Aynuitak Huskokampi Aomarepu アイヌ語古記録データベース Early Records Database of the Ainu Language

蝦夷紀行

えぞ きこう · Ezo kikō · 間宮林蔵 · Prose · Places · Catalogue record

Names & terms

Names and expressions in this work, with attestations in each witness.

An initial index of the available transcriptions. Missed and incorrect matches may remain. Labels distinguish place-name origins from the language of recorded expressions; unverified attributions are provisional or undetermined. The text includes hearsay, tradition and authorial speculation. A place mention does not necessarily record a visit.

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53 entries · 124 attestations

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Attested forms 北蝦夷

北蝦夷(きたえぞ)は樺太、現在のサハリン島の歴史的呼称。宗谷海峡の北にある島を指し、北海道内の「道北」と同じ範囲ではない。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Japanese

日本語の地域呼称。歴史的な範囲は本文の用例ごとに異なる。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 2, line 2 · 北蝦夷

    …蝦夷紀行上蝦夷紀行巻之上文化五辰年の秋再ひ間宮林蔵をして北蝦夷の奥地に至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多から…

Attested forms ソウヤ

ソウヤは現在の北海道稚内市宗谷付近の歴史的地名。宗谷海峡を挟んで樺太へ渡る拠点で、『蝦夷草紙』では交易地・船出の場所として現れる。名称の範囲は岬一点に限らず、沿岸の集落や場所も含む。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Ainu

宗谷の地名について宗谷総合振興局がアイヌ語由来を記す。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 2, line 3 · ソウヤ

    …ひ間宮林蔵をして北蝦夷の奥地に至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の奥地に趣く…

Attested forms からふと島 · カラフト島 · カラフト

樺太(からふと)、現在のサハリン島。宗谷海峡の北に位置する南北に長い島で、『蝦夷草紙』ではアイヌ・ウイルタ・ニヴフなどの居住域や大陸との交易・渡海経路が語られる。島の名と同音の語句は区別して読む。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Ainu

Provisional language attribution

本文の呼称からの暫定分類。語源・現代の地名との対応は要照合。

4 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 11, line 5 · からふと島

    …コト何を経てテレンに至るの間其地は悉く塵土にして樹木の繁茂する事からふと島の地味に異なる事なし故に書下地勢樹木の事異状あるにあらされは論し出す事なし一此所朝蚊の多きこと殊…

  2. Ryukoku University Library · Page 13, line 15 · カラフト島

    …て土着の夷家有を見ぬ其夜は夷家に寓居す一住夷ハ山丹夷にして其形状カラフト島のスノレン夷に異なる事なし然共其器拭は満州の者多く陶器なと多く用ゆ衣服又木綿衣を着す故に女夷なと…

  3. Ryukoku University Library · Page 14, line 8 · からふと島

    …居して交易をなして是に依てか所々酒宴等の事ありて鼓音なと響き大にからふと島中の寂寥として人なき如きの類にあらす一此所既にマンゴー河の河岸なり同八日キチーを発してマンゴー河…

  4. Ryukoku University Library · Page 15, line 18 · カラフト

    …よりして奥地は気候少しく実して温暖なる事と覚ゆ故に草木の形状またカラフト奥地山旦地の多きにあらす青々蒼々として繁茂する故に南方諸夷地に見さる大材を産す天度にさまて隔絶な…

Attested forms シラヌシ

白主(しらぬし)。樺太南端の西側にあった港・集落で、宗谷から樺太へ渡る際の拠点。『蝦夷草紙』では番屋、案内人の雇用、島内や大陸方面への出発地として現れる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Ainu

Provisional language attribution

本文の呼称からの暫定分類。語源・現代の地名との対応は要照合。

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 2, line 4 · シラヌシ

    …夷の奥地に至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出帆して其日シラヌシに至る此所土着の住夷多からされハ従行の夷をやとふ事あたはす夷船の奥地に趣くものあるを待とかくして…

  2. Ryukoku University Library · Page 2, line 8 · シラヌシ

    …を発し日数五日を経て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの如く番屋ありて番人是に居し地夷を指揮す土着の従夷も亦多き所なれハ則番人をして船子となすへき者を…

  3. Ryukoku University Library · Page 8, line 10 · シラヌシ

    …る事ありて帰り来たる事を得さらむもはかりかたし其時ハ汝是を持帰りシラヌシの府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人 男夷 のみ ウヤクトウの夷三人 男一人女一人 児夷壱人 …

Attested forms ロシヤ · 魯西亜

ロシアを表す歴史的な表記。『蝦夷草紙』では「魯西亜」などの漢字表記や、ロシア人を指す「赤人」という呼称とともに使われる。『蝦夷草紙』が伝える領土・国政・海外進出には伝聞や誤解も含まれる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 6, line 15 · ロシヤ

    …夷一人を残し置て此所に滞留し奥地の事とも地夷にたよりて質問せしにロシヤの経界も此島を去る事をからす時〳〵其属夷等船に乗して燧巧の火器を持しヲニヲーの海上に遊猟する事少…

  2. Ryukoku University Library · Page 7, line 8 · 魯西亜

    …りけるに地夷漸々に和し来て相怪さるに至りけれハ時々東岸の地理東韃魯西亜の経界等之事を聞に此島は本より雑島にして接境の夷壌なく仮令東岸に至り得る共ロシヤの境界分余なるへ…

  3. Ryukoku University Library · Page 7, line 10 · ロシヤ

    …事を聞に此島は本より雑島にして接境の夷壌なく仮令東岸に至り得る共ロシヤの境界分余なるへき事ならす東韃に入て其事実を極たらんハ安かるへしと聞へ且ハ其地猶此島の如くヲロツ…

満州

Place

Attested forms 満州

満州(まんしゅう)は中国東北部を中心とする歴史的地域名。現在の遼寧・吉林・黒竜江などに重なるが、『蝦夷草紙』では清朝の領域と北方の陸続きの地理を論じる呼称として用いられる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

12 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 4, line 20 · 満州

    …九日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ奥地ハ悉〳〵満州附属の夷域なれハ初島の夷恐怖する心あるに地夷の流言する処初島の夷奥地に入時ハ往時より交易の諸品を…

