西の中央たるにより松前を居城とせしより則地名を以氏とせし事は大閤秀吉公治世の頃となり勝山に毘沙門天の祠あり其頃海上より唐櫃一ッ流れ来るを取りて毘沙門と称し勝山の鎮守と…

  2. University of Tsukuba Library · Page 50, line 20 · 秀吉公

    …の輩も死せさるは無りけると云々史に見ゆる所是等を初めとすへし其頃秀吉公より朱印を賜りけるよし一統の後御代々御朱印頂戴有り右随筆は元文二年の春松前より蝦夷へ至り翌年の冬…

毘沙門天

Person / deity

Attested forms 毘沙門天 · 毘沙門

毘沙門天(びしゃもんてん)。仏法を守護する四天王の一つで、多聞天とも呼ぶ。甲冑姿で表される。 勝山の鎮守として祀る像の名。本文は像の由来と姿について述べる。

References
Occurrences (3)
  1. University of Tsukuba Library · Page 46, line 19 · 毘沙門天

    …城とせしより則地名を以氏とせし事は大閤秀吉公治世の頃となり勝山に毘沙門天の祠あり其頃海上より唐櫃一ッ流れ来るを取りて毘沙門と称し勝山の鎮守となし祠を建て春秋に祭るとなり…

  2. University of Tsukuba Library · Page 47, line 1 · 毘沙門

    …となり勝山に毘沙門天の祠あり其頃海上より唐櫃一ッ流れ来るを取りて毘沙門と称し勝山の鎮守となし祠を建て春秋に祭るとなり勝軍の例によりて今に領主継目の時は必参詣し給ふとな…

  3. University of Tsukuba Library · Page 47, line 3 · 毘沙門

    …祭るとなり勝軍の例によりて今に領主継目の時は必参詣し給ふとなり其毘沙門の像を拝せしに尊天の像にあらす韃靼人の像にて弓箭鉾等を持たる木偶人五ッあり一国初の頃松前侯の位席…

后稷

Person / deity

后稷(こうしょく)。中国古代の農耕を司る官名であり、周の祖とされる伝説上の人物の呼称。 蝦夷地の農耕の将来を論じる際に引く中国の伝説的な農耕の人物。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 50, line 10 · 后稷

    …猟をし山よりは材を出し商船の往返絶さる様に成ける是を以見るに後来后稷の事をなすもの有て蝦夷地も奥羽とならん事有へし一三河後風土記に天正十九年九戸修理亮政実一揆の時神…

九戸政実

Person / deity

Attested forms 九戸修理亮政実

九戸政実(くのへまさざね、1591年没)。南部氏の一族の武将で九戸城主。豊臣政権の奥州支配に抗し討たれた。 三河後風土記の引用に出る一揆の人物。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 50, line 13 · 九戸修理亮政実

    …すもの有て蝦夷地も奥羽とならん事有へし一三河後風土記に天正十九年九戸修理亮政実一揆の時神君の御陣に従ふ国士には南部大膳太夫信直津軽越中守信牧松前志摩守と云々志摩守は毒箭を射さ…

南部信直

Person / deity

Attested forms 南部大膳太夫信直

南部信直(なんぶのぶなお)。三戸城主となり、豊臣秀吉から領地を認められ、盛岡藩の基礎を築いた武将。 三河後風土記の引用に挙がる人物。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 50, line 14 · 南部大膳太夫信直

    …風土記に天正十九年九戸修理亮政実一揆の時神君の御陣に従ふ国士には南部大膳太夫信直津軽越中守信牧松前志摩守と云々志摩守は毒箭を射させんため夷人少々召連来る其体尤も異形なり身の毛大…

津軽信牧

Person / deity

Attested forms 津軽越中守信牧

津軽信枚(つがるのぶひら、1586–1631)には信牧の表記もある。ただし本文は天正十九年(1591)の軍勢の引用なので、年齢・記事中の役割が整合するかを確認する必要がある。 三河後風土記の引用の表記。別人名への訂正はしていない。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 50, line 14 · 津軽越中守信牧