  2. Ryukoku University Library · Page 12, line 6 · 満州

    …ンアイノ抔称せる異類の夷其外にも種々の船八九艘も泊り在しといふ一満州夷カラツト島に到る時ハ大抵マンコー河を乗下りて島に達すといへ共或は此処に至て前の如く船を引越カム…

  3. Ryukoku University Library · Page 12, line 9 · 満州

    …如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云一此処にてヲロツコ(満州地に居する者)キムンアイノの多夷粟を船夷に贈りし故炊き食して甚美なる事を覚ふと云同六日夕バマチー…

  4. Ryukoku University Library · Page 13, line 16 · 満州

    …丹夷にして其形状カラフト島のスノレン夷に異なる事なし然共其器拭は満州の者多く陶器なと多く用ゆ衣服又木綿衣を着す故に女夷なと何とな〳〵上品にして俣嫩艶の者多し一此所戸…

  5. Ryukoku University Library · Page 14, line 1 · 満州

    …て俣嫩艶の者多し一此所戸数凡弐拾許ありてハラタ壱人カーシンタ弐人満州通沢をつかさられる夷壱人ありて衆夷のよく知れる所なり一此地は旧満州夷仮府を置し処なれ共交易の事に…

  6. Ryukoku University Library · Page 14, line 3 · 満州

    …州通沢をつかさられる夷壱人ありて衆夷のよく知れる所なり一此地は旧満州夷仮府を置し処なれ共交易の事によりて庶夷と闘争わし事ありし(年歴不詳)ゆへ今廃すといふ一林蔵此地…

  7. Ryukoku University Library · Page 14, line 6 · 満州

    …争わし事ありし(年歴不詳)ゆへ今廃すといふ一林蔵此地に至りし時ハ満州夷来居して交易をなして是に依てか所々酒宴等の事ありて鼓音なと響き大にからふと島中の寂寥として人な…

  8. Ryukoku University Library · Page 16, line 2 · 満州

    …天度にさまて隔絶なくしてかゝる事有けるは可怪事なるへし一地夷の内満州夷の如く剃髪のものあるを見かけたれ共其住夷なるや否を問はさりしまゝ何者たる事を知らす同十一日ウル…

  9. Ryukoku University Library · Page 16, line 6 · 満州

    …らす同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシンに至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシを伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊宿して在ける廬船に伴ひ来るへし…

  10. Ryukoku University Library · Page 16, line 7 · 満州

    …り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシを伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊宿して在ける廬船に伴ひ来るへしと令しける故船夷舟をすヽめて廬船の側に至りしまヽ直に廬船…

  11. Ryukoku University Library · Page 16, line 13 · 満州

    …衆夷等又大に怪み群来て林蔵を弄する事またキチーに陪せりといふ其後満州夷其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中に雑居す集居の夷日々仮…

  12. Ryukoku University Library · Page 16, line 17 · 満州

    …集居の夷日々仮屋に来りて林蔵を揶揄笑弄して其喧嘩なるに堪さりしに満州夷時ヽ来て是を制し夜中また此仮屋のみを廻見せしといふ…

朝鮮

Place

Attested forms 朝鮮

朝鮮(ちょうせん)は朝鮮半島と付属島を指す歴史的地域・国家の呼称。『蝦夷草紙』の成立期の朝鮮王朝と、古代史料に見える国々は時代を分けて読む。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 12, line 3 · 朝鮮

    …月中往還の諸夷も大抵絶る間もなく林蔵此処に至りし時もケヤツカル(朝鮮界の地名)キムンアイノ抔称せる異類の夷其外にも種々の船八九艘も泊り在しといふ一満州夷カラツト島に…

韃靼

Place

Attested forms 東韃

韃靼(だったん)は北方・内陸アジアの諸集団に用いられた歴史的呼称。時代と史料によって対象が変わり、『蝦夷島奇観』の地理説明では中国北方の広い地域を表す。現在の特定民族や国の領域に一律に対応させない。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

5 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 8 · 東韃

    …てありけるに地夷漸々に和し来て相怪さるに至りけれハ時々東岸の地理東韃魯西亜の経界等之事を聞に此島は本より雑島にして接境の夷壌なく仮令東岸に至り得る共ロシヤの境界分余…

  2. Ryukoku University Library · Page 7, line 11 · 東韃

    …境の夷壌なく仮令東岸に至り得る共ロシヤの境界分余なるへき事ならす東韃に入て其事実を極たらんハ安かるへしと聞へ且ハ其地猶此島の如くヲロツコ〇スメレンクル〇シルンアイノ…

  3. Ryukoku University Library · Page 8, line 2 · 東韃

    …探り尽さすして帰り来らんも再見を命せられし其詮あるましく思ひ何卒東韃入貢の時に至て伴ひ行ん事を約せんと思ひ日頃媚置し女夷等に語りて其事を説せけれは男夷事故なくうけが…

  4. Ryukoku University Library · Page 8, line 14 · 東韃

    … 長凡五尋余 巾凡四尺計 一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に船を返してラツカの崎…

  5. Ryukoku University Library · Page 9, line 4 · 東韃

    …は猶濃〱として東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余りにして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる崎に至りけるに此所湖瀬…

山丹

Place

Attested forms 山旦

山丹(さんたん)は樺太の対岸、アムール川下流方面との交易に関わる日本側の歴史的呼称。『蝦夷草紙』では「山丹国」「山丹船」などと記される。単一の現代国家・民族名に固定せず、交易相手や地域の広がりを各用例で読む。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

4 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 5, line 12 · 山旦

    …夷を傭先駈の者となしけれは後は皆漸に心を安ふし船を出すへきも及ひ山旦船一艘を借て(山旦船の図前偏に出すコルデツケの送る所なり是ゟ奥地ハ湖頗多くして初島歌弱の船を以て…

  2. Ryukoku University Library · Page 5, line 12 · 山旦

    …しけれは後は皆漸に心を安ふし船を出すへきも及ひ山旦船一艘を借て(山旦船の図前偏に出すコルデツケの送る所なり是ゟ奥地ハ湖頗多くして初島歌弱の船を以て進退する事あたはす…

  3. Ryukoku University Library · Page 8, line 12 · 山旦

    …み ウヤクトウの夷三人 男一人女一人 児夷壱人 林蔵を会して八人山旦船 長凡五尋余 巾凡四尺計 一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発して東韃地方に赴しに其日風が為あし…

  4. Ryukoku University Library · Page 15, line 18 · 山旦

    …は気候少しく実して温暖なる事と覚ゆ故に草木の形状またカラフト奥地山旦地の多きにあらす青々蒼々として繁茂する故に南方諸夷地に見さる大材を産す天度にさまて隔絶なくしてか…

山丹夷

Group / designation

Attested forms 山丹夷 · 山旦夷

近世の樺太との交易記事に現れるアムール川下流域などの人々の呼称。『蝦夷島奇観』では錦・玉・煙管などを樺太や宗谷へ運ぶ交易者として描かれる。時代や史料により指す集団の範囲が異なり、単一の現代民族名へ置き換えることはできない。

Identification or interpretation uncertain

6 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 3, line 8 · 山丹夷

    …此所を発船し日数十三日を経て同十五日リヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ乗組此所に来り従夷を捕へて種々の謎言妄語をなし奥地に至る事成かたしなと罵り且其齎し…

  2. Ryukoku University Library · Page 5, line 4 · 山丹夷

    …置し続の為に質となし奥地の夷是を捕らんといたしなと聞及ひれは去年山丹夷の狼藉を思ひ出し従夷等悉く恐怖し更に従ひ行へしといふ者なし故に六夷の内悍骨なる者一人を残し余は悉…

  3. Ryukoku University Library · Page 13, line 15 · 山丹夷

    …より此処に至りて初て土着の夷家有を見ぬ其夜は夷家に寓居す一住夷ハ山丹夷にして其形状カラフト島のスノレン夷に異なる事なし然共其器拭は満州の者多く陶器なと多く用ゆ衣服又木…

  4. Ryukoku University Library · Page 14, line 15 · 山旦夷

    …渓遽造の仮屋なれハ雨漏りて一身全く湿ひ終夜寝る事あたはす此処また山旦夷五六戸の部落なり一マンコー河ハ聞しにも勝りたる大河にして其名義も錯報すれは林蔵経る所又は諸夷の伝…

  5. Ryukoku University Library · Page 15, line 3 · 山旦夷

    …崖に船を繋き仮屋をいとなみ泊しける其地名を問にコルヘしと名付たる山旦夷五六戸の部落なりと答ふ同十日又船を出して二里半許に流しウルケーといふ処に至りしに此所コルデツケと…

  6. Ryukoku University Library · Page 15, line 8 · 山旦夷

    …買の事ありて其日は此処に滞泊す一地夷の容貌理髪其他衣類に至るまて山旦夷に異る事なし其言語は小異ありといへ共一日の滞泊中其詳なる事を知らす一此夷種総て海松の大材を以船を…

ヲロツコ

Group / designation

Attested forms ヲロツコ

樺太のオロッコ(現在のウイルタ)に関係する集団名。『蝦夷紀行』では樺太・対岸に住む諸集団を列挙する中に現れる。列挙の地域範囲と現代の民族分布は区別して検討する必要がある。

Identification or interpretation uncertain

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 12 · ヲロツコ

    …東韃に入て其事実を極たらんハ安かるへしと聞へ且ハ其地猶此島の如くヲロツコ〇スメレンクル〇シルンアイノ〇キムンアイノ〇サンタン〇コルテツケ〇キヤツカラ〇キーレンなと称す。…

  2. Ryukoku University Library · Page 9, line 18 · ヲロツコ

    …されは悉く海浜河岸に仮屋を造り是に泊す下是に倣ふ一仮屋の製前篇中ヲロツコの部に載する如き椛木皮を以屋を覆ふ其状図の如し其同ねハ大抵柳枝の直なりを切来りて地上に立是を造る…

  3. Ryukoku University Library · Page 12, line 9 · ヲロツコ

    …に至て前の如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云一此処にてヲロツコ(満州地に居する者)キムンアイノの多夷粟を船夷に贈りし故炊き食して甚美なる事を覚ふと云同六日夕バ…

スメレンクル

Group / designation

Attested forms スメレンクル

『蝦夷紀行』が樺太や対岸の集団の一つとして挙げる名称。スノレン等の類似表記との関係が考えられるが、『蝦夷紀行』の列挙だけでは現代の民族名との対応を確定できない。

Identification or interpretation uncertain

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 13 · スメレンクル

    …其事実を極たらんハ安かるへしと聞へ且ハ其地猶此島の如くヲロツコ〇スメレンクル〇シルンアイノ〇キムンアイノ〇サンタン〇コルテツケ〇キヤツカラ〇キーレンなと称す。る異族のもの幾…

シルンアイノ

Group / designation

Attested forms シルンアイノ

『蝦夷紀行』の樺太・対岸の集団名の列挙に現れる呼称。キムンアイノと並ぶが、『蝦夷紀行』は各集団の居住域や語の意味を個別に説明していない。現代民族の分類へ直結させることはできない。

Identification or interpretation uncertain

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 13 · シルンアイノ

    …んハ安かるへしと聞へ且ハ其地猶此島の如くヲロツコ〇スメレンクル〇シルンアイノ〇キムンアイノ〇サンタン〇コルテツケ〇キヤツカラ〇キーレンなと称す。る異族のもの幾種ともなく其部…

キムンアイノ

Group / designation

Attested forms キムンアイノ

『蝦夷紀行』が樺太・対岸の集団名として挙げる呼称。アイヌ語形を含む名称と考えられるが、山側の居住集団などを表す記述的呼称である可能性もあり、独立した民族名かどうかは確定しない。

Identification or interpretation uncertain

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 13 · キムンアイノ

    …と聞へ且ハ其地猶此島の如くヲロツコ〇スメレンクル〇シルンアイノ〇キムンアイノ〇サンタン〇コルテツケ〇キヤツカラ〇キーレンなと称す。る異族のもの幾種ともなく其部落をわかてる諏…

  2. Ryukoku University Library · Page 12, line 3 · キムンアイノ

    …も大抵絶る間もなく林蔵此処に至りし時もケヤツカル(朝鮮界の地名)キムンアイノ抔称せる異類の夷其外にも種々の船八九艘も泊り在しといふ一満州夷カラツト島に到る時ハ大抵マンコー河…