    …年九戸修理亮政実一揆の時神君の御陣に従ふ国士には南部大膳太夫信直津軽越中守信牧松前志摩守と云々志摩守は毒箭を射させんため夷人少々召連来る其体尤も異形なり身の毛大に長して頗る牛…

神君

Person / deity

徳川家康(1543–1616)を尊んで呼ぶ語。家康は江戸幕府初代将軍で、松前の支配権に関する朱印状の発給者でもある。 三河後風土記の引用中の尊称。徳川家康を指す用例として読む。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 50, line 14 · 神君

    …とならん事有へし一三河後風土記に天正十九年九戸修理亮政実一揆の時神君の御陣に従ふ国士には南部大膳太夫信直津軽越中守信牧松前志摩守と云々志摩守は毒箭を射させんため夷人…

松前家

Group / designation

本書で領主の家系・由来を語る際の氏族名。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 46, line 8 · 松前家

    …(ヲノマニ)/一作日(ホシケ)/沢山(ランホカシコ)右夷言大概一松前家いまた領主たらさるの時代は奥羽戦国の擾乱に随て己々割拠して強暴を以首領とせしとなり其頃松前には西…

  2. University of Tsukuba Library · Page 46, line 12 · 松前家

    …の国山に居城す東海路には下の国氏箱館に居り両雄相続て戦争止時なし松前家元祖慶広は甲斐源氏にて若狭国より北国の乱をさけて松前へ来り上の国山に客と成て在けるか元来英雄たる…

蠣崎氏

Group / designation

上の国山の居城と松前家の由来について記す氏族名。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 46, line 10 · 蠣崎氏

    …乱に随て己々割拠して強暴を以首領とせしとなり其頃松前には西海路に蠣崎氏あり今の上の国山に居城す東海路には下の国氏箱館に居り両雄相続て戦争止時なし松前家元祖慶広は甲斐源…

  2. University of Tsukuba Library · Page 46, line 14 · 蠣崎氏

    …乱をさけて松前へ来り上の国山に客と成て在けるか元来英雄たるにより蠣崎氏を帰依せしめ終に下の国氏をも幕下とし松前一統せられしと也其後上の国を改め勝山と称し上の国山箱館の…

下の国氏

Group / designation

箱館に居る勢力として松前家の由来記事に現れる氏族名。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 46, line 11 · 下の国氏

    …なり其頃松前には西海路に蠣崎氏あり今の上の国山に居城す東海路には下の国氏箱館に居り両雄相続て戦争止時なし松前家元祖慶広は甲斐源氏にて若狭国より北国の乱をさけて松前へ来り…

  2. University of Tsukuba Library · Page 46, line 15 · 下の国氏

    …の国山に客と成て在けるか元来英雄たるにより蠣崎氏を帰依せしめ終に下の国氏をも幕下とし松前一統せられしと也其後上の国を改め勝山と称し上の国山箱館の両城を廃して東西の中央た…

甲斐源氏

Group / designation

松前家元祖の系譜を語る本文中の氏族名。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 46, line 12 · 甲斐源氏

    …海路には下の国氏箱館に居り両雄相続て戦争止時なし松前家元祖慶広は甲斐源氏にて若狭国より北国の乱をさけて松前へ来り上の国山に客と成て在けるか元来英雄たるにより蠣崎氏を帰依…

後藤の一類

Group / designation

蝦夷象眼の由来として本文が挙げる金工の一族。伝承の確実性は未検証。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 43, line 11 · 後藤の一類

    …事はなし世に所謂蝦夷象眼は今はなく元来蝦夷にて仕出たる物にてなく後藤の一類畿内の乱をさけて江州より松前へ渡り産業なきゆへ目貫縁頭等を彫て蝦夷へ渡し産物と交易して渡世とせし…

韃靼人

Group / designation

勝山の像を描写する本文の歴史的呼称。特定の民族への同定はしていない。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 47, line 4 · 韃靼人

    …目の時は必参詣し給ふとなり其毘沙門の像を拝せしに尊天の像にあらす韃靼人の像にて弓箭鉾等を持たる木偶人五ッあり一国初の頃松前侯の位席は賓客の御あしらいにて参覲の時は往来…