  3. Ryukoku University Library · Page 12, line 9 · キムンアイノ

    …タに出ラツカに渡る事有と云一此処にてヲロツコ(満州地に居する者)キムンアイノの多夷粟を船夷に贈りし故炊き食して甚美なる事を覚ふと云同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川…

コルデツケ

Group / designation

Attested forms コルデツケ · コルテツケ

『蝦夷紀行』で山丹船を送り届けた相手として現れ、コルテツケの形で集団の列挙にも見える名称。湖の多い奥地へ進むために借りた船の由来に関係する。人名的な用法と集団呼称の関係は検討を要する。

Identification or interpretation uncertain

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 5, line 13 · コルデツケ

    …を安ふし船を出すへきも及ひ山旦船一艘を借て(山旦船の図前偏に出すコルデツケの送る所なり是ゟ奥地ハ湖頗多くして初島歌弱の船を以て進退する事あたはす故に地夷の用る所上且船を借…

  2. Ryukoku University Library · Page 7, line 14 · コルテツケ

    …くヲロツコ〇スメレンクル〇シルンアイノ〇キムンアイノ〇サンタン〇コルテツケ〇キヤツカラ〇キーレンなと称す。る異族のもの幾種ともなく其部落をわかてる諏なれ共何国の属夷なる事…

  3. Ryukoku University Library · Page 15, line 5 · コルデツケ

    …ふ同十日又船を出して二里半許に流しウルケーといふ処に至りしに此所コルデツケと名付たる異族夷の部落船夷等船を買の事ありて其日は此処に滞泊す一地夷の容貌理髪其他衣類に至るまて…

キヤツカラ

Group / designation

Attested forms キヤツカラ

『蝦夷紀行』で樺太・対岸に住む諸集団の一つとして列挙される名称。『蝦夷紀行』は所属する国も明らかでないと述べており、この音写だけで居住域や現代の集団名を特定できない。

Identification or interpretation uncertain

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 14 · キヤツカラ

    …スメレンクル〇シルンアイノ〇キムンアイノ〇サンタン〇コルテツケ〇キヤツカラ〇キーレンなと称す。る異族のもの幾種ともなく其部落をわかてる諏なれ共何国の属夷なる事も分明ならす…

キーレン

Group / designation

Attested forms キーレン

『蝦夷紀行』の北方集団の列挙に現れる名称。ヲロツコ・コルテツケ・キヤツカラなどと並び、対岸への調査の必要性を述べる文脈にある。現代民族名との対応には他史料との照合を要する。

Identification or interpretation uncertain

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 14 · キーレン

    …〇シルンアイノ〇キムンアイノ〇サンタン〇コルテツケ〇キヤツカラ〇キーレンなと称す。る異族のもの幾種ともなく其部落をわかてる諏なれ共何国の属夷なる事も分明ならす所謂テレン…

スノレン

Group / designation

Attested forms スノレン

『蝦夷紀行』が樺太の人々の呼称として用いる名称。対岸で会った山丹人の容貌をこの集団と比較し、衣服や器物には満州側の影響があると記す。『蝦夷紀行』独自の集団区分である。

Identification or interpretation uncertain

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 13, line 15 · スノレン

    …有を見ぬ其夜は夷家に寓居す一住夷ハ山丹夷にして其形状カラフト島のスノレン夷に異なる事なし然共其器拭は満州の者多く陶器なと多く用ゆ衣服又木綿衣を着す故に女夷なと何とな〳〵…

Attested forms トンナイ

『蝦夷紀行』でシラヌシから北上して到着する樺太の拠点。番屋と番人、同行者を雇うための集落があると記され、林蔵が引き返して越冬する場所でもある。同名の東岸・西岸の地名との区別には航路を用いる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 2, line 8 · トンナイ

    …逗留し同十七日夷船に乗組此所を発し日数五日を経て同廿五(三?)日トンナイ地名に至る此所にまたシラヌシの如く番屋ありて番人是に居し地夷を指揮す土着の従夷も亦多き所なれハ則…

  2. Ryukoku University Library · Page 4, line 16 · トンナイ

    …船と共に夷家に託し置六夷を牽ひて積雪をおかし陸行して十一月廿六日トンナイに帰り至り夷家に寓宿して其年を踰へ巳年正月廿八日まて此所に滞留し食料の貯なと調へて廿九日此所を出…

Attested forms リヨナイ

『蝦夷紀行』の樺太沿岸の泊地。トンナイから船で進んだ林蔵が泊まり、山丹から来た船の人々との交渉や妨害が記される。『蝦夷紀行』では次の北上に向けた人的・物的な準備に関わる地点。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 3, line 7 · リヨナイ

    …て漸く船子六人を雇ひ八月三日此所を発船し日数十三日を経て同十五日リヨナイに泊しぬるに翌十六日山丹夷数十人船六艘ニ乗組此所に来り従夷を捕へて種々の謎言妄語をなし奥地に至る…

  2. Ryukoku University Library · Page 4, line 8 · リヨナイ

    …と云て強ゆへからさる勢なれは已事を得すして終に船を返し九月十四日リヨナイに帰り着ぬ去にても此志を空して徒に帰りさらん事の口惜けれハ如何にもして帰上の凍合するを待水上を経…

Attested forms トツシヨカウ

『蝦夷紀行』で文化5年の北上が行き詰まる樺太の地点。寒気と食料不足、同行者の不安が重なり、ここから引き返す判断が語られる。航路の折返し点として重要だが、現代の座標は未確定。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 4, line 4 · トツシヨカウ

    …の間日数十一日にして漸風波も穏なれハ同月廿五日此所を出て九月三日トツシヨカウに至り付ぬるに是より奥地ハ異俗の夷域に入事既に深く且日を追て寒威増劇に趣き貯糧も又多からされは従…

Attested forms ウシヨロ

『蝦夷紀行』の樺太西岸を北上する行程にある集落・拠点。『蝦夷紀行』はここから先を満洲に属する人々の地域と説明し、案内人を雇い替える必要を記す。境界については筆者の認識として読む。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 4, line 19 · ウシヨロ

    …所に滞留し食料の貯なと調へて廿九日此所を出又奥地に向しに二月二日ウシヨロに至る是ゟ奥地ハ悉〳〵満州附属の夷域なれハ初島の夷恐怖する心あるに地夷の流言する処初島の夷奥地に…

  2. Ryukoku University Library · Page 5, line 9 · ウシヨロ

    …りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是より奥地に入事を憚りける故此所にして舟た一夷を傭先駈の者となしけれは後は皆漸に心…

  3. Ryukoku University Library · Page 6, line 13 · ウシヨロ

    …く此上ハ我一人山を越へ谷を渡りて東岸に至るへしと覚悟し泣夷ハ悉くウシヨロに帰し初より従ふ所の初島夷一人を残し置て此所に滞留し奥地の事とも地夷にたよりて質問せしにロシヤの…

Attested forms ノテト

『蝦夷紀行』で海面の結氷により長く滞在した樺太の岬。解氷を待って北上し、のちにここに住む人々が林蔵の大陸渡航に同行する。港としての役割と案内人の出身地の両面で現れる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

5 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 5, line 7 · ノテト

    …を残し余は悉く帰り去しめ漸にして地夷五人を雇ひ舟を出して四月九日ノテトの崎に至りしに海上猶凍合して船をやる事不能故に五月七日迄此所に滞留せしにウシヨロよりの傭夷また是…

  2. Ryukoku University Library · Page 5, line 20 · ノテト

    …に至つきぬ此ところ北島極北の地にして夷家わつかに五六屋ある処なりノテトより此所に至ルの間嶋と素韃地の相対せる廻海にして潮水悉く南に流れ其間瀬路ありといへとも波涛激沸の…

  3. Ryukoku University Library · Page 6, line 5 · ノテト

    …夷従ひ行事をかえんせす已事を得すして同十七日船を返し同十九日終にノテトに帰り至りぬ貯糧既ニ尽なんとすれハ心を用ひて米飯をくらわす大抵魚肉草根木実のみ食し其精心の不堪に…

  4. Ryukoku University Library · Page 8, line 11 · ノテト

    …むもはかりかたし其時ハ汝是を持帰りシラヌシの府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人 男夷 のみ ウヤクトウの夷三人 男一人女一人 児夷壱人 林蔵を会して八人山旦船 長凡…

  5. Ryukoku University Library · Page 8, line 13 · ノテト

    …を会して八人山旦船 長凡五尋余 巾凡四尺計 一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発して東韃地方に赴しに其日風が為あしく潮路又つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に船を…

Attested forms イクタマー

『蝦夷紀行』でノテトを出た後、ナニヲーへ向かう途中に寄る地点。同行者が先へ進むのを恐れたため、林蔵が地元の人をさらに案内人として雇う場所として記される。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 5, line 16 · イクタマー

    …たはす故に地夷の用る所上且船を借るといふ)同八日此所を発し同十日イクタマーに至りしに従夷亦行事を恐るゝに依て止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし同十二日此所を発し其…

Attested forms ナニヲー

『蝦夷紀行』で樺太の極北の地と説明される集落。『蝦夷紀行』は家が五、六軒あるとし、ここまでの沿岸と対岸との関係から樺太が島であることを検討する。筆者の「極北」を現代の島の最北端と即断しない。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 5, line 18 · ナニヲー

    …止事を得す地夷壱人を傭ふてまた先ン導となし同十二日此所を発し其日ナニヲーに至つきぬ此ところ北島極北の地にして夷家わつかに五六屋ある処なりノテトより此所に至ルの間嶋と素韃…

Attested forms ヲニヲー

『蝦夷紀行』で、対岸から来た人々が火器を携えて狩猟する海域として言及される名称。ナニヲーの記事に続くため同地点の表記差の可能性があるが、現状は『蝦夷紀行』の字形を別に保持する。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 6, line 16 · ヲニヲー

    …界も此島を去る事をからす時〳〵其属夷等船に乗して燧巧の火器を持しヲニヲーの海上に遊猟する事少からすと聞けれハ猶更ニ其経界の詳を極さらんも云かいなき事と思ひ幾年此所にあり…

Attested forms テレン

『蝦夷紀行』で林蔵が目指すアムール川下流方面の官府・交易拠点。『蝦夷紀行』では誰が置いた役所かを最初は理解できず、現地へ渡って官人に会う過程が語られる。大陸での交易・行政の中心として読む。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

4 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 7, line 16 · テレン

    …ともなく其部落をわかてる諏なれ共何国の属夷なる事も分明ならす所謂テレンの官府と称する者何者の置し所にて言語ふ通の夷活なれは詳にする事あたわす命なくして異域に入も亦た国…

  2. Ryukoku University Library · Page 11, line 3 · テレン

    …抵遠浅にして磯船たにも進退する事かたし一此辺よりヤンコト何を経てテレンに至るの間其地は悉く塵土にして樹木の繁茂する事からふと島の地味に異なる事なし故に書下地勢樹木の事…

  3. Ryukoku University Library · Page 11, line 19 · テレン

    …東鞋の属夷ハ論なく其地東南の海岸四百余里の間に住める諸韃種の夷人テレンに至て交易する者ハ悉く此所に陸上挽船する事皆如斯する事なれハ此前の山路は大なる街道の如く旦夏月中…

  4. Ryukoku University Library · Page 15, line 15 · テレン

    …至りて齎し行処の獣皮を以船一艘を易へ得是より諸雑器を二艘に分積しテレンに趣くといふ一此辺よりして奥地は気候少しく実して温暖なる事と覚ゆ故に草木の形状またカラフト奥地山…

Attested forms テシン

『蝦夷紀行』で、ウルゲーからさらに遡った先にある満洲の仮府と記される場所。林蔵を伴う船の人々が役人に来訪を告げる場面の所在地。前後のテレンとの呼称関係は『蝦夷紀行』の異同を含めて確認する。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 16, line 5 · テシン

    …まゝ何者たる事を知らす同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシンに至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシを伴ひ来りたりと訴へけれは満州の官夷等泊宿して在ける廬…

Attested forms ウヤクトウ

『蝦夷紀行』で、大陸へ向かう船に乗り組む人々の出身地。男・女・子供の三人がここから来たと記され、ノテトの人々とともに林蔵に同行する。行程上の立寄りを明記した用例とは限らない。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 8, line 11 · ウヤクトウ