日本人

Group / designation

本文で人々を比較する際の呼称。語彙欄にも現れる。

References
Occurrences (3)
  1. University of Tsukuba Library · Page 32, line 8 · 日本人

    …かねをし又はち巻をセりうち見には制強に見ゆれとも又多力なるもなし日本人と角力さセるにみな腰よりまけて勝者なし腕と頭に力ありて重き荷物を額へあてものをして負へり性甚た酒…

  2. University of Tsukuba Library · Page 39, line 11 · 日本人

    …て弦は藤蔓の心を以てよりあわセて是を用ゆ強弓にて微力の者ハ引得す日本人肩を入る事ハならす矢は三尺計の矢竹に真羽を二羽付たり鏃は木を削りて用又石を焼ても用ゆ鏃に毒をぬり…

  3. University of Tsukuba Library · Page 45, line 4 · 日本人

    …イトノ) 尊敬する事をカモイと言ふ故に 神仏をもカモイと云ふ /日本人(シヤモ)/善人(シイシヤモ)/悪人(シヨモシヤモ)/頭(シヤバ)耳(キサライキサヲ)/手(テキ…

庭訓往来

Work / inscription

『庭訓往来』。手紙の形式を通して生活上の語彙や表現を学ぶ往来物で、中世に成立し近世にも広く読まれた。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 10, line 15 · 庭訓往来

    …なく東海路箱館の外海より蝦夷地へかけて四五十里の間昆布の場所あり庭訓往来に宇賀の昆布とあるも箱館の外海にて取則其所の名なり都て是を取事いと心安き業にて海底より刈取浜辺へ…

本草の図経

Work / inscription

人参の形を比較したという文献の呼称。具体的な書誌同定は未詳。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 20, line 14 · 本草の図経

    …のりて其実はへ五本出来て今ハ七本あり根も節根にてはあらす立根なり本草の図経と合セて見るに枝のわかれ少し異なる事あり唐と朝鮮とちかひの故にや立根なれハ和の節根とは気味も格別…

三河後風土記

Work / inscription

末尾で天正十九年の軍勢の記事を引用する書名。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 50, line 12 · 三河後風土記

    …以見るに後来后稷の事をなすもの有て蝦夷地も奥羽とならん事有へし一三河後風土記に天正十九年九戸修理亮政実一揆の時神君の御陣に従ふ国士には南部大膳太夫信直津軽越中守信牧松前志摩…

壺の碑

Work / inscription

多賀の城の里程・国界を論じる際に挙げる碑。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 49, line 19 · 壺の碑

    …なし仙台領に一ノ関といふ所あり是古の関所有ける所なるへし多賀の城壺の碑に蝦夷国界を去事百二十里と有は六町一里の里数を以相考ふれは此一ノ関は古の蝦夷国界にて関所有けるな…

北海随筆

Work / inscription

Attested forms 北海随筆 · 北海隨筆

坂倉源次郎の北方見聞を記した『北海随筆』。地理・航海・交易・産物・習俗を扱い、直接経験と聞取り・引用が混在する。

References
Occurrences (4)
  1. University of Tsukuba Library · Page 1, line 2 · 北海随筆

    …TSDT-01855書名北海随筆写1冊所蔵者筑波大学付属図書館請求記号ネ330-19撮影株式会社堀内カラー撮影年月令和元年11月…

  2. University of Tsukuba Library · Page 3, line 1 · 北海随筆

    …9撮影株式会社堀内カラー撮影年月令和元年11月筑波大学付属図書館北海随筆一冊ネ33019東京高等師範学校第四〇〇九号一冊北海随筆北海随筆江戸より津軽領外ヶ浜之内三馬屋ま…

  3. University of Tsukuba Library · Page 4, line 2 · 北海随筆

    …属図書館北海随筆一冊ネ33019東京高等師範学校第四〇〇九号一冊北海随筆北海随筆江戸より津軽領外ヶ浜之内三馬屋まて行程凡二百里(イ二百二十里)計り此所にて日和を見合渡海…