    …帰りシラヌシの府に捧くへしと命し置ノテトの土夷四人 男夷 のみ ウヤクトウの夷三人 男一人女一人 児夷壱人 林蔵を会して八人山旦船 長凡五尋余 巾凡四尺計 一艘に乗組六月…

Attested forms ラツカ

『蝦夷紀行』で樺太から大陸へ渡る際の岬。強風と潮流のため引き返して五日間ほど船を留め、天候を待つ場面に現れる。渡海の成否を左右する出発拠点として重要。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 8, line 16 · ラツカ

    …あしく潮路又つよく起り軽軟の夷船是を凌行事あたはす終に船を返してラツカの崎に至りぬるに日々風波あしく日数五日の間此所に繋泊す時三伏の候といへとも風殊に冷に烟霧日々濃朦…

  2. Ryukoku University Library · Page 12, line 8 · ラツカ

    …下りて島に達すといへ共或は此処に至て前の如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云一此処にてヲロツコ(満州地に居する者)キムンアイノの多夷粟を船夷に贈りし故炊き食し…

Attested forms モトマル

『蝦夷紀行』で渡海中に初めて見えた大陸側の岬。ラツカ方面から海を渡る際の目印で、その後は岸に沿って南へ進みカムカタへ向かうと記される。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 9, line 4 · モトマル

    …して東西を弁知しかたし洋中を行事凡三里半余りにして初て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる崎に至りけるに此所湖瀬ありて怒涛の激…

Attested forms カムカタ

『蝦夷紀行』の大陸側の岬。激しい潮の流れや砕ける波に小船が苦しむ地点として記され、湖を通る船越し道と海峡沿岸の航路を結ぶ目印にもなる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 9, line 5 · カムカタ

    …て東韃の地方モトマルと名付たる崎を見かけ夫より地方に添ふて南流しカムカタと称せる崎に至りけるに此所湖瀬ありて怒涛の激沸する事実に急何の如くなれハ夷船既にたえさらんとする…

  2. Ryukoku University Library · Page 10, line 13 · カムカタ

    …して空船となし地上に挽揚るとする事のありて其日は此所にて暮しつ一カムカタより此所に至るの海岸凡六里許の間大底岩角あしき処のみ多く殊に出碑ある処は悉く潮水ありて波濤の滞湧…

  3. Ryukoku University Library · Page 12, line 8 · カムカタ

    …ンコー河を乗下りて島に達すといへ共或は此処に至て前の如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云一此処にてヲロツコ(満州地に居する者)キムンアイノの多夷粟を船夷に贈りし…

Attested forms 口ヽカマチー · ロヽカマチー

『蝦夷紀行』でカムカタの難所を越えた後に入る湾。『蝦夷紀行』では船をつなぎ、魚を釣って食べながら潮が静まるのを待つ場所として記す。先頭字は翻刻で「口ヽ」となる箇所もある。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 9, line 9 · 口ヽカマチー

    …船既にたえさらんとする事数度なりしを漸凌行て路の程凡十丁半南の方口ヽカマチーと称する所に至り入湾の内に船をつなきて和潮を待の間炎等驚魚を釣て水煮し是を喰しむ草根不満の腹中僅…

  2. Ryukoku University Library · Page 10, line 17 · ロヽカマチー

    …に滝壺の如し是によつて舟をよすへきの地方稀にして只上につらねたるロヽカマチー。アルコヱ。ムシホーの三処あるのみ然共何れの処も人家有にもあらす只船を繋〳〵に便よく且ハ産魚も有…

Attested forms アルコヱ

『蝦夷紀行』の大陸沿岸の泊地。ロヽカマチーから潮を見て出帆し、約一里半進んだ夜に泊まったと記される。海浜や河岸に仮小屋を設ける旅の様子を説明する直前の地点。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 9, line 14 · アルコヱ

    …に漸減潮の候にむかゆ波濤も漸に静なれは其所を出て一里半斗行其夜はアルコヱと称する所に泊しぬ一往道中の泊所何れの所といへ共夷船に寓するに有されは悉く海浜河岸に仮屋を造り是…

  2. Ryukoku University Library · Page 10, line 17 · アルコヱ

    …によつて舟をよすへきの地方稀にして只上につらねたるロヽカマチー。アルコヱ。ムシホーの三処あるのみ然共何れの処も人家有にもあらす只船を繋〳〵に便よく且ハ産魚も有て良糧を取…

Attested forms トウシボー

『蝦夷紀行』でアルコヱを発ちムシホーへ向かう途中に通る泊湾。『蝦夷紀行』は湾としての性格を明記するが、ここで宿泊したとは述べていない。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 10, line 8 · トウシボー

    …一夜も水上に浮繁する事なし亦難苦の一端といふへし同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカローなと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す同四日此所にして船中の雑具残して…

Attested forms トヱカクラカロー

『蝦夷紀行』でトウシボーとともに通過した大陸沿岸の地点。ムシホーへ到着する日の行程を示す名称で、『蝦夷紀行』の順序は分かるが現代地名との対応は未確定。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 10, line 8 · トヱカクラカロー

    …繁する事なし亦難苦の一端といふへし同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカローなと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す同四日此所にして船中の雑具残して取置して空船となし地…

Attested forms ムシホー

『蝦夷紀行』で船と荷物を陸越しに運ぶ準備をする地点。ここに泊まり、翌日以降に船を空にして山道を引き越す。海岸航路から内陸の湖・川へ移るための船越し口として読める。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

3 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 10, line 9 · ムシホー

    …し同三日船を出してトウシボー泊湾トヱカクラカローなと称する所を過ムシホーと称する所に至て泊す同四日此所にして船中の雑具残して取置して空船となし地上に挽揚るとする事のあり…

  2. Ryukoku University Library · Page 10, line 18 · ムシホー

    …をよすへきの地方稀にして只上につらねたるロヽカマチー。アルコヱ。ムシホーの三処あるのみ然共何れの処も人家有にもあらす只船を繋〳〵に便よく且ハ産魚も有て良糧を取得へき所な…

  3. Ryukoku University Library · Page 12, line 15 · ムシホー

    …て夷と共に是を挽に其流水殊に清冷骨に徹して疼痛するに堪す蚊多し是ムシホーの如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなくウルホーと…

Attested forms タバマチー · 夕バマチー

『蝦夷紀行』でムシホーから船を山越えさせて浮かべた小川。船と荷物を分けて運ぶ労働の説明に現れ、キチー湖方面へ向かう水路の入口となる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 11, line 13 · タバマチー

    …す同五日にハ昨日明置たる空船を盪挽し其程二拾余ても有ける山路を越タバマチーと称せる小川に亘り船をは川中に浮め置帰り来て荷物何くさと負担し夷共に其所に運送り其日一日中往返の…

  2. Ryukoku University Library · Page 12, line 12 · 夕バマチー

    …イノの多夷粟を船夷に贈りし故炊き食して甚美なる事を覚ふと云同六日夕バマチーを発して縁を下りけるに此川は小川にして処々に岩瀬多く流下すへからさる処も有けれハ船を下りて夷と共…

Attested forms ケヤツカル

『蝦夷紀行』では朝鮮境の地名と注され、船越し口に集まる人々の出身地・呼称として記される。現在の国境や民族分類に置き換える前に、『蝦夷紀行』の地理説明と集団名の用法を区別する。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 12, line 3 · ケヤツカル

    …道の如く旦夏月中往還の諸夷も大抵絶る間もなく林蔵此処に至りし時もケヤツカル(朝鮮界の地名)キムンアイノ抔称せる異類の夷其外にも種々の船八九艘も泊り在しといふ一満州夷カラツ…

Attested forms マンコー河 · マンゴー河

アムール川(黒竜江)に対応する大河の呼称。『蝦夷紀行』は満洲側の人々がこの川を下って樺太へ渡ると説明し、林蔵自身も湖から出て川を遡る。交易と移動の幹線として描かれる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

4 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 12, line 6 · マンコー河

    …も種々の船八九艘も泊り在しといふ一満州夷カラツト島に到る時ハ大抵マンコー河を乗下りて島に達すといへ共或は此処に至て前の如く船を引越カムカタに出ラツカに渡る事有と云一此処に…

  2. Ryukoku University Library · Page 14, line 10 · マンゴー河

    …響き大にからふと島中の寂寥として人なき如きの類にあらす一此所既にマンゴー河の河岸なり同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風にして船をやるへからす僅一里余上流してカ…

  3. Ryukoku University Library · Page 14, line 11 · マンゴー河

    …きの類にあらす一此所既にマンゴー河の河岸なり同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱと称する処に泊す其夜大雨なりしに河…

  4. Ryukoku University Library · Page 14, line 16 · マンコー河

    …て一身全く湿ひ終夜寝る事あたはす此処また山旦夷五六戸の部落なり一マンコー河ハ聞しにも勝りたる大河にして其名義も錯報すれは林蔵経る所又は諸夷の伝説する所水道の屈曲河中の産物…

Attested forms キチー湖

『蝦夷紀行』で船越し道の後に入る大陸側の湖。キジ湖方面に対応する候補で、『蝦夷紀行』は湖水の増減、浅瀬で船を引く苦労、マンコー河への接続を詳しく述べる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 12, line 16 · キチー湖

    …て疼痛するに堪す蚊多し是ムシホーの如く烟霧又咫尺を弁せす漸にしてキチー湖の源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなくウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ一此湖水の両…

  2. Ryukoku University Library · Page 12, line 18 · キチー湖

    …出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなくウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ一此湖水の両岸大抵石窟多く其広き所に至りては両岸の直径凡一里許にして其中彼岸の類もなく浩々…

Attested forms キンチミ

『蝦夷紀行』が、日本側で伝え聞く「キンチミ」はキチーのことであると説明する名称。湖畔の集落で住民が林蔵を囲み、その来訪を珍しがった場面に現れる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

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名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 13, line 9 · キンチミ

    …の如し同七日天湖中を行事凡二里半許にしてキチー(本邦の人伝称するキンチミなるものこれなり)と称する処に至りしに住夷等大に怪みて数十人群集して林蔵を囲み懐を探り衣をひき手…

Attested forms キチー

『蝦夷紀行』のキチー湖畔の集落。『蝦夷紀行』は日本で「キンチミ」と伝えられる場所と同じだと述べる。湖の水量が減ると船を泥の上で引かなければならないという水運の説明にも現れる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

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名称の言語的由来は未確認。

4 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 13, line 2 · キチー

    …く浩々たる一大湖なり此湖時として水涸或は其半を減し又は大に減してキチーの辺に至る事あり夷等不幸にして其時に当り此所に至る時は泥上小船を挽き許多くの難苦を経てマンコーの…

  2. Ryukoku University Library · Page 13, line 9 · キチー

    …足の凍寒する事本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里半許にしてキチー(本邦の人伝称するキンチミなるものこれなり)と称する処に至りしに住夷等大に怪みて数十人群集して林…

  3. Ryukoku University Library · Page 14, line 11 · キチー

    …として人なき如きの類にあらす一此所既にマンゴー河の河岸なり同八日キチーを発してマンゴー河を上りけるに烈風にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱと称する処に泊す…

  4. Ryukoku University Library · Page 16, line 13 · キチー

    …て後厨房の処に蹲居せしに衆夷等又大に怪み群来て林蔵を弄する事またキチーに陪せりといふ其後満州夷其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中…

Attested forms ウルホー

『蝦夷紀行』で浅い水路を抜け、キチー湖へ入る手前に通過する地点。水が深くなり船の停滞がなくなる区間の目印として記される。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

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名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 12, line 18 · ウルホー

    …す漸にしてキチー湖の源に出けれハ夫よりハ水も深く停滞する処もなくウルホーと称する所を過きキチー湖に入ぬ一此湖水の両岸大抵石窟多く其広き所に至りては両岸の直径凡一里許にし…

Attested forms スツクチンカター

『蝦夷紀行』でキチー湖の途中に泊まった地点。夏でも本国の厳冬のように手足が冷えたと記され、翌日のキチー集落到着に先立つ泊地となる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

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名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 13, line 6 · スツクチンカター

    …船を挽き許多くの難苦を経てマンコーの河に達すといふ其夜ハ潮の中史スツクチンカターと称する処にて泊しぬるに殊に冷風にして手足の凍寒する事本邦の厳冬の如し同七日天湖中を行事凡二里半…