  4. University of Tsukuba Library · Page 5, line 1 · 北海隨筆

    …北海随筆一冊ネ33019東京高等師範学校第四〇〇九号一冊北海随筆北海随筆江戸より津軽領外ヶ浜之内三馬屋まて行程凡二百里(イ二百二十里)計り此所にて日和を見合渡海するに東…

撮影票に記された所蔵機関名。本文外の書誌情報。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 1, line 4 · 筑波大学付属図書館

    …TSDT-01855書名北海随筆写1冊所蔵者筑波大学付属図書館請求記号ネ330-19撮影株式会社堀内カラー撮影年月令和元年11月筑波大学付属図書館北海随筆一冊…

  2. University of Tsukuba Library · Page 1, line 8 · 筑波大学付属図書館

    …求記号ネ330-19撮影株式会社堀内カラー撮影年月令和元年11月筑波大学付属図書館北海随筆一冊ネ33019東京高等師範学校第四〇〇九号一冊北海随筆北海随筆江戸より津軽領外ヶ浜之内…

堀内カラー

Institution

Attested forms 株式会社 堀内カラー

撮影票に記された撮影業者。本文外の書誌情報。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 1, line 6 · 株式会社 堀内カラー

    …北海随筆写1冊所蔵者筑波大学付属図書館請求記号ネ330-19撮影株式会社堀内カラー撮影年月令和元年11月筑波大学付属図書館北海随筆一冊ネ33019東京高等師範学校第四〇〇九号一冊…

表紙の蔵書表示にある機関名。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 4, line 1 · 東京高等師範学校

    …撮影年月令和元年11月筑波大学付属図書館北海随筆一冊ネ33019東京高等師範学校第四〇〇九号一冊北海随筆北海随筆江戸より津軽領外ヶ浜之内三馬屋まて行程凡二百里(イ二百二十里)計…

朱印状の写に記される年。月日は別行に記される。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 8, line 4 · 寛文四年

    …事右条々可相守之若於違犯之族者任当家代々先判之旨速可処厳科もの也寛文四年四月五日御朱印御代々御朱印之写定一従諸国松前へ出入之者共不相断志摩守夷人と直売買仕義可為曲事事一…

朱印状の写と先判を引く文言に記される年。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 8, line 20 · 元和三年

    …文言右之条々任去慶長九年正月廿七日先判之旨弥不可有相違者也仍如件元和三年十二月十六日御朱印同文言右之条々任去慶長九年正月廿七日元和三年十二月十六日先判之旨弥不可有相違も…

  2. University of Tsukuba Library · Page 9, line 2 · 元和三年

    …件元和三年十二月十六日御朱印同文言右之条々任去慶長九年正月廿七日元和三年十二月十六日先判之旨弥不可有相違もの也寛永十一年五月二日御朱印一武家はゆたかにして世話〳〵しから…

シヤクシヤヰンの記事で経過年数の基準とする年。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 25, line 4 · 元文元年

    …セしなり仕置延引セし内に勢ひ強大になり三年にわたりて戮セられたり元文元年まて七十年なり惣て東蝦夷は制強にしてやゝもすれハ松前の今を蔑にセりキイタツフアツケシクヌリのあた…

Attested forms 元文二巳年 · 元文二年

著者の旅程に記される年。帰路の記事と末尾の記載は各箇所を確認。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 6, line 10 · 元文二巳年

    …破船する事あり案内知りたる船頭にても雲霧深き時は難義に及ふなり予元文二巳年帰路の時晴て順風故乗船せし所に津軽山の麓にわつか計り白くたなひきて練#1を引渡したるよふなるもの…

  2. University of Tsukuba Library · Page 51, line 3 · 元文二年

    …秀吉公より朱印を賜りけるよし一統の後御代々御朱印頂戴有り右随筆は元文二年の春松前より蝦夷へ至り翌年の冬江都へ帰り見軍の事ともを記せし也白紙 弐分 李仙達 鷂 出刃…

Attested forms 令和元年11月

撮影票の撮影年月。原著の成立年ではない。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 1, line 7 · 令和元年11月

    …学付属図書館請求記号ネ330-19撮影株式会社堀内カラー撮影年月令和元年11月筑波大学付属図書館北海随筆一冊ネ33019東京高等師範学校第四〇〇九号一冊北海随筆北海随筆江戸よ…

元和三年の朱印状の写に記される月日。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 8, line 21 · 十二月十六日

    …条々任去慶長九年正月廿七日先判之旨弥不可有相違者也仍如件元和三年十二月十六日御朱印同文言右之条々任去慶長九年正月廿七日元和三年十二月十六日先判之旨弥不可有相違もの也寛永十一…

  2. University of Tsukuba Library · Page 9, line 2 · 十二月十六日

    …年十二月十六日御朱印同文言右之条々任去慶長九年正月廿七日元和三年十二月十六日先判之旨弥不可有相違もの也寛永十一年五月二日御朱印一武家はゆたかにして世話〳〵しからす乱舞流行さ…

Attested forms シヤクシヤヰンか一乱 · シヤムシヤヰンが乱 · シヤムシヤヰンの乱

本文が砂金採取・入域制限などと関連させて語る事件。紀年や期間は本文の記述として保持。

References
Occurrences (4)
  1. University of Tsukuba Library · Page 24, line 19 · シヤクシヤヰンか一乱

    …砂金取数万人入込取たるとなり金堀屋敷とて今にクンヌイの谷間にありシヤクシヤヰンか一乱より相止み蝦夷地へ入込事制禁なる故其後再興する者もなしいまとても以前のことくにセは夥しく屈事也シ…

  2. University of Tsukuba Library · Page 35, line 19 · シヤクシヤヰンか一乱

    …か名は是に聞事なり此二人は御身方蝦夷と申て松前にも功のあるもの也シヤクシヤヰンか一乱の時徒党セすして松前へ泥進セしものともの末葉なりといへり一神仏なく文字なく医薬もなくたゝ酒を呑時…

  3. University of Tsukuba Library · Page 48, line 4 · シヤムシヤヰンが乱

    …所砂金は三十分の一にて此砂金一国の利沢となる事あけていふへからすシヤムシヤヰンが乱後砂金の業絶しより民の利沢も半に成けるかシヤムシヤヰンの乱は元文 丁 己 の年より七十年以前の事…

  4. University of Tsukuba Library · Page 48, line 5 · シヤムシヤヰンの乱

    …からすシヤムシヤヰンが乱後砂金の業絶しより民の利沢も半に成けるかシヤムシヤヰンの乱は元文 丁 己 の年より七十年以前の事のよしされは砂金の運上なしといへとも今領主へ収納となる所も…

戎講

Event

Attested forms 夷講 · 戎講

十月の祭りの記事で比較される行事名。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 44, line 1 · 夷講

    …女房の乳を呑せて育てあけ祭りの時是を殺して喰ふ祭は十月下旬此方の夷講時分なり一類寄合て酒を呑終日相楽此日は猟をもせすたしなみの服を着し道具を飾りてはれとす此時飼置た…

  2. University of Tsukuba Library · Page 44, line 5 · 戎講

    …殺しまた粟にてあまさけをこしらへ酒もりをするなり松まへにても十月戎講あり武家より百姓まて是を祝す一蝦夷人の性質正直なりといへとも商舟行通ひて交易になれたる夷人は偽謀…

アットゥㇱ(attus)。オヒョウなどの樹皮繊維から織る布と、それで作る衣服。『北海随筆』ではヲヒヤウの皮を織る作業、普段の服装、葬送の衣服に現れる。

沙流方言の両辞典に attus が載る。本文のアツシは布・衣服を指す歴史的表記。語の内部構造には辞典間で異なる説明がある。

References
Occurrences (5)
  1. University of Tsukuba Library · Page 31, line 20 · アツシ

    …皮にておほひたるもあり衣はヲヒヤウといふ木の皮を以て手織にし是をアツシといふ又鹿の皮をも着しあるにまかセたる体なるは寒暑散て覚へさる故なり散し髪にてかふりものなく既に…