Attested forms カウタヱ

『蝦夷紀行』でマンゴー河を遡り始め、強風のため僅かな距離で泊まった地点。河岸の急造の小屋に大雨が漏り、終夜眠れなかったとする記事に現れる。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

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名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 14, line 12 · カウタヱ

    …マンゴー河を上りけるに烈風にして船をやるへからす僅一里余上流してカウタヱと称する処に泊す其夜大雨なりしに河渓遽造の仮屋なれハ雨漏りて一身全く湿ひ終夜寝る事あたはす此処ま…

Attested forms コルヘし

『蝦夷紀行』で日暮れに岩崖へ船をつなぎ泊まった山丹の集落。地元の人に名を聞き、五、六戸の部落と説明された。翌日にウルケーへ進む行程上の泊地。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

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名称の言語的由来は未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 15, line 2 · コルヘし

    …距み漸く日暮て後岩崖に船を繋き仮屋をいとなみ泊しける其地名を問にコルヘしと名付たる山旦夷五六戸の部落なりと答ふ同十日又船を出して二里半許に流しウルケーといふ処に至りしに…

Attested forms ウルケー · ウルゲー

『蝦夷紀行』でコルヘしの次に着く大陸側の集落。『蝦夷紀行』は住民をコルデツケと呼び、同行者が船を買うため一日滞在したと記す。役所のあるテシンへ進む前の地点。

Identification or interpretation uncertain

Place-name origin: Undetermined

Provisional language attribution

名称の言語的由来は未確認。

2 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 15, line 4 · ウルケー

    …たる山旦夷五六戸の部落なりと答ふ同十日又船を出して二里半許に流しウルケーといふ処に至りしに此所コルデツケと名付たる異族夷の部落船夷等船を買の事ありて其日は此処に滞泊す一…

  2. Ryukoku University Library · Page 16, line 5 · ウルゲー

    …けたれ共其住夷なるや否を問はさりしまゝ何者たる事を知らす同十一日ウルゲーを出凡四里許も上流しけるにテシンに至り着ぬ是満州の仮府の有処なり船夷シヤシを伴ひ来りたりと訴へけ…

間宮林蔵

Person / deity

Attested forms 間宮林蔵 · 林蔵

間宮林蔵(まみやりんぞう、1780–1844)は幕府の北方調査に従事した人物。樺太から大陸のアムール川下流へ渡った調査で知られ、『蝦夷紀行』では船や案内人を手配して進む旅の中心人物となる。

Identification or interpretation uncertain

9 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 2, line 2 · 間宮林蔵

    …蝦夷紀行上蝦夷紀行巻之上文化五辰年の秋再ひ間宮林蔵をして北蝦夷の奥地に至らしむるに其年の七月十三日本蝦夷ソウヤを出帆して其日シラヌシに至る此所土着…

  2. Ryukoku University Library · Page 3, line 18 · 林蔵

    …から南方に帰り去らんと云出し更に奥地に進むへしと云者なかりしかは林蔵苦心する事只ならすといへとも夷のいふ所実に眼前の所なれは其恐怖する事其理なきとあらすさらハとて是…

  3. Ryukoku University Library · Page 8, line 12 · 林蔵

    …夷四人 男夷 のみ ウヤクトウの夷三人 男一人女一人 児夷壱人 林蔵を会して八人山旦船 長凡五尋余 巾凡四尺計 一艘に乗組六月廿六日ノテトの崎を発して東韃地方に赴し…

  4. Ryukoku University Library · Page 12, line 3 · 林蔵

    …此前の山路は大なる街道の如く旦夏月中往還の諸夷も大抵絶る間もなく林蔵此処に至りし時もケヤツカル(朝鮮界の地名)キムンアイノ抔称せる異類の夷其外にも種々の船八九艘も泊…

  5. Ryukoku University Library · Page 13, line 11 · 林蔵

    …ものこれなり)と称する処に至りしに住夷等大に怪みて数十人群集して林蔵を囲み懐を探り衣をひき手足を尋し髪を握り暫時の間は櫛振笑畢してやまさりしといふ韃地に入てより此処…

  6. Ryukoku University Library · Page 14, line 6 · 林蔵

    …の事によりて庶夷と闘争わし事ありし(年歴不詳)ゆへ今廃すといふ一林蔵此地に至りし時ハ満州夷来居して交易をなして是に依てか所々酒宴等の事ありて鼓音なと響き大にからふと…

  7. Ryukoku University Library · Page 14, line 17 · 林蔵

    …落なり一マンコー河ハ聞しにも勝りたる大河にして其名義も錯報すれは林蔵経る所又は諸夷の伝説する所水道の屈曲河中の産物を合記して巻末に附す同九日此所を出て凡五里許も上流…

  8. Ryukoku University Library · Page 16, line 12 · 林蔵

    …調へ応接す其事終りて後厨房の処に蹲居せしに衆夷等又大に怪み群来て林蔵を弄する事またキチーに陪せりといふ其後満州夷其みつから乗所の船中に滞留すへしと云けれは船夷是を許…

  9. Ryukoku University Library · Page 16, line 16 · 林蔵

    …は船夷是を許さす遂に船夷の仮屋中に雑居す集居の夷日々仮屋に来りて林蔵を揶揄笑弄して其喧嘩なるに堪さりしに満州夷時ヽ来て是を制し夜中また此仮屋のみを廻見せしといふ…

Attested forms ハラタ

『蝦夷紀行』の対岸の集落で役職者を数える箇所に現れる名称。約二十戸の集落に一人置かれ、カーシンタ二人、満州語の通訳一人と並べて記される。村の役職名として読めるが、職掌の詳細は当該箇所にない。

Description based on the text

Language of recorded expression: Undetermined

接触域で記録された呼称。どの言語に由来するかは未確認。

1 attestations
  1. Ryukoku University Library · Page 13, line 20 · ハラタ

    …夷なと何とな〳〵上品にして俣嫩艶の者多し一此所戸数凡弐拾許ありてハラタ壱人カーシンタ弐人満州通沢をつかさられる夷壱人ありて衆夷のよく知れる所なり一此地は旧満州夷仮府を…

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