  2. University of Tsukuba Library · Page 32, line 16 · アツシ

    …のことく色々の形を心々に成セり仍手に文字多きをだてとするよしなりアツシのうへに帯をし襟に青玉を珠数のことくに連ねたるものをかけ又シトキとて丸鏡のことくなる物に結を付胸…

  3. University of Tsukuba Library · Page 32, line 20 · アツシ

    …芽ハヽキをして夫に添て働く事かい〳〵敷見ゆる夫は漁猟し女は薪を取アツシを織家事を勤る事本邦よりは女の心さし貞なり一婚姻は一類の縁を引て取組一類ならさるは取組す親族ハ其…

  4. University of Tsukuba Library · Page 34, line 1 · アツシ

    …目見済さる内は外へ出す酒もりセす商等もセすして隠便なり目見の時はアツシ鹿皮等は着セす本邦の女衣裳の古きを着し帯をもするなり又シツトクを着するもあり目見済て領主より酒を…

  5. University of Tsukuba Library · Page 38, line 15 · アツシ

    …兄弟といへとも打捨て山へ逃込見殺しにするとなり死者の取置は新しきアツシを着セ新しきむしろに包み山中へ埋む秘蔵セしものとも残らす菰に包み同所に置り家は焚て仕廻家内の者共…

Attested forms いなおい · イナヲイ

イナウ(inaw)。木を削って花状の削りかけを残す祭具で、神への祈りや供物に用いる。『北海随筆』はイナヲイを人形に似た木製品と説明し、船の守護や海獣をめぐる伝聞に記す。

沙流方言の両辞典に祭具名 inaw が載る。本文の形状・用途から対応づける。海獣の生態についての本文の伝聞は、この語の確認とは別に扱う。

References
Occurrences (3)
  1. University of Tsukuba Library · Page 26, line 3 · いなおい

    …人の珍味とする所也キナホウをとれハ腹を割て油わたをとり其かわりにいなおいを入て海へ放すあつて死する事なし死セさるといふ事ハ腹内にイナヲイのあるキナホウ度々取あてたる事あ…

  2. University of Tsukuba Library · Page 26, line 4 · イナヲイ

    …いなおいを入て海へ放すあつて死する事なし死セさるといふ事ハ腹内にイナヲイのあるキナホウ度々取あてたる事ありイナヲイとは木をけつりかけて人の形のことくに作れりこれ蝦夷の船…

  3. University of Tsukuba Library · Page 26, line 5 · イナヲイ

    …セさるといふ事ハ腹内にイナヲイのあるキナホウ度々取あてたる事ありイナヲイとは木をけつりかけて人の形のことくに作れりこれ蝦夷の船たまにて神のことくに渇仰セるもの也西海には…

ヲヒヤウ

Japanese

オヒョウ(ニレ科)。『北海随筆』は樹皮を衣服アツシの材料に、幹を弓材に挙げる。知里真志保は日本語名を樺太白浦の opiw(樹皮)に由来するとし、村上啓司は呼称の地域分布から借用の方向に疑問を示している。

本文では木を指す地域的な日本語名として暫定分類する。知里辞典は北海道の木を at-ni、白浦の樹皮を opiw と記す。アイヌ語起源説はあるが、この用例を白浦のアイヌ語の直接の採録とする根拠はない。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 31, line 19 · ヲヒヤウ

    …しろ能にし床なくしてみな土間なり或は木皮にておほひたるもあり衣はヲヒヤウといふ木の皮を以て手織にし是をアツシといふ又鹿の皮をも着しあるにまかセたる体なるは寒暑散て覚へさ…

  2. University of Tsukuba Library · Page 39, line 8 · ヲヒヤウ

    …つらふ事もなしとなり一男は半弓毒箭を持弓の長さ五尺計りヲンコ又はヲヒヤウの木の幹を丸削りにして弦は藤蔓の心を以てよりあわセて是を用ゆ強弓にて微力の者ハ引得す日本人肩を入…

ヲンコ

Japanese

Attested forms ヲントコ · ヲンコ

イチイの地域名オンコ。『北海随筆』はヲンコを弓材に挙げる。松前の日本語名としての記録があり、アイヌ語ではラㇽマニ(rarmani)などという。16コマのヲントコが同じ木を指すかは未確定。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 16, line 10 · ヲントコ

    …五葉松あり蝦夷松よりは劣れりといへとも良材也雑木にはトヽロツフ。ヲントコといふ木あり樅の類なり梅セン桂栃朴木榎黄柏等多し竹はなし矢竹斗り也土地広大なれとも寒国にて生理少…

  2. University of Tsukuba Library · Page 39, line 8 · ヲンコ

    …其子出をわつらふ事もなしとなり一男は半弓毒箭を持弓の長さ五尺計りヲンコ又はヲヒヤウの木の幹を丸削りにして弦は藤蔓の心を以てよりあわセて是を用ゆ強弓にて微力の者ハ引得す…

トドマツの歴史的な呼称。『北海随筆』は樅に似た木として記す。知里真志保の辞典は『藻汐草』の白老の語形トトロップを収め、totorop という復元形と語源の案を疑問を付して示す。

知里辞典の白老のアイヌ語名トトロップとの対応候補。村上啓司が引用する金田一京助の記述には松前・津軽の方言形とどろっぷもあり、この用例の採録言語は確定しない。totorop と metot-or-o-p は知里が疑問を付して示す復元・語源案。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 16, line 10 · トヽロツフ

    …なりまた大葉五葉松あり蝦夷松よりは劣れりといへとも良材也雑木にはトヽロツフ。ヲントコといふ木あり樅の類なり梅セン桂栃朴木榎黄柏等多し竹はなし矢竹斗り也土地広大なれとも寒国…

シトキ(sitoki)。女性の首飾りの胸元に下げる金属製の円盤状の飾り。『北海随筆』が丸鏡にたとえる品に対応する。田村辞典は日本語「しとぎ」からの借用の可能性も挙げる。

沙流方言の両辞典に sitoki が載るため、本文の表現をアイヌ語とする。田村辞典の日本語起源説には疑問符があり、確定した語源として扱わない。

References
Occurrences (1)
  1. University of Tsukuba Library · Page 32, line 18 · シトキ

    …アツシのうへに帯をし襟に青玉を珠数のことくに連ねたるものをかけ又シトキとて丸鏡のことくなる物に結を付胸にかくる浜へ出る時は芽ハヽキをして夫に添て働く事かい〳〵敷見ゆる…

Attested forms エグシ · エクシ

本文が樺太から渡る山刀に似た宝物とする呼称。日常の刃物との違いは、伝来や宝物としての扱いを含めて読む必要がある。

本文における表現の言語の暫定分類。語源・現代形は未確認。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 40, line 6 · エグシ

    …引掛るやうす心安く捕得れとも鮭多ある故に他邦にて成へき事に非す又エグシとて山刀の様成もの所持セり常に帯しはセすはれなる時は錺り置なり此かたな蝦夷細工にてはなしカラフト…

  2. University of Tsukuba Library · Page 43, line 7 · エクシ

    …す其罪の軽重によりて宝物の数に増減ありたとへは宝物二十といふ時はエクシ一刀を出しても鍔小柄目貫と取分て二十の数に入類也此債を以事済故絶て争論の事なく何様の六ヶ敷事にて…

すゝ

Undetermined

和談や処罰で用いる棒の名。『北海随筆』は互いに打ち合う稽古や制裁を記す。萱野辞典のストゥ(sutu、制裁棒)と用途が近いが、「すゝ」との語形の対応は未確定。

References
Occurrences (2)
  1. University of Tsukuba Library · Page 40, line 13 · すゝ

    …て用心向の為にはあらす夷中殺害の事なき故刃物用意なきと見へたり又すゝといふものあり長さ二尺計の棒に七寸計の内は鑓を廻りに打丈夫に作たるもの也すゝ打とて夷中多しなみの…

  2. University of Tsukuba Library · Page 40, line 14 · すゝ

    …のあり長さ二尺計の棒に七寸計の内は鑓を廻りに打丈夫に作たるもの也すゝ打とて夷中多しなみの所作なり武士の兵法のことくに幼年より稽古せり打やうの手心修練打るゝものゝ請身…